クレアチニンが下がる理由とは?
誰もが下がらないというクレアチニンがなぜ下がるか?
その理由について医学博士廣岡孝先生(内臓トレーニング協会顧問)の仮説を紹介しましょう。
末端の細胞にまで血液が届くことが大切
人体を細胞レベルで見ると、約60兆個の細胞からできています。
細胞も生き物ですから、全ての細胞は、酸素を取り入れて二酸化炭素を排出し、アミノ酸やブドウ糖などの栄養を取って老廃物を排出しています。細胞に栄養と酸素を届けるのは血液であり、二酸化炭素と老廃物も血液によって回収されます。
ですから、細胞は血液が届けば健康ですが、届かなければ衰弱し、もし酸素が届かなくなれば10分ほどで死んでしまいます。
つまり、細胞にとって血液は生命線であり、全身の細胞に血液が行き届いていれば人間の体は元気でいることができます。
腎臓への血流活性化がとても重要
細胞は生き物です。
生き物は単純に生か死に二分することは出来ません。元気な細胞、疲れた細胞、病気の細胞などがあり、徐々に弱って寝込んだり倒れたりして最後に死を迎える人間と一緒です。
一般的にクレアチニンの数値が1.00を超え、腎機能に支障があると診断されたときには、腎機能の半分が壊れてしまっています。
1.00の時、半分の細胞が死滅し、残りの半分の細胞が元気というわけではありません。細胞は活発に活動しているものから、瀕死の状態のものまでさまざまな健康状態で混在しています。
腎臓の機能の回復を図ろうとするなら、弱っている細胞に新鮮な酸素と栄養をたっぷり与えれば、人間と同じように元気になるはずです。それには、腎臓の血流を活性化すればよいのです。
血液が届けば細胞は元気になれる
全身の血流を活性化し、臓器に新鮮な酸素と栄養豊富な血液を送りこめば、元気な細胞は今まで以上に元気になるし、疲れた細胞は疲労を回復するし、病気の細胞も徐々に治って働けるようになります。瀕死の細胞も息を吹き返し、やがては元気になっていくでしょう。
血流一つで疲労しきった腎臓の機能全体が回復すると、クレアチニンの数値も下がるはずです。
現に、内臓トレーニングでクレアチニンの数値を下げたり、数値の上昇を抑えている人が7割を超えています。
内臓トレーニングが、クレアチニンは下がらないという医療界の常識に反して効果をあげている理由は、ここにあると考えています。
ただし、この考え方は科学的に証明されたものではありません。あくまでも細胞生理学的な見地からの仮説です。