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腎臓病は治る?

腎臓病は治る?

クレアチニン値が下がる理由

人体を細胞レベルで見ると
体を細胞レベルで見ると、約60兆個の細胞からできています。全ての細胞は、酸素を取り入れて二酸化炭素を排出し、アミノ酸やブドウ糖などの栄養を取って老廃物を排出しています。

細胞に栄養と酸素を届けるのは血液であり、二酸化炭素と老廃物も血液によって回収されます。ですから、細胞は血液が届けば健康ですが、届かなければ衰弱し、もし酸素が届かなくなれば10分ほどで死んでしまいます。

つまり、細胞にとって血液は生命線であり、全身の細胞に血液が行き届いていれば人間の体は元気でいることができます。saibou

細胞も生き物、その健康状態はさまざま
細胞は生き物です。生き物は単純に生か死に二分することは出来ません。

元気な細胞、疲れた細胞、病気の細胞などがあり、徐々に弱って寝込んだり倒れたりして最後に死を迎えます。一般的にeGFRが60を切り、腎機能に支障があると診断されたときには、その機能の半分が不全に陥っています。しかし、腎臓病と診断されたとき、約半分の細胞が死滅し、残りの半分の細胞が元気というわけではありません。細胞は生き物ですから、活発に活動しているものから、瀕死の状態のものまで様々な健康状態で混在しています。

腎臓の機能の回復を図ろうとするならば、弱っている細胞に新鮮な酸素と栄養をたっぷり与えれば、人間と同じように元気を取り戻すはずです。そのためには、腎臓の衰えた血流を活性化することが大切です。

血液が届けば細胞は元気になれる
全身の血流を活性化し、臓器に血液を送りこめば、元気な細胞は今まで以上に元気になり、疲れた細胞は疲労を回復し、病気の細胞も治癒し、瀕死の細胞も息を吹き返すはずです。そして、疲労しきった腎臓の機能全体が回復してクレアチニンの数値も下がるはずです。

現に、内臓トレーニングでクレアチニンを下げたり、数値の上昇を抑えている人が7割を超えています。

内臓トレーニングが、クレアチニンは下がらないという医療界の常識に反して効果を挙げている理由は、ここにあると考えています。ただし、この考え方は科学的に証明されたものではありません。あくまでも細胞生理学的な見地からの仮説です。ketueki

医学の常識は当てにならない
事例1 人体の細胞数について
人体を構成する細胞の数は、従来60兆個とずっと言われ続けてきました。しかし、近年その数は37兆2000億個という学者が出てきました。これは、2013年に発刊された『人体生物学紀要』(Annals of Human Biology)という雑誌に、イタリアのエヴァ・ビアンコニという生物学者を中心にしたチームが発表したものです。余りにも最近の発表であるため、医療界で定着した数字ではないので、ここでは従来の60兆個で表記しました。

事例2 透析前の腎臓病患者さんは、筋力アップの運動をした方が良い
今まで、腎臓病患者さんは、筋力アップのような過激な運動は避けるように指導されてきました。理由は、筋肉に大きな負荷がかかると、筋肉中にあるクレアチンという物質が消費されてクレアチニンが産生されるからです。もう一つは、過激な運動によって、腎臓が必要とする血液が筋肉に集中して腎臓の活動が弱るから、というものです。

しかし、近年、日本腎臓リハビリテーション学会は、透析前の患者さんは積極的に運動する方が良いと提案している。もちろん、病気を進行させる運動はいけないとしているが、ウォーキングや筋トレなど、ややきつい運動も積極的に行うことを勧めている。運動することによって透析が楽になるそうです。詳しいことは日本腎臓リハビリテーション学会のホームページをご覧ください。

jyousikiこのように、医学の世界では、常識として定着している知識やエビデンスに基づいた治療方法などが、一夜にしてひっくり返ることが多々あります。それは、現代医学の進歩が目覚しいとはいえ、心とは何か、どこにあるかに代表されるように、まだまだ人体のほとんどが解明されていないからです。

今以上に医学が進歩すると、腎臓病は治らない、クレアチニンの数値は下がらないという医学の常識が、ひっくり返るときが来るのではないでしょうか。

 

老化のスピードに戻す

透析への道から健康な人の老化のスピードに戻そう
人は、生まれ落ちたときから成長し始め、発達、成熟し、一般に30歳くらいから老化が始まります。皮膚にシワやシミが出来たり、視力や聴力が衰えたりして、若かったころにはなかった様々な変化というか症状が出てきます。

この老化現象は外見だけでなく、体内の奥深いところにある臓器にも起こります。胃の場合は、食欲減退や消化力の衰えなど、肝臓の場合は、体力・気力の衰えや疲労回復が遅くなるなどの症状として現れます。

では、腎臓の老化はどうでしょう。腎臓は30歳くらいから老化が始まります。30歳を過ぎると、腎臓の細胞数が減少してきたり、腎臓に繋がる血管が細くなってきたりして、腎臓はだんだん小さくなって来ます。

このため、糸球体の数が減少して血液のろ過量が減ってきたり、細胞が血液中に排出した尿素窒素やカリウムなどの老廃物の排泄が難しくなってきます。この結果、かゆみ、むくみ、不眠、だるさ、高血圧など、腎臓病特有の様々な症状が出てきます。このような老化現象は年をとれば誰にもおこりますが、多くの人は寿命を全うするまでクレアチニン1.0前後を維持し、症状も出ません。

しかし、男性の場合、クレアチニン値1.0、女性の場合は0.7を超えてしまうと、腎機能が人並み以上のスピードで低下し、様々な症状に苦しむことになります。腎臓の残存機能が多いうちから内臓トレーニングに取り組んで、老化のスピードを天寿を全うする人と同程度に食い止めませんか。

老化のスピード※熊本県のMさん(男性・63歳)は、透析への道から健康な人の老化のスピードに戻しました。

 

透析を回避するために

腎臓は再生しない臓器であることを自覚する
内臓トレーニングを始めるきっかけで一番多いのが、担当医から「透析になる」「そろそろ透析の準備を」といわれたことです。これといった自覚症状もなく病気が進行していきますので、皆さん突然の告知だと驚き、不安に思われるようです。

協会では、少しでも残存機能が多い(クレアチニン値が低い)うちに、内臓トレーニングを始めることを勧めています。内臓トレーニングの実践者には、来月には透析ですといわれたときに内臓トレーニングをはじめて、5年も透析をせずに過ごしている方もいます。

クレアチニンが4.00を超えていたのに1.90まで下げたという、常識を覆す結果も出ています。ですが、すべての方に当てはまる事例ではありません。忘れないでいただきたいのは、腎臓は再生しない臓器であるということです。

自覚症状に頼らない
2008年に協会が設立されて以来、年数を重ねるごとに、よく似た状況で内臓トレーニングをはじめる方が増えています。腎臓病の資料請求をし内臓トレーニングのことを知っていた人が、2年、3年後にクレアチニン値が上がったという理由で実践を始めるのです。なぜ、内臓トレーニングを知った当初に実践しなかったかを聞くと、「まだいいと思っていた」と、どの人も同じ答えが返ってきます。

腎臓病と診断を受けた当初に病気が治らないと言われても、これといった症状を感じることがなく普通に生活できていることが大きな原因です。腎機能が低下することのリスクを実践者の例で説明します。

【Kさん 72歳 男性の場合】
 ● 2013年7月  クレアチニン値 1.52 eGFR 36.4   内臓トレーニングの資料請求
 ● 2016年6月 クレアチニン値 2.70 eGFR 19.2  内臓トレーニングをはじめる

Kさんは「腎臓の機能が低下している」とかかりつけの医師から告げられた3年前に、内臓トレーニングのことを知り、資料を取り寄せました。「腎臓病は治らないから、うまく付き合っていきましょう」という言葉が頭から離れなかったそうです。その後も通院するのですが、体調も悪くないため、淡々と年月が経ってしまいました。

ちょうど、内臓トレーニングを始める1ヶ月前に、透析を行っている腎臓内科へ転院するよう紹介状が出されました。透析が目の前に迫っていることに危機感を感じたことが、内臓トレーニングを始めたキッカケでした。

腎臓の残存機能が36%残っているのと、19%しかない状態では、すでに萎縮してしまった細胞の数が違います。内臓トレーニングで腎臓が新品に戻るわけではありません。腎臓自体に体力がなく、老化という避けられない機能低下がある以上、透析になるという不安を解消することは難しいです。

腎臓の残存機能が多ければ多いほど、透析を一生回避することが可能になります。不安なく生活していくために、自覚症状ではなく、血液検査の数値から腎臓の残存機能を把握していきましょう。

内臓トレーニングで腎臓を生かす

内臓トレーニングでは血流を改善
自律神経を整えることを目的にした健康法です

内臓トレーニング
の方法

瀕死の腎臓を救うために必要なことだけど自分じゃできないこと

eGFRを測ってみよう!

年齢とクレアチニン値と性別を入力し、「診断する」ボタンをクリックしてください。

年齢
血清クレアチニン値 mg/dl
性別  

診断結果

GFR推算値
ml/min./1.73m2
GFR区分

あなたの腎臓はどんな姿をしているのでしょうか。

上記の写真は76歳の女性、クレアチニン0.71で、慢性腎臓病と診断される直前の姿です。
腎臓に繋がっている血管の太さが全然違います。血液は酸素と栄養を各細胞に送り、細胞が元気に働くようにしています。しかし、この写真の腎臓に繋がっている左側の細々とした血管では、血液が腎臓まで十分な量が届きません。そのため、細胞が働けず死んでいき、腎臓は萎縮していきます。

クレアチニン2.0未満の方へ

今の症状や悩んでいる事、小さなことでもお気軽にお電話ください0120-711-175
受付時間:9:00~12:00 / 13:00~17:30(土・日・祝を除く)

病院での治療

病院での治療

対症療法

風邪をひいたときお医者さんに行くと、熱が高ければ解熱剤が、せきが激しければ咳止めの薬と、風邪の症状に応じて症状を抑える薬が処方されます。しかし、なぜ風邪をひいたか原因を突き止めて、原因そのものを治す治療は行われません。

このように、原因を治療せず、熱や咳という症状を抑える薬を処方し、風邪の原因を治療することは行っていません。このような治療を対症療法といいます。病気を治す方法として、病気の原因を治そうとする原因療法と、病気の症状を抑えようとする対症療法の2つが在ります。

taisho_ryouhou現在、医師は、病気を「観察」し、必要ならば「検査」をし、病気の名前を「診断」し、病気の根本原因を治すことなく、薬を処方して様子を見ましょうといって「観察」に入ります。ですから、体外から進入したばい菌やウイルスによる病気を除いて、生活習慣により細胞が萎縮する慢性病は、ほとんどは治せません。腎臓病もそのひとつです。

現代の医療では腎臓病を治す薬や方法はなく、腎臓病が進行することによって出てくる症状や数値の異常に対処して薬を処方していくことになります。ですから、症状がない初期段階では治療することよりも経過観察ということになります。あくまで、数値を抑えたり症状を改善するための治療で、腎臓病の治癒には繋がりません。 病気が進行していく中で、症状が増えたり重症化すると、薬の量が増えていくことになります。

 

パルス療法

ステロイドパルス療法は、難病治療に実力発揮
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腎臓病は完治しない病気と言われてきました。近年、IgA腎症の寛解を望める治療法としてステロイドパルス療法が注目されるようになって来ました。ステロイドは暴走する免疫を抑制する効果があり、体内の炎症を抑える薬として様々な病気の治療に利用されています。腎臓病ではIgA腎症の治療によく使われています。IgA腎症とは、IgAという抗体が糸球体の炎症をひき起す病気であるため、その炎症を抑える薬として使われているのです。

しかし、ステロイドは薬効が強いだけに重篤な副作用も伴うので、大量のステロイドを長期にわたって服用することは出来ません。そこで、短期間のうちに、一定量のステロイドを何回かに分けて注射して一気に病気の改善を図ろうとする治療法です。

静岡には、この治療の効果を高めるために内臓トレーニングを実践しようと健康教室に参加される人が何人もいます。

薬には表と裏の顔がある
腎臓病は古くから「腎炎」と呼ばれるように、IgA腎症、糸球体腎炎など炎症を起す病気であるため、ステロイドは腎臓病治療に大変有効な薬です。しかし、内臓トレーニングの実践者の中には、体がだるい、むくみが取れないなどステロイドの副作用に悩んでいる人がいるのも事実です。ステロイドの陰の部分のみを述べてきましたが、ステロイドの名誉のために補足すれば、ステロイドは現代の万能薬と言われ、適切に使用すればこれほど薬効の高い薬はありません。

kusuri以上、ステロイドパルス療法を例にあげましたが、「良かれと思った薬が、病を重症化する」こともあります。人体にとって薬はすべて劇薬です。Aには良くてもBにはマイナスと、表と裏の顔があることを理解したうえで服用し、異常が出た場合は、はやめに担当医に相談することをお勧めします。

 

食事療法

腎臓病にとって食事療法は絶対必要
腎臓病にとって欠かせない治療に食事療法があります。透析前の腎臓病患者さんは、食事療法を行うことによって、透析に入る時期を遅らせることが出来ます。

腎臓は、食事で取った栄養素の90%以上を再利用のため体内に戻し、老廃物だけを汗や尿として体外に排出します。しかし、腎臓の機能が衰えてくると、本来排出すべき物質を排出できなくなり、血液中に溜まってしまいます。塩分を取りすぎると血液中にナトリウムが蓄積され、むくみや高血圧を引き起こします。

たんぱく質を取りすぎると血液中に尿素や尿毒素という老廃物が溜まって体調に変化が出てきます。その他、リンやカリウムなどのミネラル類のコントロールもできなくなり、腎臓の機能が急速に壊れていきます。このように、腎臓の機能を守るためには食事療法が欠かせません。

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食事療法の指導が疎かになってきている
ところで、病院における食事指導は時代と共に変遷しているようです。内臓トレーニング実践者の中には、「昔は食事のことを口すっぱく指導されたけれど、今はあんまりやかましく言われなくなった」と言う人がいます。
最近腎臓病と診断された人のほとんどは、「『塩分を控えろ』と言われた以外、食事のことで指導されたことは無い」といいます。ましてやタンパク制限に言及する医師はほとんどいません。中には、糖尿病性腎症の実践者に対して、腎臓病の栄養指導と称して、以前からの糖尿病の食事指導が行われており腎臓を急激に悪化させている人もいました。昔に比べて、現在の医師は食事指導への関心が薄くなっているように感じます。

食事療法で上手に栄養制限ができても、腎臓の萎縮、機能低下はじわじわと進んでしまいます。クレアチニン値が上がるたびに、栄養制限を厳しくする、この繰り返しでは食べるものが無くなってしまいます。これが、食事療法の限界であり、病院でも重要視されなくなった原因ではないでしょうか。

食事療法と内臓トレーニングは車の両輪
クレアチニンの数値を下げ、腎臓を元気にしていくには食事療法が不可欠です。毒素を減らすことで腎臓の負担を減らすことが出来るからです。しかしそれだけではクレアチニンは下がりません。もうひとつ大切なのは、腎臓の細胞を生かすための血流改善です。 内臓トレーニングの提唱する、

◎全身の血行をよくして体調を整える。
◎腎臓への血流を良くする。
◎腎臓を管理している自律神経の機能を活性化する。

この3つを行うことが大切です。 食事療法と内臓トレーニングは、クレアチニンを下げるための車の両輪と言えます。

 

治すための治療ではない

絶望的な腎移植

腎臓が機能しなくなったとき、透析に代わって他人の腎臓を移植することも出来ます。透析は、血液の管理は出来ますが、ミネラルの管理や排尿の管理などは出来ません。それに対して、腎移植が成功すると透析時間に拘束されることもなく、普通の生活に戻ることがきます。

腎移植は、死体腎移植と生体腎移植に分けることが出来ます。死体腎移植は、生前に、「死亡したら腎臓を提供する」と、約束した人からの提供によって行う移植です。腎移植を希望する人はたくさんいるため、日本では透析患者を優先します。しかし、日本では移植の例が少なく、日本臓器移植ネットワークによれば、2016年の腎移植件数は、移植希望者約12,426人に対して238人で1.9%となっております。このため、移植希望者の平均待機期間は、約14年7ヶ月となっており、ほとんどの患者さんは実現の可能性がありません。

生体腎移植は、生きている親兄弟や夫婦などから提供された腎臓を移植するものです。近年は、良質な免疫抑制剤が開発され、血液型など移植条件が大きく緩和されたことにより、夫婦間の移植が増えてきているそうです。

医師は「透析ありき」、患者は「透析はいやだ

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患者さんは、腎臓の機能が壊れるならば、「透析はいやだ、せめて腎移植を!」と願います。しかし、腎移植の現状を見れば、医師が「透析ありき」と考えるのも無理ありません。この現状を追認しなければならない理由がもう一つあります。

それは、近年になってようやく腎臓病の専門的治療が普及してきたという現実があるからです。厚労省は、2009年から3年間をかけて、「腎疾患重症化予防のための戦略研究」というテーマで、「かかりつけ医や非腎臓病専門医と腎臓病専門医の連携による診療システム」等についての研究を行いました。2009年からの研究ですから、腎臓専門医の研究成果や治療方法が、全国のかかりつけ医に浸透するにはまだまだ日が浅いといわざるをいえません。

内臓トレーニング実践者の主治医の中には、糖尿病と腎臓病の食事療法を混同している方がまだまだたくさんいますし、かかりつけ医が、患者さんを専門医に紹介する時期も大分遅くなっています。まだまだ、全国津々浦々で本格的な腎臓病治療を望むことは難しいようです。

このため、医師からすれば、最初から「透析ありき」であり、患者さんが、「透析はいやだ」と、いくら叫んでも、乖離(かいり)した意識の差は埋まりません。

透析に至る道はたくさんある
また、処方される様々な薬は、副作用が激しく、長期にわたって服用すると腎臓を壊してしまうという矛盾もはらんでいます。 腎臓病患者は腎臓病だけでなく、様々な病気を併発しており、いくつもの病院に通っています。

治療に当たる医師も、心臓病やガンなど命にかかわる病気であればそちらを優先します。手術になれば腎臓にかかるダメージは回避できないので、透析に入ることが前提となります。腎臓は透析があるために他の臓器を守るための安全弁にもなっており、透析を免れるのはなかなか難しいです。

 

腎臓病治療の現状(ガイドラインとの比較)

日本腎臓学会から慢性腎臓病の診療ガイドラインが発表されています。 わかりやすく、eGFRを65歳男性のクレアチニン値に換算してグラフを作成しました。

ガイドラインでは、
 ①eGFRが60未満(クレアチニン値1.00)が続くと、慢性腎臓病と診断され専門医へ紹介する。
 ②その後、食事療法などを指導する教育入院が勧められます。
 ③eGFRが15未満(クレアチニン値3.50)になると、透析のための準備としてのシャント手術。
 ④eGFRが8未満(クレアチニン値6.00)になると透析をすることが望ましい。
と書かれています。

気になるのは、腎臓病と診断されたあとの「②経過観察」です。薬は処方されますが、腎臓の機能低下は止められませんのでまさに腎機能が低下していく“経過”を見守る期間です。 すべての医療機関でガイドラインに沿った診療が行われているわけではないようで、内臓トレーニングを実践している方の経過をまとめると下記のグラフのようになります。 

循環器や泌尿器科などもともと通っている病院での経過観察期間が長く、専門の腎臓内科に紹介されるのはクレアチニン値が2.00~3.00になったころです。その後シャント手術が勧められるのですが、術後から透析に入るまでの期間が非常に短くなっています。

「突然、腎臓内科に行くように紹介状を渡された。初診のときにいきなり透析の説明を受けた」と慌てて協会に駆け込んでくる人、「もっと早い時期に腎臓病と知っていれば、何か対処できたのかも…」と、後悔している人が後を絶ちません。

協会顧問の廣岡医師は、腎臓の残存機能が60%を下回ったときを腎臓病末期の入り口と説明しています。健康診断や社内健診で腎機能の低下を指摘された時には、すでに腎臓の萎縮が始まっています。一度萎縮してしまったところは再生しない臓器なので、機能している部分が少しでも多いうちに腎臓を生かすための血流改善が必要です。

内臓トレーニングをはじめたい方

内臓トレーニングを始める方法をご案内します。あなたに合った方法で始めましょう。

健康教室に参加したい

内臓トレーニングを始める前に、腎臓病との付き合い方、内臓トレーニングでの血流改善の大切さを知っていただく場所として健康教室を開催しています。静岡市にある協会本部(静岡教室)で開催しています。時間をかけて内臓トレーニングを体験できますので、分からないことや不安を解消して実践を始めていただけます。

静岡本部

場 所 内臓トレーニング協会本部 1階 〒422-8045 静岡県静岡市駿河区西島620-1
日 時 毎週 木・金曜日(祝日は除く) 午前の部 9:00〜12:00 |午後の部 13:30〜16:30
参 加 費 11,000円(税込) 体験者1名分。ご家族・友人など付添や見学は何名様でも無料です。
そ の 他 完全予約制です。 直近の「血液検査表」をお持ちください。
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参加された皆さんからは、「腎臓病について、これだけ幅広い知識を教えてもらったのははじめてだ」という感想をいただいています。「腎臓病との付き合い方がわかった」と、漠然とした不安が解消され前向きな気持ちになる方も多いです。 内臓トレーニングについて、健康教室のご予約・お問合せはお電話でも受け付けております

自宅で内臓トレーニングを始めたい

遠方にお住まいで静岡まで行くことが難しい方、仕事や介護で時間が取れない方は自宅で内臓トレーニングをはじめる方法があります。内臓トレーニングを実践されている80%がこの方法で始めていらっしゃいます。また、健康教室を予約されている方でも病状が重い場合は、先に実践を始めて1日でもはやく体の中の血流を改善させることをお勧めします。
健康教室に参加した場合も、その後は自宅で実践を継続していきますので、同じように協会にご連絡いただければ、対応しています。
体調や検査数値の変化には必ず原因があります。その原因を考え、修正していくことが、自分の腎臓を守っていくことにつながります。1日でも早く「自分で腎臓病をなおす方法」が出来るように、一緒に勉強していきましょう。 内臓トレーニングについてお問合せはお電話でも受け付けております

 

自分で知る腎臓健康度チェック

腎臓機能を知るためにeGFR(推算糸球体濾過量)が使われます。
この数値から腎臓病の重症度がわかりますが、他にも判断基準があり自分で思っているより機能低下が進んでいることがあります。
血液検査表の数値を見ながらご自身の腎臓の状態を調べてみましょう。

eGFRを測ってみよう!

年齢とクレアチニン値と性別を入力し、「診断する」ボタンをクリックしてください。

年齢
血清クレアチニン値 mg/dl
性別  

診断結果

GFR推算値
ml/min./1.73m2
GFR区分

 

 


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 腎臓病治療の現状について詳しくはコチラから
「経過観察とはどういうこと?」医師と患者さんの治療の考え方の違い

 


腎臓の残存機能であるeGFRがわかりましたか?同じeGFR値でも、尿タンパクが出ている人や糖尿病性腎症の場合は病気の進行速度や重症度が違ってきます。下の表からご自身の状態を調べてみましょう。


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内臓トレーニングでクレアチニン値が下がる理由
透析を回避する?透析を先延ばしにする?病気の状態を把握する大切さを知ってください

 

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症状 自覚症状がない 尿毒症 結石 骨粗しょう症 痛風 高血圧 疲れやすい・だるい むくみ

なぜ腎臓病は治らない

腎臓病になる原因

血液が届かない細胞の萎縮

真の健康とは
人体には60兆個という膨大な数の細胞があります。個々の細胞は、私たちと同じように酸素と栄養を取って活動し、二酸化炭素と老廃物を排出する生命体です。細胞に食料を供給し排泄物を回収するのは血液です。

したがって、体が健康であれば、栄養豊富な血液を作り出し、それを丈夫な血管で体の隅々まで届け、60兆個すべての細胞を養うことが出来ます。このように全ての細胞が元気で活動しているときを真の健康と言えるでしょう。

生活習慣病は血流が滞るところから始まる
ところが、長い年月を生きてきますと、食事の好みや、姿勢の歪み、ストレスなど様々な要因によって、体の老化が進み、新鮮な血液や丈夫な血管が破損して細胞に酸素と栄養が届かなくなってきます。

この結果、体のあちこちで細胞の萎縮がはじまり、やがて細胞は死を迎えてしまいます。ただ、60兆個の細胞の1つが死んでも命に別状はありません。しかし、ある一定量が死滅すると、単なる不具合から病気へと発展していきます。

ところが、病気になっても自覚症状もなく生活に支障もなければ、病気はそのまま放置されてしまいます。ただし、血液の届かない状態を放置し続けますから、病気はどんどん進行し、気づいたときには取り返しのつかない不治の病になってしまっています。これが一般的に生活習慣病といわれる病気の辿るコースです。

腎臓病も同じコースを辿ります
腎臓病もこの過程を辿る病気です。様々な要因により、腎臓への血流が滞ることによって発症し、自覚症状のないまま長い時間を掛けて病気が進行し、やがては尿毒症によって破壊されて機能を失ってしまいます。死滅した腎臓は線維化されて梅干大になって体内に取り残されます。

病気に負けない自然治癒力を付けたい
生活習慣病のように、長い年月をかけ、血流が滞ってしまったことによって発症する病気は、一つの臓器だけが壊れて隣の臓器は元気、ということはありません。体全体の血流が滞ってきているのですからすべての臓器が弱ってきているはずです。

現在、日本における治療は、臓器別に専門化されており、極端に言えば他の臓器の治療は視野に入っていません。また、症状を抑制する治療に追われるばかりで、体全体を関連付けて発症原因そのものを治療する視点も欠けているのではないでしょうか。mennekiryoku病気改善には、病気を克服するだけの自然治癒力を付けることも大切です。

内臓トレーニングは、血流改善を行うことによって自然治癒力を高め、病気にならない体を創るための健康法です。

 

生活・食習慣による負担の増加

腎臓病は、幾つかの遺伝性のものを除いて、そのほとんどは生活習慣病といわれています。人間は、自分にとって便利で、快適で、負荷のかからない生き方を好みます。各自それぞれが自分のライフスタイルを持っています。しかし、皮肉にも大切にしてきた独自のライフスタイルが、病気発症の原因でもあるのです。

ennbunn(1)味の濃い食事を好む人は、塩分を取りすぎることになり、腎臓に大きな影響を与えます。腎臓は、塩分と水分を尿として排出する機能を持っています。しかし、塩分を取りすぎると、高血圧になりやすくなり、高血圧をそのまま放置すると腎臓の血管が動脈硬化を起し、腎硬化症となってしまいます。
また、動脈硬化になると腎臓に送られてくる血液量が不足するようになります。その結果、腎臓は血液量を増やそうとして、レニンというホルモンを分泌し、更に血圧を上げてしまいます。


kayoku(2)暴飲暴食を続けると、糖尿病や脂質異常症、心臓病などを発症するリスクがあります。中でも、糖尿病は長期間高血糖状態が続くため、血液・血管がボロボロになり、糖尿病性腎症を発症しがちです。

 

yasaigirai(3)野菜が嫌いで肉ばかり食べている人は、肉類に含まれるプリン体を蓄積し高尿酸血症になりがちです。尿酸値が高い状態を放置したままでいると、尿路結石や高尿酸血症、やがては痛風腎を発症します。

himan(4)暴飲暴食を繰り返し、運動不足の人は、肥満になりがちです。肥満を放置しておくと糖尿病を発症します。糖尿病が更に進行すると糖尿病性腎症に発展します。糖尿病性腎症は、透析に入る人の43%に達する恐ろしい病気です。

このほか、喫煙や飲酒、ストレスの溜まる生活は、血管を締め付け高血圧症となり、ひいては腎臓病を発生することに繋がります。このように、ちょっとした生活習慣の歪みはすべて腎臓病に繋がっていると言っても過言ではありません。日々の生活を改めてチェックして見ましょう。

 

 

体の歪み・腰痛

toutuu姿勢も腎臓病に関係します。私たちは、誰もが利き腕、利き足を持っており、左右のどちらかに重心をかけて行動しています。このため、長い年月生きていると必ず体に歪みが出てきます。

例えば、肩甲骨の可動域が狭くなったり、歩幅が小さくなったり、歩くときに足の小指側に重心を乗せて足首を使わずに歩いたりと様々な現象が出てきます。その結果、首筋や肩の凝り、腰痛や関節痛が発症します。

ところで、体内には総延長10万キロメートルの毛細血管が張り巡らされています。この毛細血管は筋肉の中にもあり、筋肉の動きに合わせて血液の循環を行っています。肩こりや腰痛で筋肉を固めてしまうと、毛細血管内の血流が滞ってしまいます。体の歪みは体全体の血流を滞らせることになり、腎臓にも大きな負担をかけることになってしまいます。

 

老化

rouka人間は年を重ねる度に老化が進みます。内臓も老化が始まり、腎臓もその例に漏れません。年齢と共に機能が低下していきます。

ただ、年の取り方が人それぞれ違うように、腎臓機能の衰え方もライフスタイル、食事の取り方などにより人それぞれ違ってきます。腎臓機能が衰えていても若いころは体力もあり、病気を自覚することもなく、その進行にも気付きません。そして、国民の8割は自覚症状もなく腎臓病にかかることもなく人生を全うします。

そんな中で、不幸にして腎臓病になってしまった人たちは、遺伝性の腎臓病を除くと、一般的に高齢になるほど腎臓の機能低下が顕著になり、人によっては足のむくみや高血圧、体がだるいとか、疲れやすいなどの症状が出てきます。更に老化が進むと透析に入るわけですが、透析に入る人の平均は男性で65歳、女性は69歳となっています。

 

再生しない臓器

topstate003腎臓は左右に2つあります。尿をろ過する機能をネフロンと言います。そのネフロンが、それぞれの腎臓の中に100万個ずつ、計200万個あります。200万個のネフロンは常時フル稼働をしているわけではなく、普段は6~10%程度が稼動していると言われています。このように、腎臓は十分余裕を持って作られている臓器です。

ですから、老化によって2つのうちの1つを失ったとしても、残りの1つで十分日常生活を送ることができます。また、例え、腎臓病になっても壊れる速度はおそく、長期にわたって機能し、そう簡単には潰れないように出来ています。このように見てくると腎臓ってなんと素晴らしい臓器なんだろうと、腎臓が可愛くなります。

しかし、腎臓は、肝臓のように再生しません。腎臓は、壊れにくい臓器であるとはいっても使い方次第で急激に悪化することもあります。腎臓病患者さんは、愛しい腎臓を大切に使う方法を身に付けて、自分自身で管理していきましょう。

 

自分で治す理由

薬を飲んで腎臓病は治りますか
kusuri腎臓病は不治の病といわれ、クレアチニンの数値は、「一度下がったら二度と回復することはできない」と、言われています。今の医療では腎臓病を治すことは出来ません。でも、腎臓病患者さんは、治療のためにお医者さんに行きます。お医者さんからは、むくみの薬、血圧の薬、尿酸を下げる薬などなど、たくさんの薬が処方されます。

○○を飲んでむくみが減りました。***を飲んで血圧が安定してきました。△△△を飲んだら尿酸値が基準値に入りました。で、腎臓病は治ったのでしょうか。

対症療法と原因療法
病気治療には2つの方法があります。1つは対症療法です。2つ目は原因療法といいます。疲れ、高血圧、尿酸値など腎臓病の症状を抑えるのが対症療法です。むくみが消え、血圧が安定し、尿酸値が安定しても、それらの症状原因を治していないから薬を一生飲み続けることになってしまいます。

それに対して、むくみも高血圧も尿酸値が高い状態もすべて1つの原因から発症しているはずと考え、病気の原因を追究し、その原因を取り除こうと言うのが原因療法とか根本療法と呼ばれるものです。

 

治療とは、透析に入れるまでの経過観察
改めて腎臓病治療に戻ってみましょう。「塩分に気をつけてください。様子を見ましょう」。初めて腎臓病と診断されたときのお医者さんの第一声です。その時、クレアチニン値が低ければ、「3ヵ月後においでください」となり、時間が経つにつれて受診期間が、2ヶ月になり、1ヶ月になり3週間毎になっていきます。この間お医者さんは何をしているかというと、病気の進行程度を見ており、いつ透析に入れるかを見計らっているのです。

腎臓病治療とは、患者自身が壊れかけた腎臓を大事に使っていくこと
現在の医療では、エコー検査などで腎臓機能が衰え、萎縮している様子を見ることはできます。そして、腎生検を通して、腎臓のどこが壊れて発症したかが分かるようになってきました。また、症状を抑える治療は大変発達してきました。しかし、腎臓病の発症原因を治すまでには至っていません。

keikakannsatuお医者さんの治療とは、病気の進行に伴う尿毒症の対症療法を行いながら、透析に入るまでの様子を観察し、透析に入れるタイミングを計ることです。腎臓は、一度壊れてしまうと再生は出来ません。幸いなことに、壊れ始めてから透析に至るまでには相当な年月があります。壊れ行く腎臓を、日々大切に使い、出来るだけ壊さないようにするのが、現在における腎臓病治療といえましょう。

もうお分かりでしょう。腎臓病治療とは、患者さん自身が壊れかけた腎臓を大事に使っていくことです。腎臓病は患者さんにしか治すことが出来ません。

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の方法

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年齢とクレアチニン値と性別を入力し、「診断する」ボタンをクリックしてください。

年齢
血清クレアチニン値 mg/dl
性別  

診断結果

GFR推算値
ml/min./1.73m2
GFR区分

あなたの腎臓はどんな姿をしているのでしょうか。

上記の写真は76歳の女性、クレアチニン0.71で、慢性腎臓病と診断される直前の姿です。
腎臓に繋がっている血管の太さが全然違います。血液は酸素と栄養を各細胞に送り、細胞が元気に働くようにしています。しかし、この写真の腎臓に繋がっている左側の細々とした血管では、血液が腎臓まで十分な量が届きません。そのため、細胞が働けず死んでいき、腎臓は萎縮していきます。

クレアチニン2.0未満の方へ

今の症状や悩んでいる事、小さなことでもお気軽にお電話ください0120-711-175
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透析・移植医療

命をつなぐ延命治療

血液透析とは

clip_07_15透析を行う機械に血液を循環させます。週3回程度、透析を行う医療機関に通院し、1回4~5時間かけて行います。導入前の処置として、透析機械に血液を循環させるために、手首近くの腕の動脈と静脈を手術でつなぎ合わせたり、人工血管で血管を太くします。
これをシャントといい、手術後2週間ぐらいたってから使用することが望ましいので、計画的に手術を行います。長期間使用で、血管がつまったり細くなって使えなくなることがあるので、シャントを圧迫したり衝撃を与えないよう、注意する必要があります。

 

腹膜透析とは

clip_07_14透析の装置として、機械ではなく自分の体の中にある腹膜を使う方式です。(CAPD)交換は6~8時間ごと、1回30分くらいかかります。通院は月1回程度です。1日1回、夜寝ている間に機械(自動腹膜透析装置)を使って自動的に腹膜透析を行うAPDという方法もあります。

導入前の処置として、透析液を出し入れするため、最初にカテーテルというチューブ(直径約5ミリ)をお腹の中に埋め込む手術をします。手術を受け、2週間ぐらい入院している間にバッグ交換などの操作の指導を受け、習得してから退院後は自分自身の手で行います。感染を予防するため、毎日カテーテルケアをして、出口の部分とカテーテルを常に清潔に保っておく必要があります。

 

移植

clip_07_22ドナー (家族などの臓器提供者)から腎臓を移植します。透析からは開放されますが、希望してもだれでも受けられるわけではありません。移植手術を受けるリスクや負担が大きく、免疫抑制剤を飲み続ける必要があります。


移植後の合併症が起きたり、移植した腎臓がだめになることがあり、その場合は透析に戻らなくてはいけません。

 

メリット・デメリット

種類 メリット デメリット
血液透析
  • 血液中の水分や毒素を処理するため、透析前に比べて開始直後は体調が良くなったという人が多い
  • 腹膜透析より効率よく毒素を抜くことができる。
  • 週3回通院し、1回4〜5時間拘束される。
  • 透析中、血圧の下降、筋肉のけいれん、頭痛、吐き気などが起きることがある。
  • 透析前後で体調の変動が大きい。
  • 食事制限が厳しい。
  • 水分の制限が厳しい。
  • 抗凝固剤(血液を外に出すので、凝固を防ぐため)を使うので、透析中、および透析後しばらく出血しやすい。
  • かゆみが起きる人が多い。
  • 長く透析を続けているときさまざまな合併症が起きる。
腹膜透析
  • 自分で管理するので、通院が月に1回程度で良い。
  • 体重変動が少なく、心臓や血管への負荷が少なく、残っている腎機能を長く保つことができる。
  • 手術してカテーテルを体内に入れて置かなければならない。
  • カテーテルの先端部がおなかから出ているためわずらわしさ、外見上問題がある。
  • カテーテルが原因で腹膜炎になることがある。
  • 透析液の交換、カテーテルのケアなどの操作に手間がかかる。
  • お腹に透析液を入れるため、重い感じやおなかがふくれる感じがある。
  • 腹膜透析は腹膜の機能が衰えればできなくなる。この場合、血液透析に移行しなければならない。
  • 血液透析に比べて普及度が低い。実施している医療機関が血液透析に比べると少ない。
  • 透析液にブドウ糖が含まれているため、糖尿病性腎症の人には向かない。
腎移植
  • 免疫抑制剤の開発により、血縁関係がない夫婦間での腎移植もできるようになった。
  • もう一度働く機能を持った腎臓が手に入る。
  • 腎臓病由来の貧血の解消、カルシウム代謝、骨の強化、免疫機能の増強など、透析ではカバーできない腎臓の仕事を復活することができる。
  • 短い時間に溜まった尿毒素をいっきに処理することによって起こる不均衛症候群が起こらない。
  • 腎臓の提供者が非常に少ない。
  • 常用する免疫抑制剤のために様々な副作用に悩まされることになる。
  • 移植した腎臓がだめになることがあり、その場合は透析に戻る。

 

透析による合併症

動脈硬化–透析患者は動脈硬化が進みやすい。
心不全–体の水分量が透析毎に大きく変動するため、心臓に大きな負担をかけ、働きが悪
くなる。
感染症–免疫力が低下し、感染症にかかりやすい。
悪性腫瘍–悪性腫瘍の発生率が一般より高い。
腹膜炎・被嚢性腹膜硬化症–腹膜透析による合併症。

 

費用はどのくらいかかる

1人当たりの透析の年間費用は620万円(尼崎市役所調べ)ともいわれています。このうち個人負担分は年間約12万円で、治療費の9割を国と地方自治体そして企業の健康保険組合が負担しています。国全体の総額は1兆8,000億円を超えていることになります。

透析の実態

食事制限

食事療法透析前も、タンパク質やカリウム、リンなどについては厳しい制限がありました。透析に入ってもその制限は変わりません。透析前と透析後の腎臓の機能を比較すると、透析前の瀕死の腎臓よりも透析器の方がろ過機能が高いため、多少食事制限をゆるめても尿毒症の症状がでません。しかも、身体も軽く感じます。「透析に入ったら何でも食べられる」という甘い言葉はそこからきています。しかし、その言葉に乗って弛めたままでいれば、透析予後が短くなってしまいます。

透析に入った人は、透析患者特有の合併症に気を付けなければなりません。例えば、リンが蓄積すると副甲状腺が腫れてきます。蛋白質が骨や関節に蓄積したり、カルシウムが不足すると骨粗しょう症になったりして、様々な合併症が出てきます。ですから食事をゆるめれば合併症が早く発症することになります。

 

水分制限

suibun_seigen透析に入るときは、ある程度の腎機能を残して入ります。腎機能に余裕があると透析にスムーズに入れるし、透析後の予後が長くなるからだといわれています。

しかし、透析に入ると腎機能は急速に衰えて、やがて尿が出なくなります。無尿になると飲んだ水はすべて体内に溜まり、ひどくなると心臓や肺にまで水が溜まることになります。このため透析では、血液中の水分を抜く(除水)ことになります。1回の透析で2キログラム前後を除水します。一度に大量の除水をすると血圧が下がり、気を失うことになります。

無尿の透析患者は水分制限を厳しくしなければなりません。夏の暑い日にはビールを飲みたくなっても泡を舐めておしまい、水も飲めずに冷凍庫の氷を2,3回舐めておしまいということになりかねません。

 

透析中はできるだけ起きている

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透析では、ダイアライザーに血液を送るために太い針を刺します。もし、その針が抜けてしまったら血圧が下がりすぎて気絶してしまいます。過度の除水もけいれんを起こしたり、気を失ってしまいます。透析中は常に死と隣り合わせです。長く透析している人は、透析中に隣の人が気を失い救急車で運ばれて、そのまま帰ってこないというケースに何度か遭遇していると言います。

いつ自分の番が回ってくるか分らないので、本を読んだりテレビを見たりして眠らないようにしているそうです。なお、透析中に万が一のことが起こったときは事故死として扱われます。

 

その他

腎臓病と診断された人は、皆さん「透析に入りたくない」といいます。しかし、何の根拠もなく「わたしは透析にならないと思う」と希望的観測を述べて、透析を見つめようとしない人もいます。血液透析の情報はネット上に溢れているので、実際に透析をされている人達から聞いたお話を紹介してみましょう。

 

透析にさせたくない理由

当協会は、近年腎臓病患者さんの支援に力を注いできました。透析だけは絶対に避けたいと願う患者さんと、透析ありきの医師との間には非常に大きな意識の乖離があります。
患者さんにしてみれば、腎臓病は治らない、クレアチニンは下がらない、もうすぐ透析と、病院からは必ず否定的な言葉を掛けられ、闘病生活に希望を見出せなくなっています。
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そんな中で、病気と正面から向き合う患者さんは、最後は透析に入るかもしれないが、それまでの間を、希望を持って質の高い生活を送りたいと考えています。このような患者さんに内臓トレーニングという健康法を通して支援しております。

 

国の医療費削減に貢献する


医療費透析患者の年間医療費は約620万円
といわれ、単純計算で、約30万人の透析費用は1兆8,000億円に上ります。この莫大な医療費のほとんどは税金で賄われており、財政逼迫する日本の医療費の大きな負担となっています。

当協会では、このような現状を踏まえ、患者の透析に入る時期を1年でも先延ばしできたら、透析患者自身が透析費用を負担せよという、近年話題になりつつある心配を払拭できるのではないかと考えました。そこで、下記の三つについて活動を進めてきました。

1.病気に正面から向き合ってもらうための啓発活動
2.透析の時期を先送りするための技術指導
3.透析患者の質の高い生活を保つための指導

この結果、主治医から透析に入ることを宣告された患者が、6年も透析を回避する人が出てきました。ここまで極端な例をあげずとも、2年3年と時期を延ばしている人がたくさん出てきています。腎臓病患者の体を信じて、彼らに寄り添ってこれからも活動を続けていく所存です。

腎臓病を知る

腎臓の働き

腎臓の構造

腎臓は、そらまめのような形をした握りこぶしくらいの大きさの臓器で、腰のやや上に左右ほぼ対称に2個あります。ネフロンと呼ばれる機能単位が約100万個で1つの腎臓を構成しています。腎臓には、心臓から送りだされる血液の約20%が流れ込んでいて、心臓や脳を超えるもっとも血液の流れる量が多い臓器です。

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血液はネフロンの中の糸球体(毛細血管が糸くずのかたまりのようになっている)に入り赤血球やタンパク質など大きな物質以外の老廃物(尿素窒素、尿酸、クレアチニン)や水分、ミネラル(ナトリウム、カリウム、リン、カルシウムなどの水に溶ける物質)などを無選択にろ過しています。ろ過された物質がそのまま尿になるわけではなく、糸球体の先の尿細管で体に必要な栄養や水分が再吸収されています。

 

老廃物の排出

nyou腎臓は血液を濾過して代謝産物(クレアチニン)や老廃物(尿素窒素、尿酸など)や塩分を尿として体の外へ排出してくれます。機能が低下してくると老廃物や余分な水分が体内にたまり、むくみが出たり、体がだるくなります。さらに毒素が排出できなくなると、吐き気や頭痛、食欲不振などの尿毒症を起こします。末期には、心不全や肺水腫などの合併症を起こし、生命の危機に陥ってしまいます。

 

血圧の調節

ketuatu腎臓は人体機能を維持するために、心臓から送り出される血液の20%強もの供給を受けている臓器で血圧と密接な関係があります。通常は血圧を安定させるため、体内の水分と塩分量を調整しています。しかし、腎臓病になると血圧が高くなるような働きをしてしまうのです。

腎臓の機能が低下してくるとレニンと呼ばれる酵素の分泌量が増えます。このレニンは血液中のタンパク質に働きかけアンジオテンシンとよばれるポリペプチドを作ります。この物質は血管を収縮させるので血圧が高くなるのです。高血圧は慢性病の温床で腎臓だけでなくほかの臓器や血管に負担をかけてしまいます。

 

造血作用

zouketu腎臓から出るホルモン(エリスロポエチン)が骨髄に働きかけ、血液中の赤血球の生産を促します。腎臓の働きが悪くなるとこのホルモンが出てこなくなってしまうため、血液が十分につくられず貧血になります。貧血になると疲れやすい、食欲不振、頭痛、動悸、息切れ、めまい、立ちくらみなどの症状が出てきます。腎臓病の方の貧血は腎性貧血とよばれ、鉄分が不足している貧血とは性質が異なります。

 

水分調節

balance体の水分や電解質(ナトリウム、カリウム、リン、カルシウム、マグネシウムなど)は不可欠なものですが、多すぎても少なすぎても悪影響がでます。腎臓はそれらの量を調節することで、体内環境のバランスを保っています。腎臓は、1日におよそ150~180ℓの水分をろ過していますが、その99%は再吸収され、残り1%の1.5ℓ前後が尿として排出されます。

機能が低下して体液量の調節がうまくいかなくなると、体がむくんでしまいます。また、イオンバランスがくずれると、疲れやめまいなど、体にさまざまな不調が現れます。ナトリウムは血圧、カリウムは心臓、リンは骨、カルシウムは血管壁、マグネシウムは筋肉や神経などに多大な影響を与えます。

 

骨の強化

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骨の発育には複数の臓器が関わっていますが、その中でも腎臓は、カルシウムを体内に吸収させるのに必要な活性型ビタミンDをつくっています。腎臓の働きが悪くなると活性型ビタミンDが低下し、カルシウムが吸収されなくなって骨が弱くなる骨粗しょう症などの症状が出てきます。

 

 腎臓病の種類

慢性腎臓病・腎不全

腎臓の働きが衰えてくると、一般に慢性腎臓病とか慢性腎不全と診断されます。しかし、この名称は「腎臓の機能が衰えてきていますよ」と腎臓の働きの状態を表した病名で、いわゆる警告のための名称と考えるとわかりやすいでしょう。

shindanですから、腎臓のどの機能が衰えてきているのか、腎臓のどの部分が壊れているのか、病気の原因がどこにあるかを指摘した名称ではありません。近年は、医学の進歩により、壊れた部位(原疾患)やその症状から腎臓病を的確に表現する病名が付けられるようになってきました。まだ、原因が分らない腎臓病もありますが、現在、日本透析医学会が発表している腎臓病の原疾患数は20種類に達しています。

⇒実践者の声(慢性腎臓病・腎不全)

 

糖尿病性腎症

日本人は、遺伝性のⅠ型糖尿病が10%と少なく、Ⅱ型糖尿病が90%となっています。現代日本の豊かな食生活と運動不足の生活により、糖尿病患者の数は年々増加し、日本の糖尿病の患者数は316万6,000人、(「平成26年患者調査の概況」厚生労働省)予備軍は1,100万人を超えます。(「平成24年国民健康・栄養調査」厚生労働省)

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糖尿病は、血液中に糖が残ってしまうため、血液はドロドロ、血管はボロボロになり、全身の血流が滞ってきます。このため、目には網膜症、神経の細胞も破壊されて手足に痺れやむくみなどが発症してきます。腎臓も、毛細血管の塊である糸球体が破壊されて、老廃物の濾過ができなくなり、高血圧やタンパク尿が発症し、やがてはネフローゼ症候群となるなど、他の腎臓病に比べてその進行が早いことが特徴です。

また、血流の滞りから血管がもろくなり、血管が透析に耐えられなくなる前にシャント手術をすることにより、腎臓病だけの患者よりも早めに透析に入ることになります。このため、近年は、毎年、透析導入される患者のうち、糖尿病性腎症の患者が43%でトップとなっています。

⇒実践者の声(糖尿病性腎症)

IℊA腎症

iga糸球体という器官が壊れる病気の一つです。糸球体に免疫グロブリンのIgAというタンパク質が沈着して発症します。自覚症状はありませんが、病気が進行すると尿タンパクや血尿が出て、食欲不振、疲れやすい、だるいなどの症状が出てきます。

腎臓病は比較的高齢者の病気ですが、この病気は10代の若い人も多くなっています。近年、ステロイドパルス療法や扁桃腺摘出手術が有効と言われています。

⇒実践者の声(IgA腎症)

慢性糸球体腎炎

糸球体という器官が壊れる病気の総称です。腎臓には糸球体と呼ばれる毛細血管の集まった器官があります。これは全身から老廃物を運んできた血液を濾過する役目を持っています。この糸球体が壊れると体内に再吸収されるはずのタンパク質が尿の中に流れ出て、いわゆるタンパク尿や血尿が出るようになります。この時点では、クレアチニン値は基準値内ですが、すでに腎機能の低下は始まっています。
jinennただ、自覚症状がほとんどないため、発見が遅れることが多くなっています。病気が進行するとむくみやだるさ、疲れやすい、食欲不振などの症状が出てきます。

⇒実践者の声(慢性糸球体腎炎)

腎硬化症

長い間、高血圧を放置しておくと血管が硬くなる動脈硬化になります。腎臓の毛細血管で動脈硬化が起きると組織が破壊されて機能低下するのが腎硬化症です。初期は自覚症状がありませんが、症状が進むと高血圧、動脈硬化、むくみ、倦怠感、貧血、息切れなど腎臓病に共通する症状が出ます。

⇒実践者の声(腎硬化症)

ネフローゼ症候群

糸球体基底膜が壊れることによって、尿に大量のタンパク質が流れ出し、血液中のタンパク質が減少し、むくみやコレステロールなどの脂質が増える病気です。原因は多々あり、糖尿病性腎症や膠原病などが原因のこともあります。

症状としては、尿が出にくくなり、顔や手足のむくみ、胸や腹部に水が溜まったりします。また、血液中に脂肪が溢れるので血液が固まりやすく免疫力が落ちて感染症に罹りやすくなります。

⇒実践者の声(ネフローゼ症候群)

多発性のう胞腎

遺伝性があり、腎臓にのう胞(水がたまった袋)ができる病気です。その数が増え、袋が大きくなっていき、腎臓を圧迫して腎臓機能を低下させます。アルブミンなど血液中のタンパク質の濃度が低下することによって血液中の脂肪が増え、その結果感染症にかかりやすくなります。

初期は自覚症状がありませんが、症状が進むと高血圧、食欲不振、疲れやすくだるいなどの症状が出てきます。また、のう胞が大きくなってくると腹部が膨らみ、圧迫感を感じるようになります。

⇒実践者の声(多発性のう胞腎)

腎臓病の症状

 

自覚症状がない

mushoujou腎臓病は末期になるまで自覚症状が出にくいため、体調に変化を感じて受診した時には、かなりクレアチニン値が高かったということがよくあるようです。

健康教室に参加される方の様子を見ると、何かしらの症状は出ているのですが、じわじわと進行する病気なので気がついていない人がほとんどです。高熱が出たり痛みが出るのとは違い、生活に支障が出るほどの症状ではないので、血液検査の数値で腎臓の状態を把握していくことが大切です。

 

高血圧

ketsuatsu腎臓には血圧を調整するという役割があり、腎臓病になると調整がうまくできなくなります。そのため高血圧になり、まず降圧剤を処方される方が多いようです。また他の原因で血圧が上がり、腎臓病になった方もいます。
毛細血管の塊である腎臓は、高血圧に耐えられないということで、血圧を下げる治療が行われるのが一般的です。ただ、血圧は血液を循環させるために必要な圧力なので、下げすぎても良くありません。薬が適量か、効きすぎていないか、自分で血圧のチェックをすることが必要です。

 

疲れやすさ・だるさ

tsukare尿検査でタンパクが多く漏れていると、体を維持するだけの栄養が不足して、だるさを感じることがあります。また、腎臓が調整している電解質のバランスがくずれると、疲れなどの不調が現れます。
一番よくないのは、血液中に毒素である尿素窒素が増えることです。汚れた血液が全身を巡るので、他の臓器にも影響が出て体力の低下を感じるようです。

 

むくみ

mukumi腎臓の機能が低下して体液量の調節がうまくいかなくなると、体がむくんでしまいます。特に足から症状が出る方が多いのですが、下半身に溜まった水分を上半身に上げることができず起こりますので、血液循環が上手くできていないという証拠です。重篤になると、肺や心臓にまで水が溜まってしまいます。

 

痛風

tufu_soft血液中の尿酸量が多くなると、溶けきれないものが結晶化してしまいます。結晶が大きくなると血管を詰まらせる原因になり、毛細血管の固まりである腎臓では目詰まりを起こし、機能低下を速めてしまいます。

足の指や足首、膝などの関節に結晶が溜まると、激しい痛みを伴う痛風発作が起きます。その名の通り「風が当たっても痛い」と表現されるほどの痛みなので、皆さん病院に駆け込みます。抗炎症剤や鎮痛剤が処方されるので症状は治まりますが、この薬が腎臓に大きなダメージを与えてしまいます。

 

尿毒症

kayumi腎臓の毒素排出機能が衰えると、血液中に尿毒素、つまりタンパクの残りカスである尿素窒素やそのほか様々な毒素が残ってしまいます。「尿毒素」が身体中に溜まってしまうと、細胞・臓器が正常に働けなくなり、最終的には生命の危機に陥ります。

初期症状としては、「疲れやすい」「だるい」「思考力の低下」「むくみ・浮腫」などが挙げられます。症状が進むと消化器系、神経系、循環器系の臓器や、筋肉、皮膚にまで、要するに全身に症状が出てきます。この段階になると、透析の導入が検討されます。

 

骨粗しょう症

hone腎臓はビタミンDの活性化など体内のカルシウムバランスの維持に大きく関わっているため、症状の進行とともに骨障害も増加します。

特に透析患者では約30%の人に骨障害の症状がみられるというデータがあります。

 

結石

kesseki腎臓などにできるシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどのかたまりのことです。腎臓から細い尿管へ移動すると(尿管結石)、激しい激痛がおこります。

ただ、結石が腎臓にある間はほとんど痛みがないので、注意が必要です。結石が大きくなると腎臓障害や排尿障害が起こるため、尿がすっきり出ない感じがしたり、残尿感があっったり、血尿が出ることがあります。