第98回 広島セミナー報告 「腎臓病との付き合い方」

第98回 健康セミナー(広島)
期日 2015年10月4日(日)
会場 RCC文化センター6F 610
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健康セミナーには、様々な腎臓病患者さんがやってきます。
 日本透析医学会によれば、一口に腎臓病といっても、腎臓の壊れた部位やその症状から20種類ほどあるそうです。また、治療の窓口も様々で、慢性腎不全やネフローゼ症候群などは腎臓内科、腎癌や腎臓結石などは泌尿器科。糖尿病性腎症のように循環器科と腎臓内科にまたがるものもあり、治療方法も様々です。更に、参加される皆さんの性別も年齢が違い、食事やライフスタイルも違います。加えて病気の症状や進行度合いも違っています。
 このように、細かく見ていくと参加者の皆さんは一人ひとりみんな違い、約3時間のセミナーで全ての方々に満足してもらうことは不可能であることはお分かりいただけることと思います。
 しかし、手前味噌で恐縮ですが、そんな違いを超えてセミナー終了時に「来て良かった」と、満足してお帰りになる方がほとんどです。今日はその秘密をお話してみましょう。



秘密の1 皆さん同じ悩みを抱えている
(1)自分の病気がどうなっているか分からない。
 腎臓のどこがどのように壊れているのかわからない。病院にいくと、「様子を見ましょう」といわれ、「血圧の薬を出しておきましょう」「むくみがひどくなりましたね。利尿剤を飲んでください」と、症状を抑える薬が出るだけで、ちっとも腎臓病の治療をしてもらえない。「尿に蛋白が出ているから気をつけて」と言われたが何をどう気をつけるのか分からない。透析を避けるにはどうしたら良いのだろう。自分はあとどれくらいで透析に入ってしまうのだろう。
(2)患者として、自分の生活をどうしたら良いか分からない
 腎臓病と診断されたが、自分が何をしたら良いか分からない。腎臓病では食事が大切といわれるが何が良くて何が悪いのか分からない。どの程度の運動をすれば良いのか分からない。なぜ水を飲まなければいけないのだろう。
秘密の2 腎臓病の治療方法が分からない
 腎臓病といわれたが、薬がどのように効いているのか分からない。たくさんの薬を飲んでいるけれど副作用は無いだろうか。友人から腎臓に効くといってサプリメントを勧められたが本当に効くのだろうか。クレアチニンの数値を下げる方法はないのか。尿酸値を下げたいけれどどうしたら良いか。尿酸値を下げる薬を一生飲めといわれたが、一生飲んでも大丈夫だろうか。
セミナーでは、腎臓病との付き合い方についてお話しています
 上記のように、腎臓病患者さんにとっては、自分が腎臓病とどう付き合えば良いか分からないことだらけです。何故こんなことになっているか突き詰めていえば、発症原因が分からないし、治療方法がなく、透析を待つしかなく、お医者さんも手の打ちようがないからでしょう。確かに腎臓病は不治の病で、最後は透析に入ってしまうかもしれません。しかし、壊れかけた腎臓を少しでも長持ちさせる方法はあります。セミナーでは、廣岡先生の理論と内臓トレーニング実践者からの報告に基づいて、食事の取り方、クレアチニンを下げる方法、かゆみやむくみ、下肢静脈瘤の改善など、具体的な方法についてできるだけ分かりやすく具体的にお話しています。
 参加された多くの皆さんが、腎臓病とうまく付き合う「ヒントを掴んだ」と言い、目標がはっきりしたので「明日から頑張ろう」。「生きる張り合いが出てきた」といってお帰りになります。腎臓病との付き合い方を知りたい人は、是非健康セミナーに御参加することをお勧めします。

【参加された方の感想】
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