<腎臓病>食事療法セミナー【愛知県日進市】を開催いたしました。

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第2回<腎臓病>食事療法セミナー(日進市)報告

2014年11月22日(土)

愛知県日進市 愛知県口論議運動公園内 カフェ「椋の木」内

◆第1部 腎臓の延命を図る食事の取り方
          講師: 坂本 浩美 (内臓トレーニングアドバイザー)
◆第2部 腎臓病食試食会
◆第3部 クレアチニン値を下げる内臓トレーニング
          講師: 池下 裕次 (内臓トレーニングトレーナー)

今日の名古屋は風もなく暖かい一日だった。
名古屋は秋の移動性高気圧の真ん中にあり、
見渡す限りの青空と、公園の木々のもみじが美しい。
セミナー会場には何組かの夫婦がおいでになっていた。
連れ合いの病状を熱心に説明するすがた
食事どきに笑顔で歓談するすがた、
病を得て、ご夫婦の生活は曇る日の連続だったかもしれない
でも、今日相手をいたわりながら夫婦連れだってセミナーに参加し
腎臓病を2人の病気として受け入れ、共に闘おうとする姿を見て、
なぜか「人生の小春日和」という言葉が浮かんできた。

今回のセミナーは
①第1部では食事療法について
②第2部では、腎臓病食の試食会
③第3部では、内臓とレーニンについて・・・と、3部構成で行った。

第1部は、一人は実践者の対応をしている坂本浩美がお話させてもらいました。
その内容を簡単に要約すると、
①食事療法は、腎臓の壊れるスピードを遅らせるのが目的である
②食事療法は出来るだけ早い時期からはじめたい
③管理しなければならない栄養素はたくさんあるが、たんぱく質の摂取に配慮したい
 たんぱく質は腸で消化されてアミノ酸となる。血液に取り込まれたアミノ酸は細胞の活動のエネルギーとなり、その燃えカスは尿素窒素と呼ばれ腎臓からのみ排出される。しかし、腎機能が弱ってくると尿素窒素を排出できず、徐々に血液中に溜まってしまう。
この尿素窒素が尿毒症のもととなり透析導入の目安となるため、たんぱく質の摂取には細心の注意が必要である。弱った腎機能の能力に合わせてたんぱく質を摂取しなければならない。一日の摂取蛋白量は健康な人で50~60mg/dl、腎臓病の人は30mg/dlを目指したい。
ただ、生きていく限り腎臓は使わなければならないので、どんなに食事の管理をしても、腎臓は劣化していく。食事療法には限界があるので腎臓そのものを元気にしていきたいものです。

第2部では、調理師根木その実さんが調理した煮込みハンバーグの試食会。

普通食と低たんぱく食のたんぱく質量

第3部では、内臓トレーニングについてトレーナーの池下裕次がお話させてもらった。
 講話中に池下が「クレアチニンを下げるには血液循環を活性化する必要がある」と話していたので、今回は参加者に補助器具を使って体の一番弱いところを探す体験をしてもらった。体験した7人のうち6人が循環器系、1人が消化器系が弱いことが分かった。この結果はクリニックに来る人たちと同じ傾向でした。腎臓が悪いから泌尿器系が弱いと思いがちだが、実は循環器系つまり、血流が不活発になることによって腎臓病が発症することがわかる。全身に血液がスムーズに流れていれば健康が維持され、高血圧も、低体温も、足のむくみも解消される。もちろん腎臓病の改善にも効果がある。その効果のほどは内臓トレーニング実践者の報告からも証明できます。
内臓トレーニング協会のホームページをご覧ください。