第94回 横浜セミナー報告 「同じクレアチニン値であっても」

第94回 健康セミナー(横浜)
期日 2015年6月27日(土)
会場 第5 安田ビル
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はじめに
 内臓トレーニング協会には、腎臓病を患う方々から内臓トレーニングに関する様々な問い合わせが寄せられます。そんな中に偶然、同じ質問が寄せられることがあります。今日は、3人の男性から「クレアチニン値が1.4ですが、内臓トレーニングをすれば基準値に戻すことが出来ますか」という問い合わせについて、講師が面白い紹介をしています。ご披露いたします。


3つの問い合わせ
問い合わせ1 
 「私は58歳の男性です。腎不全と診断され5年がたちます。クレアチニンの数値は1.4です。医師からは経過観察をしましょうといわれており、体調は良いです」
問い合わせ2
 「81歳の父親ですが、慢性腎臓病と診断されて5年が経ち、クレアチニン値は1.4です。現在体調は良好ですが、人工透析の準備をするよう勧められています。・・・」
問い合わせ3
 腎硬化症の70歳の男性から、クレアチニンは1.4で「特に感じる症状はありません。2年前に腎臓専門医に受診したところ、『塩分、蛋白の取り過ぎに気を付けるように注意されました』血圧、血糖値は正常です。現在、塩分は6g/日、蛋白20g/日を目標に食生活を改善しています。」
診断内容の違いが大きい
 3人ともクレアチニン値は1.4でしたが、それぞれの患者さんに対する医師の診断結果が大きく違っていました。問い合わせ1では「経過を観察しましょう」であり、2では「透析の準備に入ろう」、3の人は厳しい「食事制限」を課されました。
 3人とも、クレアチニン値が1.4と、同じ数値ではありますが、病名が違うし、年齢や症状も違うので、診断の中身が違うのは当然のことでしょう。それにしても、診断内容が大きく違っており、掛かるお医者さんによって、治療内容が大きく異なることが気になりました。
あなたの掛かりつけ医をよく知ろう
 セミナー講師から、同じ医師免許を持ったドクターでも、人生観、治療経験や腎臓病との向き合い方などによって、治療内容に大きな違いがあることが報告されました。続けて、「あなたの掛かりつけ医の治療方針を確認しておくことも大切です」と、結んでいました。

【参加された方の感想】
クレアチニンが一向に好転せず逆に最近上昇気味で困っていたがセミナーで腎臓病の本質が解り好転せぬ理由も解り対応の糸口も見えたような感じで非常に良かったです
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過日は、横浜での御説明会、参加をさせて人体の構造の細かいご説明をや資料による機器の概要など良く分かりました。特に「腎臓」の怖さを知らしめられました。ただ今はDrにも話してありませんのでもう少しお時間を戴きたくお願いを申し上げます。
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お話の巧みさに、感じ入りました。ご著書を座右の書として、復習を重ねております。当日回答したアンケートにお答え願えますか。
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本セミナーに参加して腎臓病の解説やトレーニングの効果については大変わかりやすく参考になりました。同クリニックは言われるように機器の販売が目的ではないことは何となく理解できます。しかし、機器を使用しなくてもマッサージ等でも効果はあるが、より効果があるのは、通電による機器を使用すること(=内臓トレーニング)ということでしょうか?機器を使用しないで推奨できる具体的なトレーニングはあるのでしょうか?静岡に行けばそれらを教えてくれるのでしょうか?質問ばかりで申し訳ありませんが、もしご回答頂けるなら幸いです。宜しくお願いします。
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