第101回 健康セミナー(名古屋)
日 時 2016年1月23日(土曜日)13:30~16:30
会 場 名古屋ABC貸会議室
寒い日であった
40年に一度という寒波が、日本列島どころか沖縄まですっぽり覆い、雪で日本中が真っ白になってしまった。幸い名古屋に雪は無く、参加を希望された皆さんのほとんどが出席され熱心にメモを取っておられた。
講師は、健康を維持するには血流が大切と力説し、ふくらはぎや足裏を刺激しましょうという。浮腫んだふくらはぎや指の反りあがった足裏を刺激すると、たちまち変化が出るのでその効果を実感しやすい。しかし、自律神経の刺激が血流改善にどの様に関係しているのか、いまひとつ理解が難しい。今日は自律神経と血流の関係について説明してみたいと思います。
生活の場面に応じて自律神経が働くこと
自律神経は、交感神経と副交感神経から構成されています。交感神経は血管を収縮させ、副交感神経は血管を弛緩させる働きがあります。このように、自律神経は血流をコントロールする働きを持っています。生活の様々な場面で、私たちの意思とは関係なく、両神経が自動的に、そして場面に応じて適切に緊張と弛緩を繰り返していれば、血液は全身を巡り私たちの健康が維持されます。しかし、ストレスの溜まる現代生活では、交感神経の働きが強く、血管は常に緊張状態にあるため血流は滞りがちです。かといって、副交感神経が、過度に働きすぎても血流は滞ってしまいます。血流改善には、あくまでも両神経が生活のそれぞれの場面に応じてバランスよく働くことが大切です。
しかし、それが難しい
交感神経と副交感神経のバランスが取れなくなって体や心の健康が崩れると、自律神経失調症と診断されます。近年、この症状の改善をうたった薬剤やサプリメントが数多く販売されるようになってきました。しかし、自律神経失調症の患者さんの数が年々増えている現状を見れば、その効果をあまり期待出来ません。
神経治療方法が確立された
そんな中で、自律神経のバランスをとる方法として効果があったという臨床報告があります。それは、東京大学医学部教授の田坂先生が昭和32年に発表された研究論文「低周波脊髄・頭部通電療法」です。先生は、脳梗塞や神経痛の患者さんに低周波を使って様々な効果を挙げました。そして、この治療法は日本で初めての神経の治療方法としてブームとなり、全国の国立病院に普及しました。ところが、治療時間がかかること、治療の採算が合わないことなど様々な理由から現在は失われてしまいました。しかし、その治療法の効果は確かです。
正しい治療法は時代の新旧にかかわりない
内臓トレーニングでは、先生の著書を参考にして、この脊髄通電療法を活用させてもらっています。内臓トレーニング実践者は、ふくらはぎ通電、足裏通電に加えて脊髄通電を行い、自律神経のバランスを整えて血流改善を行っています。
医療技術がどんなに進化しても、正しい治療法であれば、人間の体の仕組みが変わらない限り、時代の新旧にかかわりなくその効果が失われることはありません。
【参加された方の感想】
————————————————————————————————————-
————————————————————————————————————-
————————————————————————————————————-
————————————————————————————————————-
————————————————————————————————————-