125回 新宿セミナー報告 125回のセミナーを通して協会が伝えたいこと

◇第125回 新宿セミナー 
1 期日  2018年2月10日(土)13:30~16:30
2 会場  新宿エルタワー サンスカイルーム1階C室

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セミナー参加者の悩み
セミナーは今回で125回目を迎えました。この間、受講者によると、「腎臓病に関して包括的な説明と治療の核心に関わる情報」を発信してきました。
現在、全国の患者さん達から、電話、メール、ファックスなどを通じて毎日100件近くのホットな情報が集まってきます。
内容は、血圧の下げ方やむくみの解消など症状改善の方法にはじまり、病院の方針や主治医の治療方針に関する違和感、治療を受けながら垣間見える現代医療への批判。更に、病気をめぐる経済的な悩みや家族間の軋轢など極めて私的な相談もあります。
最も多いのは、「自分はいつ頃透析に入るだろうか」という透析に対する不安です。これらの情報をひも解くと、現在の日本における腎臓病医療の現状や課題が見えてきます。セミナーではその一端をお伝えしてきました。

 
セミナーは参加者によって育てられた
 セミナーを長く続けてこられたのは、セミナー講師であり内臓トレーニング考案者の望月みや子氏が、12年前に、クレアチニンを下げる健康法を開発し、特許を取得したことに始まります。
この健康法は、当時の医療の常識では考えられなかったため、多くの健康雑誌や週刊誌、新聞によって広報され、全国の腎臓病患者さんからの問い合わせが殺到しました。現在、協会には5万人以上の会員からホットな情報が寄せられてきます。
この莫大な情報を、顧問の廣岡医師の指導のもと、望月講師が丁寧に整理し、セミナー参加の皆さんに分かりやすく説明してきたからだと思っています。
セミナー参加者だけが知りうる貴重な情報もぎっしり詰まっており、2度3度と参加を希望する人も多いです。

 

 
情報は提供するが正解はない
 患者さんからのバイアスのかかった情報も交えて、伝える情報はどんどん変化してきています。例えば、Aという症状も、患者ごとに理解が違うし、主治医の診たてや治療方法も違います。
患者をめぐる夫婦・家族の在り方や主治医との付き合い方、マスコミからの情報のとり方等、様々な事例があり、伝えたい情報は留まるところを知りません。
講師は、様々な情報の中から、みんなが共通して悩んでいる課題とその解決例、トレーニングによる目覚しい成果と失敗例などを具体的に伝えていきます。しかし、「こうあるべきだ」と指示することはありません。
全ての課題も成果も、性別や年齢、主治医が違い、薬が違い、食事が違うのだから正解はありません。提示した事例をもとに、自分で解決方法を探し出すことを求めています。
解決方法は、医師に相談したりマスコミからの知識を活用するのもよいが、最終判断は自分で下すよう勧めています。自分で判断し決断しなければこのトレーニングは長続きできないからです。
したがって、内臓トレーニングに取り組むことを勧めはしますが、あまりにも依存心の強い人には、取り組む決意が見えるまで辞退してもらうこともあります。協会は内臓トレーニングの普及に力を注いでも、営業は一切していません。
 
協会からの提案
縷々述べてきたように、セミナーの内容は参加者の病状を勘案しながら、その時々、様々に変わっています。しかし、125回を通じて一貫して提案してきているのは、以下のとおりです。

 ① 自分の病気を人任せにせず、自分で治すこと
 ② 病気から逃げず、病気について勉強し、自分の生活の中で治療する
 ③ 血液検査表の見方、食事の取り方、薬の良し悪し、たんぱく質の取り方、など、あなた自身が病気と闘うための武器を身に付けましょう
 ④ 武器とは、貴方の病状に応じた知識と実践力です。勉強は協会と一緒に勉強しましょう

 

【参加された方の感想】

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◆お名前 : 匿名希望
1、医者自身、腎臓および腎臓病に対して厳しい関心に欠ける。おそらく、「治らない」という先入観が「関心を深める」ことを阻害しているに違いありません。また医者は「治す」ことと「生かす」ことを使命と考えていますので、生きさえすれば人工透析でも何でも構わないとする態度傾向が身についています。つまり「生活の質」を蔑ろにするところがあります。
2.私は腎臓に関して二人の医者にかかっています。一人は「水分をとれ」もう一人は「塩分を控えるように」と二人から計「二言」いただきました。望月先生の詳しい話をうかがい気分爽快でした。
3.何事であれ「信用」ほど大切なものはありません。そのためには、おしつけがましくないこと、インチキがないこと、この場合では科学的合理的なること計算だかくないこと率直なこと かくさない
4.早速、血流促進のための機器を購入しました。荷の中からいろんな品がぞろぞろ無秩序に出てくるのをいちばん恐れていましたが、一切合財が感じのいいバッグのなかにきれいに収まり、こざっぱりしていてほっとしました。まだ試していませんが、なにごとであれこぎれいなことはことを半分成し遂げたことと同義です。 

 

◆お名前 : 平本○様
大変勉強になりました。ありがとうございました。

 

◆お名前 : 匿名希望
何か腎臓病を公表するようで気が引けて嫌でしたが 専門的な内容でとても参考になりました。あとから聞いて置けば良かったと思うより行った方が良かったです。ありがとうございました。

 

◆お名前 : 匿名希望
今回のセミナーに参加させて頂き効果のあった参加者の例を色々伺いましたが、効果のなかった人の例は紹介されていませんでした。効果のなかった人の例なども紹介して頂きたかったです。

 

◆お名前 : 有田○○○様
腎臓病について良く勉強し、医者任せにしない、ということばが心に残りました。ありがとうございました。

 

◆お名前 : 匿名希望
とてもわかりやすい内容でした。自分の体の中で起きていることが決して放置できることではないことがわかりました。初めて腎臓病の烙印を押されたときは青天の霹靂で、ただ見えない相手に怯えるばかりでしたが、今はその相手がどんなものかわかって、少し安心しました。前向きにトレーニングを検討したいと思いますが、それまでも、自分のできる努力はしたいと思います。私の体は私のもの。その意識を改めて自覚できたセミナーでした。