第121回 新宿セミナー報告 「生体電流の流れを整えて腎臓病を治そう」

第121回 新宿セミナー
日 時  2017年8月26日(土)13:30~16:30
会 場  新宿エルタワー1階 新宿エルタワー サンスカイルーム

生体電流とは

 内臓トレーニングを語るとき、必ず出てくる言葉に「生体電流」があります。この電流は、60兆個あるといわれる細胞が作り出す電流です。ただし、私たちは自分の体内で電流が流れていることなど感知できません。それほど微弱な電流ですが、CTやMRIなど医療機器の発達により脳波の流れは脳電図で、心臓の動きは心電図で視覚的に見ることができるようになりました。

細胞の元気がなくなると生体電流の流れも衰える

 生体電流は、脳による全身の管理はもちろん、自律神経のバランスを整えたり、内臓の働きを調整したり、私たちの生命活動の全てをコントロールしているのです。もし、この電流がスムーズに流れなくなると、脳や自律神経の活動が衰えて、腰痛や頭痛、肩こりなど体調不良になり、病気を治癒する力が衰えてしまいます。

生体電流の乱れる原因は生活の中にある

 生体電流は細胞の活動によって発生します。ですから、60兆個の細胞を常に元気に保つことができれば、病気にかかることも無く元気で過ごすことができます。それには、細胞に新鮮な酸素とたっぷりの栄養を届けるため、常に血流の活性化を図らなければなりません。しかし、血流の大切さは分かっていても、日々の生活の中でそれを実現することは難しいものです。

生体電流は細胞を活性化し、生体電流の流れを良くする

 病気になって細胞の元気がなくなると、生体電流の流れが滞り、細胞はより一層弱ってしまいます。この課題を解決するために、昭和20年代の初めに、生体電流にそっくりな電流を人工的に開発しました。それがいわゆる生体電流です。生体電流を人体に流し、様々な実験を行ったところ、弱った細胞により強力な生体電流を流すと、細胞が元気になり生体電流の流れが良くなることが分かってきました。

生体電流を有効に活用する方法

 昭和32年に、東京大学の田坂定孝医学部教授が、リュウマチや神経痛の治療のために生体電流を頭部や脊髄に通電したところ、大変高い効果があることを発見しました。先生は、この研究結果を「低周波頭部・脊髄通電療法」という本にまとめました。その際、頭部と脊髄への通電により、人体の様々な部分の変化について言及しています。
 腎臓に関しては、血流量が増えた、尿量が増えた、血圧が下がった、(糸球体の)ろ過量が増えたなど、様々な好結果が報告されています。
 内臓トレーニングでは、自律神経のバランスをとり自然治癒力を高めるため、田坂先生の治療法を活用させていただいています。詳しくは廣岡孝著「腎臓病を自分で治す」―内臓トレーニングでクレアチニン値は下がるーアイシーアイ出版をご覧下さい。

 

【参加された方の感想】