【主婦の友社発行 月刊誌「健康 7月号」】記事掲載!


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2014.6.2発売

腎臓病患者の7割が数値を改善または維持!
全身の血流を促して腎臓を活性化させる【内臓トレーニング】

Dr.廣岡

「腎臓の機能が10%を切った人でも、半数が維持・改善しています」と話す廣岡医師

◆細胞に十分な酸素と栄養が届けば、腎臓は元気を取り戻せる。腎臓の隅々まで血液を送ることが大切!

腎臓の機能を蘇らせるカギは血液循環にあり

 腎臓病は、一度悪くなると自然に治ることのない怖い病気です。腎臓病の一般的な治療方針は「病気の進行を緩やかにし、腎機能をできるだけ長持ちさせる」「腎機能低下に伴う高血圧や尿毒症などの不調を改善する」といったもの。腎臓病の原因はまだわかっていないため、根治はできないということを前提にした治療しかできないのです。
我々のクリニックでは、機能が落ちた腎臓は完全にダメになったのではなく、元気のない状態であると考えています。死んだものは生き返りませんが、くたびれてしまったものなら元気にすることができます。
人間の体は60兆個の細胞からできているといわれています。この細胞に酸素と栄養を届け、二酸化炭素と老廃物を回収しているのが血液です。私たちが毎日呼吸をして食事をとり、トイレに行くのと同じことが、細胞の世界でも行われています。
臓器も神経もすべて細胞から構成されているので、血流が滞れば細胞に十分な酸素と栄養が届かなくなり、不調が現われます。
腎臓に血液が届かなくなれば、その細胞や組織が機能を失い、委縮して病気が進行すると言うわけです。
血液循環をよくし、細胞から元気にする。これが【内臓トレーニング】の考え方です。54ページ以降で詳しく説明しますが、実際、実践した人の7割が腎臓病の進行を止めています。

◆電気を流してもほとんど動かなかった左ふくらはぎが、【内臓トレーニング】体験後、血流がよくなって動いた!

足裏を押されて悶絶!正しい歩き方で血流UP

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◆【内臓トレーニング】は、ふくらはぎと足裏、背中に生体電流を流して刺激し、血流を改善することを目的とした治療

3つの刺激により、血流の活性化を図る

 前ページの体験ルポのとおり、我々のクリニックでは、①ふくらはぎを刺激して全身の血流をよくする、②足の裏を刺激して弱かった臓器を元気にする、③自律神経のバランスをとり、体内環境を整える、という【内臓トレーニング】を行って、腎機能の指標となるクレアチニンの数値を下げるための治療をしています。
クレアチニンと治療成果については56~57ページでふれるとして、ここではまず、【内臓トレーニング】そのものの説明をしたいと思います。
クリニックは静岡にありますが、患者さんは北海道から沖縄まで全国からいらっしゃいます。【内臓トレーニング】はそれぞれ地元の主治医のもとで腎臓病の治療を受けながら、自分で続ける治療法です。体験ルポのような3つの刺激による血流活性化の治療をクリニックで受けた後は、専用の治療器を使い、それぞれ自宅で実践することを原則としています。

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①ふくらはぎを刺激して全身の血流をよくする

 最初のページで、腎臓をはじめとする機能の落ちた臓器を元気にするには、血液循環をよくすることが大切だと話しましたが、それを実践するのは意外と難しいものです。
心臓からはるかに下にある下半身から、重力に逆らって心臓へ血液を戻すには、心臓のポンプ運動だけでは手に負えません。そこで「第2の心臓」として心臓のようなポンプの役割を担っているのがふくらはぎの筋肉です。
しかし、ふくらはぎは動かさなければ、ポンプとしての役割を果たしません。交通機関の発達により、現代人は昔ほど歩かなくなったため、当然、血流は滞っています。
そこで【内臓トレーニング】では、人間の体に流れている生体電流と同じ低周波を流せる治療器でふくらはぎを刺激し、筋肉運動を促します。寝て行うため、ふくらはぎと心臓、頭の位置が水平になり、重力に関係なく血液を循環させることができます。

②足の裏を刺激して弱った臓器を元気にする

足の裏は「内臓の鏡」といわれ、腎臓をはじめとする臓器につながるツボが集まっています。アメリカやドイツの研究によると、ツボを刺激することで、関連した臓器に集中的に血液が送られることがわかっています。【内臓トレーニング】では弱っている臓器のツボを主に刺激して元気にしていきます。これまでの経験から、腎臓病の患者の80%が、心臓などの循環器系が弱いことがわかりました。このことからも、腎臓病になったのは、血液などを送る循環器系の器官が弱っていたからといえます。

③自律神経のバランスをとり、体内環境を整える

自律神経は私たちの意思とは関係なく、血液の循環や、内臓活動、体温の調節などを行っています。すなわち、内臓全体の血流を上げて元気にするには、内臓をコントロールしている自律神経の働きを高めることが大切です。
特に腎臓は、ストレスでダメージを受けやすい臓器なので、ストレスによって崩れた自律神経のバランスを整えなければいけません。【内臓トレーニング】では、脳から背骨の中を走っている自律神経のバランスを整えていきます。
患者のみなさんには、この3つの刺激を自宅でそれぞれ1時間ずつ、実践してもらっています。その成果は次のページでお話ししましょう。

7割が改善または維持!

2006年12月~2011年12月 内臓トレーニング協会調べ

◆(治療成果)絶対に下がらない」と言われるクレアチニン値。【内臓トレーニング】で、腎臓病患者の約7割が改善・維持!

【内臓トレーニング】でクレアチニン値は下がる

 腎臓病の人たちはみな「人工透析は避けたい」といいます。しかし腎機能が10%を切ると、透析か腎臓移植となります。透析になると食事制限を強いられ、週に2~3回通院し、透析を受けなければ生きていけなくなります。
腎臓病がどれだけ悪化しているのか、その指標となるのがクレアチニンの数値です。クレアチニンは、血液中の老廃物の一つ。腎臓には毛細血管が糸玉のように集まった「糸球体」というろ過装置があり、クレアチニンはここでろ過され、尿中に排出されます。しかし、腎機能が落ちると尿中に排出されず血液中に蓄積されます。そのため、血液中のクレアチニンの量を見れば、腎臓のろ過機能の衰え方がわかるというわけです。

12ページのうち7ページ分をピックアップして載せました。
詳細は、主婦の友社発行 月刊誌「健康 7月号」をご覧ください。