第87回 東京セミナー報告
◇第87回 健康セミナー(池袋) 11月8日(土)13:30~16:30
サンシャインシティー5階 コンファレンスルーム
池袋サンシャインシティーは相変わらずの賑わいで、私たちの会場近くでは、アニメの展示会があり、若者たちが満面の笑みをたたえてアニメキャラクターと一緒に写真を撮っていた。集まった若者たちのほとんどは、この地が、かつて巣鴨プリズンと呼ばれた刑務所であり、東条英機をはじめとする7人のA級戦犯が絞首刑にされた場所であることを知らないだろう。
サンシャインの都市伝説は本当だろうか
日本が第2次大戦に負けて69年が過ぎ戦争の記憶が風化した。処刑後のA級戦犯について述べてみたい。7人の戦犯は米英中ロの立会いの下、天皇陛下万歳を三唱し、13階段を登って絞首刑となった。その後、横浜市の久保山で火葬されたところで歴史上の7人の足取りは途切れる。占領軍は7人が軍神として崇め奉られるのを嫌ってか、遺骨を家族に返さず東京湾に捨てたと説明しているからだ。ただ、処刑された小磯国昭の弁護士を中心に、火葬場長や久保山の興禅寺住職らが深夜に7人の遺灰をひそかに回収し興禅寺に移したという。その後、1959年5月に熱海伊豆山の興亜観音堂に安置し、更に1960年には、遺族や政財界主導の下、愛知県の三ヶ根山の「殉国七士廟」に遺灰を安置した。墓石は、当時の首相岸信介が揮毫したものである。以後、三ヶ根山は軍人の聖地として、元軍人たちが戦死した戦友の墓を立て多くの軍人墓地が建立されるようになった。
サンシャインシティーのどこかに、死刑台に登る13階段がそのまま残っているという都市伝説がある。本当だろうか?