第84・85回 仙台・埼玉セミナー報告
◇第84回 健康セミナー(仙台市) 8月23日(土)13:30~16:30
ヒューモスファイブ
8F
◇第85回 健康セミナー(浦和市) 8月24日(日)13:30~16:30
埼玉会館 3B会議室 ぶな
両会場とも、心配した雨はなく参加者の集合が早かった。このため両会場とも13:30前にセミナーがスタートできました。参加者の皆さん時間厳守ありがとうございました。
杜の都、仙台は学生の街だ。昭和30年代の末期でも、市民は、大学生のことを「学生さん」と呼んでいた。「学生さんじゃあしょうがない」と、失敗を許し、食堂などでは「学生さん、今日はただにしとくよ」と、学生証を見せてお願いすれば出世払いが通用した。
当時の仙台市は人口約50万人。米以外に産業のない中で、東北大学には、学生・教授・事務職員など約2万人が全国から集まっていた。彼らの食費や交通費、書籍代や下宿費用などは、当時の仙台市にとって経済効果が大きかったのではないだろうか。そんな意味で大学は学問の府であると同時に一大企業でもあった。学生が大事にされた理由の一つかもしれない。
今回の参加者の中に、末期腎不全のAさん夫婦がやってきた。御夫婦にお話を聞いたところ、治療を受けている医師から、「血液検査でクレアチニンの数値が3回連続して5.0を超えたら夫婦間での生体腎移植の検討に入る、だから心の準備をするように」といわれたそうです。
この話を聞いて、その病院(仮称 Z病院とする)のホームページを閲覧してみました。
Z病院では、2001年から全国に先駆けて内視鏡下ドナー摘出術を行うようになったそうです。従来の腎臓摘出手術では、皮膚を30cmほど切り開くためにドナーの負担が大きかった。しかし、この手法によると、傷は7cmと小さくなり筋肉も切らずに摘出でき、早期離床が可能になった。そこで、ドナーの身体的・精神的負担が軽くなったため、透析よりも腎移植を優先することにしたといいます。ところが、「一見順調にみえるZ病院の腎移植ですが、大きな問題を抱えています。それは献腎が・・・この数年間まったくないことです。」と、ドナーのいないことを嘆いています。そこで、Z病院では、「小児、夫婦間、ABO不適合、高齢者移植など移植適応を拡大してまいりました」と夫婦間腎移植に力を注ぐようにしたようです。
確かに、医学の進歩は素晴らしく、新しい免疫抑制剤が開発されたり、術後のケアー技術が向上した結果、生体腎移植の場合、かつては兄弟と親しかドナーになれなかったが、現在では夫婦間でも移植が可能になってきました。夫婦間腎移植を強力に進めたことによって、1施設での手術件数が全国で5番目となり、2005年までの5年間に67件の移植をし、そのうち66件が生体腎移植で、61名の方の移植腎が機能しているそうです。
また、なぜ病院が夫婦間腎移植を勧めるか、その理由を見ると、
- レシピエントの高齢化が進み、親や兄弟はみんな死んでしまっているから、一番手近なドナーとして夫又は妻を当てる。
- Aさん夫婦の場合、奥さんがご主人に腎臓を一つ提供すれば、ご主人の生存期間が長くなり、夫婦そろって健康に余生を送ることができる
・・・からだそうだ。 さて、このような病院の方針を確認してみると、冒頭のAさん夫婦が「心の準備をしなさい」と言われた意味がよく分かります。すでに、Aさんは、1回だけだがクレアチニン値が5.4を超えてしまい手術が目の前に迫ってきて不安でしょうがないという。もし手術を断ったら透析に入るといわれたそうだ。どうしたら良いか分からずセミナーにやってきたそうだ。
【参加された方の感想 -仙台- 】
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【参加された方の感想 -埼玉- 】
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