第1回 「腎臓健康教室」 平成18年12月16日(土)

〔参加者の声〕 
 私は、慢性腎不全のため18年間透析を続けている62歳の男性です。
ご承知のとおり、日本では現在約26万人が私と同じように透析を受けており、
しかも、毎年3万人が新たに透析になっているのです。腎臓健康教室


そのうえ、透析に要する医療費は年間に
1人あたり約500万円にもなり透析者全体では、
なんと1兆3000億円にもなっているのです。
そのような現状に輪をかけるように
腎機能レベルが低下している透析予備軍の数は
約480万人とも報道されています。
 今、巷では病気の生体腎を透析者に
移植するという社会的な問題も発生しており、
まさに、透析者も透析の不安にある者も
移植以外に根治不可能な腎臓病に
おそれおののき、もがき苦しんでいるのです。
このような折、NPO法人「広げよう健康の輪」が提唱する健康法に巡り合い、
その考え方・理念に共感し実践することにしました。
このNPOが提唱する健康法は、病気の予防や改善には、体内の血液やリンパ液などを
よどみなくすべての臓器に循環させること。しかもそれは医者に頼るのではなく
自らの自己努力(自己管理)により可能である
と述べています。
私の場合、握りこぶしくらいある腎臓が梅干の大きさ程度に萎縮し機能不全に
陥っています。これは、腎臓のネフロン細胞などに血液が行き届かなくなり
萎縮してしまったことに他ならないのです。
そこで、もしかしたらこの健康法でチョロチョロしか流れていない私の腎臓に
十分な血液が流れ始めるのではないかと期待して、実践し始め約1ヶ月程度経過しましたので
その経過を述べてみたいと思います。
 
まず、大きな変化は体力がついてきたことです。つまり、透析者は週に3回(1回4時間)
ベッドに横たわり、筋肉を使うことがないので大半は筋肉がやせ細り、体力が落ちてきます。
ところがこのトレーニングをはじめてから階段を上がる時、歩く時に疲労を感じず、
足に筋肉がついてきました。
それと、透析者に特有の足のうずき、違和感が軽減してきました。
次に、貧血で水分不足のためカサカサになっていた肌の表面が、潤いを持ち始め
腎臓病特有の肌のどす黒さも消えてきたのです。(私を知るほとんどの人から言われます。)
そのほかに、高めであった血圧が下がり始めています。
 
腎機能の数値などについては、期間がまだ短いこともあり、大きな変化は出ていませんが、
これから先尿が1滴でも出てくれる事を信じて、この健康法を継続していこうと
思っています。
そしてこの健康法は、まだ透析になっていない多くの腎炎・腎不全の方々には、医者の治療のみで
あきらめないで試してみる価値のあるトレーニングであると思っています。
どうか、医者に治らないといわれても諦めないでください。