第110・111回 京都、大阪セミナー報告 「透析への一歩」

第110回 京都セミナー
日 時  2016年10月22日(土)13:30~16:30
会 場  京都タワーホテル内

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第111回 大阪セミナー
日 時  2016年10月23日(日)13:30~16:30
会 場  イオンコンパス 大阪駅前会議室B

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高度成長期からバブルに掛けて、日本人は旅行に出かける余裕ができた。それに合わせて、全国各地に観光地が生まれた。近年、その観光地が画一化してどこへ行っても同じ顔になってきた。歩道ばかりか車道まで色タイルの路となり、黒い瓦と白い壁に暖簾を掛けた土産物屋さんの連なる商店街。みやげ物はどこの店もほとんど一緒。

それに引き換え京都では、同じような規格の町家が整然と並ぶがその一つひとつに個性がある。ある町家の土間には漬物石が積んである。西陣の町家からは絹を織る機の音が聞こえてくる。街中のこんなところに材木屋があると驚いたり、紙問屋の裁断機に見入ったりする。京都の町家は、住まいであり、商店であり、時には工場であったりして、住む人の生活や仕事を垣間見ることができる。各地に生まれた新興の小京都、小江戸では、土産物屋ばかりが並び、そこには住んでいる人の顔もその生活も見えない。

旅の魅力は、住む人の生活やその土地の産業やそこに働く人々との交流など、自分とは異なる世界に触れることではないだろうか。京都にはそんなチャンスがたくさん転がっている。

 

なぜ透析になってしまうのか

 腎臓病の患者さんは、誰もが「透析にはなりたくない」という。しかし、お医者さんは、「腎臓病は治らない」と言う。「治らない」という理由は、病気の原因が分からないからか、原因は分かっていても治せないからか、その辺の説明をしてくれない。セミナーの中で、講師の話に興味を感じた。その一部を紹介してみたい。

 

60兆個の細胞が元気なら健康でいられる

人間の体は60兆個の細胞からできている。それぞれの細胞は生き物であり、血液が運んでくる酸素と栄養によって生きている。60兆個の細胞に酸素と栄養が届けば人間は健康でいられる。

 

血液の届かないところに腎臓病が発症する

しかし、何らかの事故で細胞に酸素と栄養が届かなくなると、細胞は徐々に弱っていき最後は死滅してしまう。結果として、細胞が構成している臓器も弱っていき、その状態を放置していると病気が発症する。つまり、腎臓病は腎臓に血液が届かなくなると発症する。

 

血中に溶けた薬は病気の患部に届かない

 私達は、病気になると薬を飲む。薬は胃腸で消化されて血液の中に入る。消化された薬は血液と共に全身を駆け巡る。薬に意志はないから病気の患部だけに届くことはない。

 ここで気付いて欲しい。先ほど、病気は血液の届かないところに発症すると述べた。とすると、病巣に薬も届かないということになる。ここに薬の限界がある。

 

透析は腎臓細胞の1つ目が死滅したときから始まる

ただし、腎臓などの臓器は、億単位の細胞からできており、1つや2つの細胞が死んでもそう簡単に死滅することはない。しかし、1つ目の細胞が壊れた体内環境をそのまま放置しておくと、10年20年という長い年月をかけて次々と細胞が死滅していき、最後には臓器そのものが死滅する羽目になる。腎臓もその過程を辿って透析になる。

 

透析にならないためには、強制的に腎臓に血液を届ける必要がある

透析にならないためには、1つ目の細胞を壊す体内環境の改善が必要となる。それには、強制的に血液を腎臓に届ける必要がある。それには、体内に備わる2つの心臓を活性化するしかない。

 

【参加された方の感想】

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