2011年度前期開催 健康セミナー一覧


◎ 第42回 健康セミナー【東京都渋谷区】を開催いたしました。

【日 時】 2011年6月4日(土曜日) 13:30~16:30(開場13:00)
【会 場】 TKP代々木ビジネスセンター2号館

この日は晴天に恵まれ34人が参加しました。
今回は内臓トレーニング実践者が少なかったこともあり、内臓トレーニングについて、そして、既に実践している人々の結果報告を詳しく行いました。
報告の途中で、たまたま奥さんと一緒に参加されていたFさんからの実践報告もいただきました。
77歳のFさん(男性)は、自らが「病気のデパート」と称するとおり、腎臓病の外に、大腿骨を骨折して入院したり、心臓に動脈瘤が出来て入院をしたり、足指2本が壊疽になったりとたくさんの病気を抱えています。
そのFさんが内臓トレーニングを始めたところ、1年2ヶ月で、4.85だったクレアチニン値が現在は2.76に下がり、手術を勧められていた足指の壊疽も改善しました。これは血流を良くした結果と思われます。にこにこと笑顔を絶やさず元気に報告してくれました。
講師の報告では、クレアチニン値1.0台から2.0台で取り組んだ人は90%以上がクレアチニン値を下げたり、維持するのに成功していること、5.0台でも真剣に取り組めば60%の人がやはり下げたり、維持をしていること。そのために、どのようにトレーニングを行っているかについても説明を行いました。
ただ、良い報告だけでなく、トレーニングを頑張っているのにクレアチニン値が下がらない人の例も挙げて、なぜ下がらないかの分析結果についても報告を行いました。年齢も性別も、食事や仕事などの生活習慣も違い、病気の進行具合も違うので、内臓トレーニングを行えば誰でもクレアチニン値を下げることができるとは限りません。補助器具を購入した後、自己流の実践では思うような結果はなかなか出せません。
運動選手は自分を追い込んで厳しい練習をしなければなりません。そのため、技術や生活の指導をする監督や、体のメンテナンスをするトレーナーが必要ですし、プレーを応援するファンも大切です。腎臓病は一生の病。闘病生活も一人ではなかなか続けることはできません。協会は、トレーニングの技術や食事の取り方を指導しますし、時には叱咤激励や励ましの応援もします。クレアチニン値を下げるため協会と2人3脚で頑張りませんか。


◎ 健康セミナー・健康教室【北海道札幌市】を開催いたしました。

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この度、北海道の実践者の皆さんから健康教室を開いてほしいという声が多数上がりましたことを受け、内臓トレーニングの健康セミナーと健康教室を開催いたしました。
当日は内臓トレーニングの提唱者である望月みや子氏から『腎臓病に必要な血液改善について』の講演と、普段静岡の健康教室で行っている内臓トレーニング体験会を行い、病気に勝つ方法をみんなで勉強しました。内臓トレーニングについてご理解いただけたと思います。
  5月14日(土)札幌市のTKP札幌ビジネスセンター カンファレンスルーム8Bで開催し、15人が参加されました。当初は25名の参加希望者がおりましたが、季節外れの寒波が押し寄せたこと、体調を崩した人が多かったこともあって辞退者が相次いで寂しいセミナーになってしまいました。ただ、人数が少なかったこと終日のセミナーだったこともあり、参加された皆さんとの親睦を深めることが出来ました。
  脳神経疾患を患っているEさんは、内臓トレーニング歴が2年を超えますが、本人は全くやる気がなく車椅子でやってきました。奥さんは今回の健康教室に参加することによって、「本人に何とかやる気を出させたい!」と強く希望していました。
  トレーニングでは、拘縮した筋肉をほぐしたり、関節を柔らかくするための運動を行います。元気になりたいという強い意志を持った方でも、痛みを訴え苦しみます。ですから、動かない体でもしょうがないと病気の進行を受け入れてしまった人には耐えがたい時間となります。Eさんも運動の途中で何度も「もうやめたい」「今のままで良い」と中止を求めました。
  それでも、2時間が経ち、立つ練習、歩く練習をしていくうちに体が少しずつスムーズに動くようになってくると練習に集中するようになりました。教室を一往復歩けるようになり、方向転換や椅子に座ること、立つこともできるようになりました。本人が喜んだのはもちろんですが、その変化の過程を見ていた見学者の皆さんもいたく感動し、我がことのように拍手をして喜んでおりました。よく、「健康教室には奇跡がある」といわれますが、体の変化と共に体験者とその家族の驚きと喜びの笑顔を見たとき、私たちスタッフにとっても一番うれしい瞬間です。Eさんは、俄然やる気を出し、体験後も、Eさん用のトレーニングメニューを奥さんと一緒にずっと練習していました。帰り際、「これから頑張れそうですか?」とスタッフが聞いたときに見せた強い意志を秘めた笑顔が印象的でした。内臓トレーニングが目指す、体の大きな変化を通して「自分の体は自分で治す」というモットーを自覚してくれたようでした。
  静岡の健康教室で内臓トレーニングを体験できない人には、その人用のトレーニングメニューを提示し、電話・メール・FAXなどでフォローを行っています。しかし、運動障害を抱えた方々にはどうしても伝えきれないことが出てきます。今回は、協会が出張することにより未体験者のフォローをいたしました。


◎ 健康セミナー【神戸市、岡山市】を開催いたしました。

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 このたび、健康セミナーの開催を望む声が兵庫県や岡山県で多数上がりましたことを受け、協会の活動として内臓トレーニングについての健康セミナーを開催いたしました。当日は内臓トレーニングの提唱者である望月みや子氏から『腎臓病に必要な血液改善について』の講演と、質疑応答など、病気に勝つ方法をみんなで勉強いたしました。内蔵トレーニングについてご理解いただけたと思います。

 4月23日(土)兵庫県神戸市の兵庫県民会館10階1001室、および24日(日)岡山県岡山市シティホテル桑田町 別館3階会議室で開催し、二日間で約50名の方が参加されました。腎臓病を中心としたお話でしたがパーキンソン病の方々の参加もあり、活発な意見交換が行われ盛況のうちに終了することが出来ました。

 今回のセミナーでは食事と運動についての話が参加者から多数寄せられました。
 その中の意見で「腎臓病のためにプールで泳ぎ、植物性の食べ物を摂るようにしている」というものがあり、周りの人もその意見に賛同しているように見受けらました。
運動と植物性の食事、これらは健康な人は健康維持を目的として、内臓疾患のある人は食事療法の一環として有効であることは確かです。ただ、腎臓病という病気に関しては残念ながら有効とはいえません。息の弾むような運動は腎臓に負担をかけます。一方、植物性のたんぱく質は動物性のたんぱく質に比べ多くの老廃物を出し、腎臓の仕事量を増やしてしまいます。結果として腎臓を疲弊させ、腎臓病の進行を早める結果となってしまいます。
実践者のMさんの奥さんは、「今までとにかく植物性のたんぱく質を主人に食べさせようと、豆腐などの大豆を中心とした食事を行っていた。今日の話を聞いて間違えていたことを知ることが出来た」と喜ばれていました。私達スタッフも、皆さんがなんとなく知識として頭の中にある『運動、野菜=健康』という常識がいかに根強いものであるかを気づかされました。また今回皆さんに食事に対して正しい認識を持っていただいたことにより、今後より良いサポートが出来そうだと感じました。
病気と闘う姿勢を持っている人は、良いと思ったことに努力を惜しまず頑張ることが出来ます。ただ、その姿勢に正しい知識がついてこないと、本人が良かれと思って実践したことが逆の結果を招いてしまうこともあります。まずは自身で体のしくみを知る、病気を知るということが闘病には不可欠なのです。


◎ 健康セミナー【愛知県名古屋市】を開催いたしました。

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当日は、3月下旬ながら風が強く寒い日でした。
質疑応答では、内臓トレーニングに取り組めば病気が必ず治るかとの質問が出ました。
協会は、「ありのまま、正確にそして正直に情報を発信する」ことを基本方針としています。
今回の163人の実践結果については、クレアチニンを下げた人を大きく取り上げていますが、クレアチニンが上がった人、透析に入ってしまった人の数もしっかり報告しています。
ただ、クレアチニンが下がった人が多かったことを強調したのは、現代の医療では絶対に下がらないという常識に対して、実はクレアチニンというものは下げることが出来るということをお知らせしたかったからです。
決して、都合の良いことだけを誇張して伝えているのではなく、みんなが信じ切っていた常識がひっくり返ったこと、腎臓を患う人たちに希望の光が見えたことを伝えるのに大きな声を出すのは情報の発信者として自然な姿だと思っています。ご理解をいただきたいです。


◎ 統合医療展でセミナーを開催いたしました。

【統合医療展】

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◎統合医療展
【日 時】  2011年2月22日(火曜日)10:00~18:00
              23日(水曜日)10:00~17:00

統合医療展でセミナーを開催しました
 東京周辺の方々に限って参加者を募ったのですが、当初予定した40人に対し早々の申し込みで定員をオーバーし、急遽1日2回合計4回のセミナーを実施しました。飛び入り参加された方も含めると2日間で約60名が参加されました。ブースが小さく窮屈だったり、通路を往来する来館者の雑踏の中で、皆さんメモを取りながら熱心に聞いておられました。

 統合医療展そのものは例年に比べると出展社数も来場者数も少なく寂しい感じでしたが、協会のブースだけは通路にはみ出してまで皆さん聞かれており盛会の内に終わることができました。本当にありがとうございました。
参加された方の中には、トレーニングをすでに実践している方、これから始めようとする方いろいろでした。飛び入りの参加者の中には医師や、製薬会社の研究員、大学教授なども聞き入っており、セミナー修了後に、「腎臓病研究の最先端にいるつもりだったが協会はその先を行っている」とのお褒めの言葉をいただきました。
 セミナー修了後、さいたま市からお見えになったF子さんとお話をする機会に恵まれました。彼女は昨年の夏から内臓トレーニングに取り組みました。その時すでにクレアチニンが8を超えておりシャント手術を済ませ透析に入ることを勧められていました。しかし、太極拳の教室を主宰していること、尿毒症も出ておらず体調も良いことから、もう少し透析をのばしたいと思って内臓トレーニングに取り組みました。その後、連絡が途絶え透析に入ったかどうか心配をしていたところ、東京での開催と聞いて今回参加されたということです。
 お会いしてみると、恰幅もよく元気そうで透析に入っているとはとても思えませんでした。お話を伺うと、主治医から腎臓の残存機能を十分残して透析に入る方が良いと何回も説得され、トレーニングを始めてまもなく透析に入ったそうです。透析に入る、入らないは人生の分かれ道であり、いつ透析に入るべきかは人知を尽くしても判断はつきません。F子さんは今でも、自分が透析に入ったタイミングがベストだったかどうか考えることがあるそうです。
でも、透析に入っても体調は変わらず元気でいるということで良しとしているそうです。
現在、尿毒症もなく、尿も出続けているし、透析が終わったあと直接太極拳教室の指導に行くこともできるそうです。そして、この元気の源は、「内臓トレーニングを続けているからだと思っている」と付け加えてくれました。今回、F子さんがこのセミナーに参加されたのは、内臓トレーニングを親しいものと感じてくれているからでしょう。小声で淡々と語るF子さんの姿には、いかに生きるかを追求する哲学者の静けさがありました。
 F子さんは、健康教室に参加することなく直接自宅でトレーニングに入ったため、協会としてはふくらはぎや足裏を刺激する意味、脊髄通電の効果などについて十分な説明ができませんでした。今回のセミナーで少しでも内臓トレーニングについて理解を深めていただけたのなら幸いです。透析ながらもF子さんが元気であり続けることを願いたいです。

セミナー参加者からのメールより
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セミナー参加者からのFAXより
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◎ 健康セミナー&健康教室【沖縄県石垣市】を開催いたしました。

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健康セミナー
期日:1月21日(金)6:00~8:00
会場:スポーツショップ イーグル 3F
講師 内臓トレーニング提唱者 望月みや子

 石垣島健康教室の黒島さんのお世話で、今回は腎臓病、糖尿病の方々を中心に18名が集まった。今回まとめた内臓トレーニング実践者のクレアチニンの数値が改善してきた集計結果を発表した。透析に入りたくないと思っている腎臓病の方々には朗報だったようだ。

健康教室
期日:1月22日(土)9:00~17:00
会場:スポーツショップ イーグル 3F

 Iさん(女性45歳)は、だるい、肩こりがひどい、腰痛が激しいなどの症状が出て毎日つらい思いで生活していた。今回はそれらの症状を改善したいと思って健康セミナー及び健康教室に参加されたという。健康教室で自分の体の不調について話していくうち、尿にタンパクがでているという言葉をスタッフが小耳に挟んだ。そこで改めIさんに聞いてみると、「病院から尿に鮮血とタンパクが出ている」と告げられたとのこと。Iさんの様々な症状が腎臓病からきているのではないかと思い、「Iさん、腎臓病かどうか先生に聞いてみたらどうでしょう」と提案させてもらった。Iさんは血尿が出る理由がわからずにいたので腎臓病かもしれないと知ってびっくりしていた。しかも今の医療で腎臓病が治らない病気であることも知って2度驚いていた。
 近年の医療現場では、腎臓病は治らないし、最後は透析に入るという前提で治療が行われているそうだ。クレアチニン値が4.0位になるまで経過観察(特に治療はしないで病気の進行を見守ること)とし、4.0を過ぎた頃からを透析に入るための教育入院を始めるとのこと。何としても透析はいやだという患者さんたちの気持ちと多少の乖離が出てきているようだ。