第115回 神戸セミナー報告 「腎臓病と循環器病は双子の兄弟」

第115回 神戸セミナー
日 時  2017年3月18日(土)13:30~16:30
会 場  兵庫県民会館 12F会議室 1202号室

生体電流で罹患している病気を判断する

 体内に生体電流を流したとき、臓器が元気であれば弱い電流を流しても感じとることができます。しかし、臓器に障害があると強い電流を流してもなかなか感じ取ることができません。つまり、健康な臓器は微弱な電流にも敏感に反応しますが、障害のある臓器は強い電流を流しても反応が鈍いことになります。

腎臓病患者は循環器系の病気を抱えている

 この原理を応用して内臓トレーニング実践者457人に、臓器を消化器系、循環器系、腎・生殖器系など7つのゾーンに分け、それぞれに、強弱を5段階に分けた生体電流を流してみました。
 すると、457人は全員腎臓病患者さんでありながら、腎・生殖器系のゾーンでは敏感に反応し、314人は循環器系での反応が最も鈍かった。消化器系の反応が最も鈍かった人たちも、2番目に鈍いのは循環器系で、両者を合わせると89.3%の人が循環器系で最も反応が鈍くなっていました。この結果から、腎臓病の人は、腎臓病ばかりでなく循環器系の病気も抱えていることが分かりました。

腎臓病が循環器病を悪化させ、循環器病が腎臓病を悪化させる

 腎臓は血圧を管理している臓器です。腎臓が分泌するレニンという酵素は、血圧を一定に保つ働きがあるし、エリスロポエチンという酵素が不足すると、腎性貧血になってしまいます。腎臓の血圧管理が順調でないと、心筋梗塞や脳卒中などの循環器病が発症します。逆に、心筋梗塞や脳卒中になると腎動脈や糸球体が硬化し、尿蛋白が出るようになります。
 このように、2つの病気は兄弟のようなもので、発症原因や症状に多くの共通点を持っています。たとえば、糖尿病、高血圧、全身の血流不全、腎性貧血などが動脈硬化、狭心症、脳梗塞などを引き起こします。よく、「腎臓病で亡くなる人はいない」といわれます。理由は、腎臓病が進行すると循環器系の病気も進行して、殆どの人は腎臓病以外の病名で亡くなっているからです。

2つの病気は血流改善により改善を図れる

 腎臓病患者さんは腎臓病の治療をするだけでなく、必ず循環器系の病気の血液検査も行い2つの病気をコントロールする必要があります。この2つの病気に共通する発症原因は全身の血流不全にあります。血流を活性化すると、高血圧が解消され、血管細胞が再生され、硬化している血管の弾力性も戻ってきます。血流が順調であればこそ健康が保持でき、自然治癒力も高まるのです。
 内臓トレーニング実践者が内臓トレーニングで、クレアチニンを下げたり、高血圧や静脈瘤を解消したり、むくみやかゆみを改善しているのも、全身の血流改善を行っているからです。

 

【参加された方の感想】

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