第99回 北海道セミナー報告 「病気との向き合い方」

第99回 健康セミナー(札幌市)
日 時  2015年10月31日(土曜日)13:30~16:30
会 場  サンルート札幌 会議室 宗谷
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腎臓病と診断されて病気とどう向き合うか
 医療の本を読むと、病巣を切除する手術を除けば、現代医療を以ってしても、ほとんどの病気は治せないそうです。ばい菌やウィルスなど体内に侵入してきた病原菌は、ワクチンや抗体で治すことができますが、2型糖尿病のように、日々の生活の中で発症する病気の殆どは治せないそうです。近年、腎臓病も生活習慣病の一つに位置づけられ、内臓トレーニング実践者のほとんどは、主治医から「あなたの病気は治りません」と言われています。そんな宣告を受けたとき、病気とどう向き合うか、講師は下の3つについて話していました。
 ①病気を老化のペースにあわせたい
 ②なぜ生活の中から病気が発症するか
 ③発症したらどのように対処するか



①病気を老化のペースに合わせたい
 人間は、歳を重ねるごとに老化が進み、体の様々な機能が徐々に壊れていき、最後は天寿を全うすることになります。ですから、病気とは、老化のペースを上回って急激に機能が壊れていくことをいうのではないでしょうか。
 腎臓病でいえば、腎臓機能が老化のゆっくりしたペースを越えて、急激に衰えてしまうことでしょう。
 不治の病と診断されても、病気の発症原因を見つめ、少しでも機能の回復を図り、急激な機能の衰えを老化のゆっくりしたペースに戻したいものです。
②なぜ生活の中から病気が発症するか
(ア) 血流の滞りによる発症
 人間は60兆個の細胞から作られています。心臓も、肝臓も、腎臓も形状や機能は違っていてもすべて細胞からできています。その細胞は、酸素と栄養を必要とする生命体であり、その酸素と栄養は血液によって届けられています。ですから、血流が滞るとその部分の細胞は餓死してしまいます。腎臓は大量の血液を扱う臓器ですから血流は特に大切です。因みに、死滅した腎臓は梅干くらいの大きさの繊維の塊になってしまいます。
 生活の中には、血液の流れなくなる原因はたくさんありますが、その原因を一つずつ取り除くことが大切です。
(イ) 臓器の司令塔である自律神経のバランスが崩れることによる発症
 自律神経は、体内環境に反応して、自分の意思とは関係なく臓器のコントロールをしています。血圧を上げたり下げたりすることは、自分の意思でコントロールできません。
 自律神経は交感神経と副交感神経から出来ており、2つの神経が常にバランスよく機能しなければ、私たちは健康を失ってしまいます。日々の生活の中で、自律神経がバランスを崩す原因として、強い怒りや深い悲しみ、極度の不安など様々なストレスがあげられます。また、薬も原因の一つです。例えば、降圧剤は自律神経が血圧を上げろと指示しているのに、指示に反して血圧を下げてしまうからです。
 まだまだ病気発症の原因は多々あると思いますが、血流を活性化し、自律神経のバランスを整えることによって、自然治癒力という人体の持っている素晴らしい機能を回復することが出来ます。
③発症したらどのように対処するか
 内臓トレーニングでは、血液の流れを活性化するために、ふくらはぎと足の裏を刺激すること。自律神経のバランスを整えるために、生体電流による脊髄通電を勧めています。詳細については内臓トレーニング協会のホームページをご覧ください。
https://www.naizou.jp/


【参加された方の感想】
今回セミナーに参加し、講師の淀みのない説明に感服いたしました。内科医の対応・それに対する対処、血液検査の判断の仕方など理解を深める事が出来ました。今後はタンパク量をきちんと制限しながら運動を重ね、現状の体調を改善して参りたいと思っております。又、改善できない場合は何処に問題があるのかを静岡に出向きお話を伺いたいとも思っております。まだ、現役で仕事をしておりますので来年以降になりそうですが。更に新にこの様なセミナーがあればお話しを伺いたいとも思っておりますのでよろしくお願いいたします。
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現在異常は見当たらないないのですが腎機能の重要性を理解したく参加しました。予防することで機能劣化を最小限にしたい。
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夫が腎臓病なのですが 今回風邪がひどく出席できませんでしたが 講師の方の
お話がとてもわかり易く本人に聞いてもらえなかったのが残念でした。いつも言っている妻の話ではなかなか耳に入れてもらえません。少しづつクレアチニンの数値が上がっていく生活ですので 本人にしっかり自覚をして とりくんでもらうのが一番と思っています。その為にはやはり今回のようなセミナーでのお話は刺激になります。これからも札幌での開催宜しくお願い致します。
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