【PHP ほんとうの時代 10月特別増刊号】記事掲載!

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【PHP ほんとうの時代 10月特別増刊号】

平成22年8月18日(水)

難病患者と家族を絶望の淵から救いたい!

予防医学の集大成、内臓トレーニング

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難病患者と家族を絶望の淵から救いたい!予防医学の集大成、内臓トレーニング

 生活習慣病の拡大が進行する日本。厚生労働省の調べでは、全国の腎臓病予備軍は四百八十万人、糖尿病予備軍に至っては二千二百十万人に上る。「人工透析に掛かる費用は、年間約五百万円。国の医療費を削減するために予防医学の必要性は高まっています。」こう話すのは、内蔵トレーニング開発者、望月みや子氏だ。二〇〇八年十二月に創立した内臓トレーニング協会では健康セミナーや会報誌「内臓トレーニング通信」の発行のほか、様々なメディア活動を通じて内臓トレーニングの普及・啓発活動を行っている。中でも、内臓トレーニングを体験できる健康教室は好評で、全国から希望者が静岡にやってくる。「健康を維持するために、血液の流れを活性化させることは極めて大切です。内臓トレーニングは、血流を良くし、細胞に酸素と栄養を充分に行き渡らせ、自然治癒力を強化する生体電流治療法です。」医療法人健身会理事長で同協会医学博士、周東寛氏はそう話す。内臓トレーニングは、厚労相認定の医療用具を補助器具として使用し、基本として次の三つを行う。第一に「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎを刺激し、血液とリンパの巡りを良くし新陳代謝を促進する。第二に「内臓の鏡」といわれる足裏を刺激し、内臓機能を強化する。第三に頚椎から仙骨にかけて脊髄を刺激し、自律神経のバランスを整える。これら三つは体内の情報伝達を活性化する上で欠かせないトレーニングだ。「脳神経疾患患者はすくみ足が改善し、腎臓疾患者は、標準治療ではほとんど下がらないクレアチニン値が大幅に低下し、糖尿疾患者はインスリン注射が必要なくなるなど、内臓トレーニングを受けることで様々な効果が出ています。」(周東氏)

マイナスのスパイラルから患者とその家族を救いたい

  「治りたい、生きたい」と切に願う患者が様々な治療法を試すが効果が出ずに失望して、闘病意欲を失ってしまう。一方家族は高額な治療費に追われ、看病に疲れ、患者を支える意欲が薄れていく。「これが難病を抱える人たちの間に起こるマイナスのスパイラルです。私たちの役割は難病を抱える方々が希望を持って生活できるよう支援していくことです。そのために様々なバックアップ体制を築いています。」と、話す望月氏。「車椅子なしで歩いて帰ってきた父の姿に感激しました」「薬の効く時間が長くなり、誤飲がなくなりました」とは、会員から同協会に届いた感謝の手紙の一部だ。内臓トレーニングは、同協会の健康指導の下、自宅で取り組むことができる。ただ、トレーニングを体験した上で実践したい人は、同協会主催の健康教室、または併設の静岡トレーニングクリニックに直接申し込むと良い。