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血流が滞ると生活習慣病が始まる:腎臓病の改善のために(2)

長い年月を生きてきますと、食事の好みや、姿勢の歪み、ストレスなど様々な要因によって、体の老化が進み、新鮮な血液や丈夫な血管が破損して細胞に酸素と栄養が届かなくなってきます。

この結果、体のあちこちで細胞の萎縮がはじまり、やがて細胞は死を迎えてしまいます。ただ、60兆個の細胞の1つが死んでも命に別状はありません。
しかし、ある一定量が死滅すると、単なる不具合から病気へと発展していきます。

ところが、病気になっても自覚症状もなく生活に支障もなければ、病気はそのまま放置されてしまいます。
ただし、血液の届かない状態を放置し続けますから、病気はどんどん進行し、気づいたときには取り返しのつかない不治の病になってしまっています。

これが一般的に生活習慣病といわれる病気の辿るコースです。

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病気を細胞レベルで考える:腎臓病の改善のために(1)

病気を細胞レベルで考える

世界大百科事典によると・・・
病気とは、「身体の痛み、不快感、機能の低下や不調和などで、日常生活が妨げられ」、医療の対象となる状態だといいます。

ほとんどの日本人は、痛みや不快感に悩まされて初めて病気と自覚し、病院へという行動パターンをとります。しかし、内臓トレーニングでは病気を細胞レベルで考えています。

腎臓病は痛みや不快な症状を感じにくい病気

人間の体は60兆個の細胞からできています。
60兆個の全ての細胞が元気に働いていれば健康といえます。

細胞が元気でいるには、細胞も生き物ですから、新鮮な酸素と十分な栄養を取ることが必要です。新鮮な酸素と栄養は血液が運びます。

もし、血液の流れが途絶えると、酸素と栄養が届かなかった細胞は死んでしまいます。細胞の死が病気の始まりです。

しかし、60兆個の細胞の一つや二つが死んでも自覚症状は出ません。ただ、血液の流れない状態を放置しておくと細胞の死はどんどん広がり、痛みや不快な症状でてきます。

こうなって初めて病気と診断されます。

腎臓病は痛みや不快な症状を感じにくい病気腎臓病の場合、腎臓の細胞の40%が死んでしまったとき初めて腎臓病と診断されます。
しかし、自覚症状が無いため病院へ行こうとはしません。

この結果、自覚症状が出たときは腎機能が消滅する直前で、即透析ということになりがちです。

医学の常識は当てにならない…という事例

腎臓病患者さんの血流に関する矛盾

腎臓病の患者さんは、医師から運動制限をするよう指導されています。

病気の人も、元気な人もふくらはぎを動かす機会が少なくなっています。様々な症状を抱えて日々の生活に支障をきたしている人は、さらにその機会が少なくなっています。

腎臓病の患者さんは、腎臓病を治すために血流が大切でありながら、下半身の血流を活性化できないという矛盾を抱えているのです。

事例1:人体の細胞数について

人体の細胞数について人体の細胞数について人体を構成する細胞の数は、従来60兆個とずっと言われ続けてきました。
しかし、近年その数は37兆2000億個という学者が出てきました。

これは、2013年に発刊された『人体生物学紀要』(AnnalsofHumanBiology)という雑誌に、イタリアのエヴァ・ビアンコニという生物学者を中心にしたチームが発表したものです。

余りにも最近の発表であるため、医療界で定着した数字ではないので、ここでは従来の60兆個で表記しました。

事例2:透析前の腎臓病患者さんは、筋力アップの運動した方が良い?

今まで、腎臓病患者さんは、筋力アップのような過激な運動は避けるように指導されてきました。
理由は、筋肉に大きな負荷がかかると、筋肉中にあるクレアチンという物質が消費されてクレアチニンが産生されるからです。

もう一つは、過激な運動によって、腎臓が必要とする血液が筋肉に集中して腎臓の活動が弱るから、というものです。
しかし、近年、日本腎臓リハビリテーション学会は、透析前の患者さんは積極的に運動する方が良いと提案しています。もちろん、病気を進行させる運動はいけないとしているが、ウォーキングや筋トレなど、ややきつい運動も積極的に行うことを勧めています。

運動することによって透析が楽になるそうです。詳しいことは日本腎臓リハビリテーション学会のホームページをご覧ください。

このように、医学の世界では、常識として定着している知識やエビデンスに基づいた治療方法などが、一夜にしてひっくり返ることが多々あります。
現代医学の進歩が目覚しいとはいえ、心とは何か、どこにあるかに代表されるように、まだまだ人体のほとんどが解明されていないからです。

今以上に医学が進歩すると、腎臓病は治らない、クレアチニンの数値は下がらないという医学の常識が、ひっくり返るときが来るのではないでしょうか。

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クレアチニンが下がる理由とは?:腎臓病の改善のために(3)

誰もが下がらないというクレアチニンがなぜ下がるか?

「クレアチニンがなぜ下がるのか」

その理由について医学博士廣岡孝先生(内臓トレーニング協会顧問)の仮説を紹介しましょう

末端の細胞にまで血液が届くことが大切人体を細胞レベルで見ると、約60兆個の細胞からできています。細胞も生き物ですから、全ての細胞は、酸素を取り入れて二酸化炭素を排出し、アミノ酸やブドウ糖などの栄養を取って老廃物を排出しています。

細胞に栄養と酸素を届けるのは血液であり、二酸化炭素と老廃物も血液によって回収されます。
ですから、細胞は血液が届けば健康ですが、届かなければ衰弱し、もし酸素が届かなくなれば10分ほどで死んでしまいます。

つまり、細胞にとって血液は生命線であり、全身の細胞に血液が行き届いていれば人間の体は元気でいることができます。

腎臓への血流活性化がとても重要

腎臓への血流活性化がとても重要

細胞は生き物です。
生き物は単純に生か死に二分することは出来ません。

元気な細胞、疲れた細胞、病気の細胞などがあり、徐々に弱って寝込んだり倒れたりして最後に死を迎える人間と一緒です。

一般的にクレアチニンの数値が1.00を超え、腎機能に支障があると診断されたときには、腎機能の半分が壊れてしまっています。

1.00の時、半分の細胞が死滅し、残りの半分の細胞が元気というわけではありません。細胞は活発に活動しているものから、瀕死の状態のものまでさまざまな健康状態で混在しています。

腎臓の機能の回復を図ろうとするなら、弱っている細胞に新鮮な酸素と栄養をたっぷり与えれば、人間と同じように元気になるはずです。それには、腎臓の血流を活性化すればよいのです。

血液が届けば細胞は元気になれる

血液が届けば細胞は元気になれる血液が届けば細胞は元気になれる全身の血流を活性化し、臓器に新鮮な酸素と栄養豊富な血液を送りこめば、元気な細胞は今まで以上に元気になるし、疲れた細胞は疲労を回復するし、病気の細胞も徐々に治って働けるようになります。
瀕死の細胞も息を吹き返し、やがては元気になっていくでしょう。

血流一つで疲労しきった腎臓の機能全体が回復すると、クレアチニンの数値も下がるはずです。現に、内臓トレーニングでクレアチニンの数値を下げたり、数値の上昇を抑えている人が7割を超えています。

内臓トレーニングが、クレアチニンは下がらないという医療界の常識に反して効果をあげている理由は、ここにあると考えています。

ただし、この考え方は科学的に証明されたものではありません。
あくまでも細胞生理学的な見地からの仮説です。

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内臓トレーニングで生体電流を整える

内臓トレーニングで生体電流を整える

生体電流が正常に働いて健康を維持している

人の身体には生体電流が流れています。

人は寝ているときでも心臓は動き続けていて、意識せずとも血液が全身を流れて酸素と栄養を細胞に運んでいます。これは生体電流の働きによるものであり、正常に流れることによって、人は健康を維持できています。

生体電流測定器で生体電流の流れを活発標準低調5段階に分けて測定したところ、クレアチニン1.00以下の健康な人は標準~活発の範囲に入っています。

1_kennkou

 

生体電流が流れないとすべての臓器の機能低下を招く

下図のとおり、クレアチニン(Cr)1.18の人は最初に腎臓に生体電流が流れなくなっています。
クレアチニンの数値が高くなるにしたがって、内臓全体に電気の流れがなくなっていることがわかります。腎機能の低下にともない、内臓全体の生体電流の滞りがみられます。

2_kureatininbetu

 

 腎機能を維持するには生体電流が必要不可欠

生体電流の流れが低調だと、頭痛、肩こり、腰痛、不眠、だるさ、食欲低下など、さまざまな体調不良がでてきます。生体電流が慢性的に滞ると、体調不良はさらに悪化し、病気につながるリスクも上がってしまいます。
ですから、健康な身体を維持するためには、生体電流の流れを整えることが必要不可欠となります。

 

内臓トレーニングで生体電流の流れを改善する

生体電流の流れを良くするには、全身の血流を良くし、自律神経のバランスを整えることが大切です。
内臓トレーニングは

1.ふくらはぎ通電で全身の血流を改善する
2.足裏通電で内臓の血流を改善する
3.脊髄通電で自律神経を活性化してバランスを整える

この3つのトレーニングを行うことによって、血流改善と自律神経を活性化してバランスを整えます。
下図をみると、クレアチニン(Cr)1.18の人は、2時間40分ほどのトレーニングを行っただけで、片方の腎臓が標準に戻り、小腸、大腸、肺など臓器全体が標準に戻りました。

3_Cr1.18

クレアチニンの数値が高くても生体電流の流れは改善する

内臓トレーニングを実践すると、クレアチニンの数値が高い人でも生体電流の流れが改善します。
下図のとおり、クレアチニン(Cr)2.72の人が内臓トレーニングを約2時間半実践したところ、腎機能は改善できなかったがその他の内臓に改善の兆しがみられました。

クレアチニンの数値によって改善の度合いは違いますが、日々、内臓トレーニングを実践することによって、腎機能を改善することがわかっています。

4_Cr2.72

 

生体電流の流れが活性化するとさまざまな症状が改善する

生体電流の流れが活性化すると、頭痛、肩こり、腰痛、不眠、だるさ、食欲低下などの症状の改善をはじめ、血圧が安定したり、クレアチニンの数値が下がったり、低体温症の改善など、身体の変化がでてきます。クレアチニン(Cr)3.71の人でも、内臓トレーニングを続けていると、下図のように低体温症の人の体温が上がってきました。

内臓トレーニングを継続して実践することによって、全身の血流が良くなり、自律神経の活動が活発化し、生体電流が円滑に流れるようになります。

5_Cr3.71

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腎臓病を自分でなおす本
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内臓トレーニングとは

内臓トレーニングは、生まれたときの元気な状態に戻そうという健康法

内臓トレーニングを考案した望月みや子氏は、
「1個目の細胞が死んだとき」からを
病気と定義しています。

人間、長く生きていると体の使い方、食事の取り方、ストレスの溜まり方など様々な原因から血液の流れが滞って細胞が死滅し、体のあちこちに小さな病気が生まれてきます。

いつもと同じ生活を続けていると、小さな病気は徐々に大きくなり、自覚症状が出てきます。

内臓トレーニングは、小さな病気の段階で細胞の死を食い止めるため、血液を円滑に流して細胞を元気にし、生まれたときの元気な状態に戻そうという健康法です。

「血流改善」が内臓トレーニングのキーワード

全身の細胞を絶えず元気にしておけば、健康を保つことができることをご理解頂けたでしょうか?

細胞を死滅させないためには、全身に張り巡らされている血管を丈夫にし、血液の流れを確保することが大切です。健康な人は、生活習慣や食事の取り方などの一部を改善することで済みますが、病気になってしまった人は、必ず血液の流れが滞っています。

滞っている部分の血流を強制的に流すために、内臓トレーニングでは補助器具として低周波治療器を活用しています。

低周波電流が腎機能を活性化する

人間は2足歩行になったため、心臓だけでは全身の血液循環ができなくなりました。特に、重力に逆らって下半身におりた血液を心臓に戻すことが難しくなってしまったのです。

そこで、心臓の補助として、下半身の筋肉、特にふくらはぎの筋肉を第2の心臓と位置づけられました。無意識のうちにふくらはぎを動かすことによって、下半身に溜まった血液をポンプアップして心臓に戻しています。

低周波電流が腎機能を活性化する

内臓トレーニングは数少ない特許取得の健康法

内臓トレーニングは数少ない特許取得の健康法自然治癒力を高める健康法、『内臓トレーニング』は日本国特許庁から特許を取得しています。

近年の健康ブームにより、健康雑誌やインターネット上には様々な健康法が紹介され、それぞれの健康法がユニークな特長を持ち、それぞれに効果を競っています。

そんな中で、内臓トレーニングはネット上を賑わす多くの健康法を統合したものであり、大きな効果を発揮することが評価されて特許の取得が認められました。

特許番号『特許第5461109号』

特許の名称:「低周波パルス印加装置およびその使用方法」
発明者:望月みや子

特許内容は、日本国特許庁の機関紙「特許広報」に掲載されました。

内臓トレーニング協会では、ふくらはぎの筋肉や足裏のつぼ、そして自律神経をはじめとする神経全般に低周波パルス装置(フットスキッパー)を使って電気刺激を行うと、腎臓病やパーキンソン病系の人々の自然治癒力の改善に効果が見られることに気付きました。

その実績をもとに内臓トレーニングという健康法に関して特許を申請してみました。この申請に対し、日本国特許庁からA4版で22ページにわたる回答がありました。

回答文書は、特許に関わる独特の専門用語が使用されており、難解なため、要旨のみを紹介してみましょう。なお、要約に当たっては原文をできるだけ忠実に再現したつもりですが、より詳しい理解を得たい方は上記掲載の原本を参照してください。

内臓トレーニングという健康法に関して特許の要旨

本発明は…低周波パルス装置に対する知識がなくても対象者(内臓トレーニング実践者の意以下同様)の生体電流の流れが悪くなっている部位すなわち弱っている部位を簡単に探し出す(自己診断する)ことができる。

1)本発明は、対象者自身が、まだ気付いていない自己の体の弱っている部位を探し出し、その探し出した部位を低周波で効果的に刺激することができる。

2)…ふくらはぎへの低周波刺激により全身の血行がよくなり感覚が鋭敏になることによって、感覚の違いを認識しやすくなり対象者の弱っている部位を改善できる。

3)…この前腕部刺激ステップによれば前腕の筋肉を低周波で刺激して血行を促進し、特に腕から肩にかけての血行を促進させることができる。

4)…手のひら及び指先の腹が接触しているゾーンに…パルスを出力することによって…指先の腹および手のひらにあるつぼが刺激されて上半身、特に横隔膜より上の部位を効果的に刺激することができる。

文中の…は原文を一部省略してあります。

回答文書はまだまだ続きますが、以下は省略します。

人体に良い効果を出しているのは、低周波パルス装置が内蔵している筋肉刺激モードと神経刺激モード及び、周波数の長短と波形、パルスの強弱を効果的に組み合わせているからだとしており、低周波パルス装置の機能とその機能を十分に引き出すための様々な工夫に対する特許です。

内臓トレーニングは田坂定孝医学博士の治療法を活用しています

内臓トレーニングは田坂定孝医学博士の治療法を活用しています田坂定孝医学博士の治療法を活用しています内臓トレーニングでは、低周波電流を使ってクレアチニンを下げています。低周波を活用する理由は、昭和32年刊行の東京大学医学部教授・故田坂定孝医学博士の『低周波脊髄・頭部通電療法』に基づいています。

a 腎臓の血流量が増える          
b 血圧が安定する             
c 尿量が増える              
d 糸球体ろ過量が増える          

 

先生は上記4つのことを発見し、最後に

「低脊通電(脊髄通電)は、中枢神経系に対する好影響とともに、腎血行に対する好結果を招来する」

と結論付けています。

内臓トレーニングは田坂定孝医学博士の治療法を活用しています

日本における電気生理学の成立とその成果

日本では、戦後まもなく神経治療の方法として低周波を活用した電気治療の研究が始まりました。

昭和24年、大阪大学の五百住教授らが、直流の電気による低周直角脈発生装置を考案し、麻痺には陽極がよく効き、神経痛には陰極が有効であることを発見し、それまでヨーロッパで常識とされていた電気緊張説を覆しました。

当時の日本には、脳や神経系を直接治療する方法がなかったこともあり、国立大学を中心に電気治療の研究が行われるようになりました。

日本における電気生理学の成立とその成果

日本における電気生理学の成立とその成果昭和27年には東北大学総長の本川弘一医学博士を中心に「電気生理学」学会が設立されました。

昭和29年には文部省が、電気治療の科学試験研究費共同研究班を結成し、昭和32年には日本低周波医学会が結成されました。同じ年に、東京大学医学部教授の田坂定孝医学博士が著した『低周波脊髄・頭部通電療法』(中外醫學社)は、当時の日本の電気生理学の頂点をなす貴重な資料となっています。

著書では、脳梗塞患者の治療が中心に発表されていますが、先生は、低周波を脳や神経だけでなく臓器まで全身に通電してその結果を臓器毎に発表しています。

腎臓に関しては、下記のような結論を導き出しました。

●腎臓の血流量が増える
●血圧が安定する
●尿量が増える
●糸球体ろ過量が増える

脊髄通電療法が幻の治療となってしまった理由

田坂先生を中心とする低周波による治療は、昭和30年代には、各大学病院や国立病院で盛んに行われて一大ブームを起しました。
しかし、保険点数が低くて採算が合わなかったこと、治療に長時間を要することなど様々な理由が重なり、昭和40年代半ばには低周波通電療法は消滅してしまいました。

今では、医師の間でも知る人がほとんどいなくなり、幻の治療となってしまったのです。

内臓トレーニングでは、田坂先生の論文にある理論を活用させてもらっています。

参考文献:田坂定孝著『低周波脊髄・頭部通電療法』中外醫學社「歴史が眠る多磨霊園」ホームページより「昭和期の内科医学者田坂定孝」

自律神経のバランスを整えて血流を促す

現代人はストレスなどで交感神経の働きが強くなりがちで、血流が滞りがちです。体の状況に応じて、交感神経と副交感神経がスムーズに切り替えることができることが大切です。

状況に応じて交感神経と副交感神経のバランスを取るのが、低周波電流です。

腎臓病は循環器系臓器の不具合が原因

田坂先生は、
「患部では、生体電流が円滑に流れず、強い低周波を流すことによって改善が図られた」
という実験結果を述べています。

これを受けて、静岡トレーニングクリニック院長の廣岡先生が、受診された腎臓病患者さん459人に足裏通電を試みたところ、腎臓病の患者さんでありながら、ほとんどの患者さんは腎・生殖器系の臓器に問題は無く、循環器系の臓器に問題がある人が319人(69.5%)と、最多でした。

このことから、腎臓病は、主として循環器系の臓器の不具合により発症することが分かりました。
そこで、内臓トレーニングでは、腎臓の改善と同時に、循環器系の臓器に低周波を流して血流の活性化を図っています。

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血流改善が病気を回復させる:腎臓病の改善のために(6)

クレアチニンが下がる理由とは?

誰もが下がらないというクレアチニンがなぜ下がるか?
その理由について医学博士廣岡孝先生(内臓トレーニング協会顧問)の仮説を紹介しましょう。

末端の細胞にまで血液が届くことが大切

人体を細胞レベルで見ると、約60兆個の細胞からできています。

細胞も生き物ですから、全ての細胞は、酸素を取り入れて二酸化炭素を排出し、アミノ酸やブドウ糖などの栄養を取って老廃物を排出しています。細胞に栄養と酸素を届けるのは血液であり、二酸化炭素と老廃物も血液によって回収されます。

ですから、細胞は血液が届けば健康ですが、届かなければ衰弱し、もし酸素が届かなくなれば10分ほどで死んでしまいます。

つまり、細胞にとって血液は生命線であり、全身の細胞に血液が行き届いていれば人間の体は元気でいることができます。

腎臓への血流活性化がとても重要

細胞は生き物です。

生き物は単純に生か死に二分することは出来ません。元気な細胞、疲れた細胞、病気の細胞などがあり、徐々に弱って寝込んだり倒れたりして最後に死を迎える人間と一緒です。

一般的にクレアチニンの数値が1.00を超え、腎機能に支障があると診断されたときには、腎機能の半分が壊れてしまっています。

1.00の時、半分の細胞が死滅し、残りの半分の細胞が元気というわけではありません。細胞は活発に活動しているものから、瀕死の状態のものまでさまざまな健康状態で混在しています。

腎臓の機能の回復を図ろうとするなら、弱っている細胞に新鮮な酸素と栄養をたっぷり与えれば、人間と同じように元気になるはずです。それには、腎臓の血流を活性化すればよいのです。

血液が届けば細胞は元気になれる

全身の血流を活性化し、臓器に新鮮な酸素と栄養豊富な血液を送りこめば、元気な細胞は今まで以上に元気になるし、疲れた細胞は疲労を回復するし、病気の細胞も徐々に治って働けるようになります。瀕死の細胞も息を吹き返し、やがては元気になっていくでしょう。

血流一つで疲労しきった腎臓の機能全体が回復すると、クレアチニンの数値も下がるはずです。

現に、内臓トレーニングでクレアチニンの数値を下げたり、数値の上昇を抑えている人が7割を超えています。

内臓トレーニングが、クレアチニンは下がらないという医療界の常識に反して効果をあげている理由は、ここにあると考えています。

ただし、この考え方は科学的に証明されたものではありません。あくまでも細胞生理学的な見地からの仮説です。

 

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クレアチニンを下げる4つのステップ

その1.全身の血液を循環させる。

全身の血液を循環させる全身の血液を循環させる人体の第2のポンプ、ふくらはぎに補助器具を使って生体電流をながします。これにより、ふくらはぎの筋肉が強制的に動かされ、下半身の血流が活性化します。

しかも、ふくらはぎへの刺激は寝て行いすから、下半身だけでなく上半身や頭への血流も一緒に活性化します。

その2.毛細血管の血流を活性する。

毛細血管は筋肉の中にあります。
運動不足や体のゆがみによって、筋肉が固まってしまうと、中にある毛細血管が締めつけられて血流がよどみます。

これを解決するために、肩こりや腰痛のように筋肉が固まってしまったところに生体電流を流して筋肉をほぐすと同時に、締めつけられた血管も緩めます。

その結果、毛細血管の血液が活発に流れるようになります。

補助器具を使うことによって、運動を控えなければならない腎臓病患者さんも、長時間運動をした人と同じように、血液の流れを良くすることができます。

その3.足裏のツボを刺激して、弱った臓器を元気にする。

足裏のツボを刺激して、弱った臓器を元気にする内臓トレーニングでは、足の裏を補助器具に載せて生体電流で刺激します。

内臓の鑑といわれる足の裏には全身の臓器のツボがあり、腎臓ばかりでなくすべての臓器を元気にします。

これによって、足のむくみ、静脈瘤、便秘や睡眠不足など腎臓病の様々な症状が緩和されるのです。

その4.自律神経のバランスを整えて血流を促す。

腎臓の活動は自律神経によってコントロールされているので、自律神経の活動が活発になれば腎機能の回復ができます。しかし、残念ながら自律神経の管理を、患者さんが自分の意思で行うことはできません。
現在の医療技術では、自律神経の管理は生体電流でしかできません

自律神経は、交感神経と副交感神経から構成されています。その中枢は背骨の中にあり、その末端は血管に張り付いて全身を巡っており、臓器の活動や体温、血流などの管理を生体電流を使ってコントロールしています。

血流に限ってみると、交感神経が働くと血管が収縮して血流が弱くなり、副交感神経が働くと血管が拡張して血流が活発になります。

自律神経のバランスを整えて血流を促す

内臓トレーニングで腎臓を生かす

内臓トレーニングでは血流を改善
自律神経を整えることを目的にした健康法です

内臓トレーニング
の方法

瀕死の腎臓を救うために必要なことだけど自分じゃできないこと

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腎臓病は治る?

腎臓病は治る?

クレアチニン値が下がる理由

人体を細胞レベルで見ると
体を細胞レベルで見ると、約60兆個の細胞からできています。全ての細胞は、酸素を取り入れて二酸化炭素を排出し、アミノ酸やブドウ糖などの栄養を取って老廃物を排出しています。

細胞に栄養と酸素を届けるのは血液であり、二酸化炭素と老廃物も血液によって回収されます。ですから、細胞は血液が届けば健康ですが、届かなければ衰弱し、もし酸素が届かなくなれば10分ほどで死んでしまいます。

つまり、細胞にとって血液は生命線であり、全身の細胞に血液が行き届いていれば人間の体は元気でいることができます。saibou

細胞も生き物、その健康状態はさまざま
細胞は生き物です。生き物は単純に生か死に二分することは出来ません。

元気な細胞、疲れた細胞、病気の細胞などがあり、徐々に弱って寝込んだり倒れたりして最後に死を迎えます。一般的にeGFRが60を切り、腎機能に支障があると診断されたときには、その機能の半分が不全に陥っています。しかし、腎臓病と診断されたとき、約半分の細胞が死滅し、残りの半分の細胞が元気というわけではありません。細胞は生き物ですから、活発に活動しているものから、瀕死の状態のものまで様々な健康状態で混在しています。

腎臓の機能の回復を図ろうとするならば、弱っている細胞に新鮮な酸素と栄養をたっぷり与えれば、人間と同じように元気を取り戻すはずです。そのためには、腎臓の衰えた血流を活性化することが大切です。

血液が届けば細胞は元気になれる
全身の血流を活性化し、臓器に血液を送りこめば、元気な細胞は今まで以上に元気になり、疲れた細胞は疲労を回復し、病気の細胞も治癒し、瀕死の細胞も息を吹き返すはずです。そして、疲労しきった腎臓の機能全体が回復してクレアチニンの数値も下がるはずです。

現に、内臓トレーニングでクレアチニンを下げたり、数値の上昇を抑えている人が7割を超えています。

内臓トレーニングが、クレアチニンは下がらないという医療界の常識に反して効果を挙げている理由は、ここにあると考えています。ただし、この考え方は科学的に証明されたものではありません。あくまでも細胞生理学的な見地からの仮説です。ketueki

医学の常識は当てにならない
事例1 人体の細胞数について
人体を構成する細胞の数は、従来60兆個とずっと言われ続けてきました。しかし、近年その数は37兆2000億個という学者が出てきました。これは、2013年に発刊された『人体生物学紀要』(Annals of Human Biology)という雑誌に、イタリアのエヴァ・ビアンコニという生物学者を中心にしたチームが発表したものです。余りにも最近の発表であるため、医療界で定着した数字ではないので、ここでは従来の60兆個で表記しました。

事例2 透析前の腎臓病患者さんは、筋力アップの運動をした方が良い
今まで、腎臓病患者さんは、筋力アップのような過激な運動は避けるように指導されてきました。理由は、筋肉に大きな負荷がかかると、筋肉中にあるクレアチンという物質が消費されてクレアチニンが産生されるからです。もう一つは、過激な運動によって、腎臓が必要とする血液が筋肉に集中して腎臓の活動が弱るから、というものです。

しかし、近年、日本腎臓リハビリテーション学会は、透析前の患者さんは積極的に運動する方が良いと提案している。もちろん、病気を進行させる運動はいけないとしているが、ウォーキングや筋トレなど、ややきつい運動も積極的に行うことを勧めている。運動することによって透析が楽になるそうです。詳しいことは日本腎臓リハビリテーション学会のホームページをご覧ください。

jyousikiこのように、医学の世界では、常識として定着している知識やエビデンスに基づいた治療方法などが、一夜にしてひっくり返ることが多々あります。それは、現代医学の進歩が目覚しいとはいえ、心とは何か、どこにあるかに代表されるように、まだまだ人体のほとんどが解明されていないからです。

今以上に医学が進歩すると、腎臓病は治らない、クレアチニンの数値は下がらないという医学の常識が、ひっくり返るときが来るのではないでしょうか。

 

老化のスピードに戻す

透析への道から健康な人の老化のスピードに戻そう
人は、生まれ落ちたときから成長し始め、発達、成熟し、一般に30歳くらいから老化が始まります。皮膚にシワやシミが出来たり、視力や聴力が衰えたりして、若かったころにはなかった様々な変化というか症状が出てきます。

この老化現象は外見だけでなく、体内の奥深いところにある臓器にも起こります。胃の場合は、食欲減退や消化力の衰えなど、肝臓の場合は、体力・気力の衰えや疲労回復が遅くなるなどの症状として現れます。

では、腎臓の老化はどうでしょう。腎臓は30歳くらいから老化が始まります。30歳を過ぎると、腎臓の細胞数が減少してきたり、腎臓に繋がる血管が細くなってきたりして、腎臓はだんだん小さくなって来ます。

このため、糸球体の数が減少して血液のろ過量が減ってきたり、細胞が血液中に排出した尿素窒素やカリウムなどの老廃物の排泄が難しくなってきます。この結果、かゆみ、むくみ、不眠、だるさ、高血圧など、腎臓病特有の様々な症状が出てきます。このような老化現象は年をとれば誰にもおこりますが、多くの人は寿命を全うするまでクレアチニン1.0前後を維持し、症状も出ません。

しかし、男性の場合、クレアチニン値1.0、女性の場合は0.7を超えてしまうと、腎機能が人並み以上のスピードで低下し、様々な症状に苦しむことになります。腎臓の残存機能が多いうちから内臓トレーニングに取り組んで、老化のスピードを天寿を全うする人と同程度に食い止めませんか。

老化のスピード※熊本県のMさん(男性・63歳)は、透析への道から健康な人の老化のスピードに戻しました。

 

透析を回避するために

腎臓は再生しない臓器であることを自覚する
内臓トレーニングを始めるきっかけで一番多いのが、担当医から「透析になる」「そろそろ透析の準備を」といわれたことです。これといった自覚症状もなく病気が進行していきますので、皆さん突然の告知だと驚き、不安に思われるようです。

協会では、少しでも残存機能が多い(クレアチニン値が低い)うちに、内臓トレーニングを始めることを勧めています。内臓トレーニングの実践者には、来月には透析ですといわれたときに内臓トレーニングをはじめて、5年も透析をせずに過ごしている方もいます。

クレアチニンが4.00を超えていたのに1.90まで下げたという、常識を覆す結果も出ています。ですが、すべての方に当てはまる事例ではありません。忘れないでいただきたいのは、腎臓は再生しない臓器であるということです。

自覚症状に頼らない
2008年に協会が設立されて以来、年数を重ねるごとに、よく似た状況で内臓トレーニングをはじめる方が増えています。腎臓病の資料請求をし内臓トレーニングのことを知っていた人が、2年、3年後にクレアチニン値が上がったという理由で実践を始めるのです。なぜ、内臓トレーニングを知った当初に実践しなかったかを聞くと、「まだいいと思っていた」と、どの人も同じ答えが返ってきます。

腎臓病と診断を受けた当初に病気が治らないと言われても、これといった症状を感じることがなく普通に生活できていることが大きな原因です。腎機能が低下することのリスクを実践者の例で説明します。

【Kさん 72歳 男性の場合】
 ● 2013年7月  クレアチニン値 1.52 eGFR 36.4   内臓トレーニングの資料請求
 ● 2016年6月 クレアチニン値 2.70 eGFR 19.2  内臓トレーニングをはじめる

Kさんは「腎臓の機能が低下している」とかかりつけの医師から告げられた3年前に、内臓トレーニングのことを知り、資料を取り寄せました。「腎臓病は治らないから、うまく付き合っていきましょう」という言葉が頭から離れなかったそうです。その後も通院するのですが、体調も悪くないため、淡々と年月が経ってしまいました。

ちょうど、内臓トレーニングを始める1ヶ月前に、透析を行っている腎臓内科へ転院するよう紹介状が出されました。透析が目の前に迫っていることに危機感を感じたことが、内臓トレーニングを始めたキッカケでした。

腎臓の残存機能が36%残っているのと、19%しかない状態では、すでに萎縮してしまった細胞の数が違います。内臓トレーニングで腎臓が新品に戻るわけではありません。腎臓自体に体力がなく、老化という避けられない機能低下がある以上、透析になるという不安を解消することは難しいです。

腎臓の残存機能が多ければ多いほど、透析を一生回避することが可能になります。不安なく生活していくために、自覚症状ではなく、血液検査の数値から腎臓の残存機能を把握していきましょう。

内臓トレーニングで腎臓を生かす

内臓トレーニングでは血流を改善
自律神経を整えることを目的にした健康法です

内臓トレーニング
の方法

瀕死の腎臓を救うために必要なことだけど自分じゃできないこと

eGFRを測ってみよう!

年齢とクレアチニン値と性別を入力し、「診断する」ボタンをクリックしてください。

年齢
血清クレアチニン値 mg/dl
性別  

診断結果

GFR推算値
ml/min./1.73m2
GFR区分

あなたの腎臓はどんな姿をしているのでしょうか。

上記の写真は76歳の女性、クレアチニン0.71で、慢性腎臓病と診断される直前の姿です。
腎臓に繋がっている血管の太さが全然違います。血液は酸素と栄養を各細胞に送り、細胞が元気に働くようにしています。しかし、この写真の腎臓に繋がっている左側の細々とした血管では、血液が腎臓まで十分な量が届きません。そのため、細胞が働けず死んでいき、腎臓は萎縮していきます。

クレアチニン2.0未満の方へ

今の症状や悩んでいる事、小さなことでもお気軽にお電話ください0120-711-175
受付時間:9:00~12:00 / 13:00~17:30(土・日・祝を除く)

病院での治療

病院での治療

対症療法

風邪をひいたときお医者さんに行くと、熱が高ければ解熱剤が、せきが激しければ咳止めの薬と、風邪の症状に応じて症状を抑える薬が処方されます。しかし、なぜ風邪をひいたか原因を突き止めて、原因そのものを治す治療は行われません。

このように、原因を治療せず、熱や咳という症状を抑える薬を処方し、風邪の原因を治療することは行っていません。このような治療を対症療法といいます。病気を治す方法として、病気の原因を治そうとする原因療法と、病気の症状を抑えようとする対症療法の2つが在ります。

taisho_ryouhou現在、医師は、病気を「観察」し、必要ならば「検査」をし、病気の名前を「診断」し、病気の根本原因を治すことなく、薬を処方して様子を見ましょうといって「観察」に入ります。ですから、体外から進入したばい菌やウイルスによる病気を除いて、生活習慣により細胞が萎縮する慢性病は、ほとんどは治せません。腎臓病もそのひとつです。

現代の医療では腎臓病を治す薬や方法はなく、腎臓病が進行することによって出てくる症状や数値の異常に対処して薬を処方していくことになります。ですから、症状がない初期段階では治療することよりも経過観察ということになります。あくまで、数値を抑えたり症状を改善するための治療で、腎臓病の治癒には繋がりません。 病気が進行していく中で、症状が増えたり重症化すると、薬の量が増えていくことになります。

 

パルス療法

ステロイドパルス療法は、難病治療に実力発揮
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腎臓病は完治しない病気と言われてきました。近年、IgA腎症の寛解を望める治療法としてステロイドパルス療法が注目されるようになって来ました。ステロイドは暴走する免疫を抑制する効果があり、体内の炎症を抑える薬として様々な病気の治療に利用されています。腎臓病ではIgA腎症の治療によく使われています。IgA腎症とは、IgAという抗体が糸球体の炎症をひき起す病気であるため、その炎症を抑える薬として使われているのです。

しかし、ステロイドは薬効が強いだけに重篤な副作用も伴うので、大量のステロイドを長期にわたって服用することは出来ません。そこで、短期間のうちに、一定量のステロイドを何回かに分けて注射して一気に病気の改善を図ろうとする治療法です。

静岡には、この治療の効果を高めるために内臓トレーニングを実践しようと健康教室に参加される人が何人もいます。

薬には表と裏の顔がある
腎臓病は古くから「腎炎」と呼ばれるように、IgA腎症、糸球体腎炎など炎症を起す病気であるため、ステロイドは腎臓病治療に大変有効な薬です。しかし、内臓トレーニングの実践者の中には、体がだるい、むくみが取れないなどステロイドの副作用に悩んでいる人がいるのも事実です。ステロイドの陰の部分のみを述べてきましたが、ステロイドの名誉のために補足すれば、ステロイドは現代の万能薬と言われ、適切に使用すればこれほど薬効の高い薬はありません。

kusuri以上、ステロイドパルス療法を例にあげましたが、「良かれと思った薬が、病を重症化する」こともあります。人体にとって薬はすべて劇薬です。Aには良くてもBにはマイナスと、表と裏の顔があることを理解したうえで服用し、異常が出た場合は、はやめに担当医に相談することをお勧めします。

 

食事療法

腎臓病にとって食事療法は絶対必要
腎臓病にとって欠かせない治療に食事療法があります。透析前の腎臓病患者さんは、食事療法を行うことによって、透析に入る時期を遅らせることが出来ます。

腎臓は、食事で取った栄養素の90%以上を再利用のため体内に戻し、老廃物だけを汗や尿として体外に排出します。しかし、腎臓の機能が衰えてくると、本来排出すべき物質を排出できなくなり、血液中に溜まってしまいます。塩分を取りすぎると血液中にナトリウムが蓄積され、むくみや高血圧を引き起こします。

たんぱく質を取りすぎると血液中に尿素や尿毒素という老廃物が溜まって体調に変化が出てきます。その他、リンやカリウムなどのミネラル類のコントロールもできなくなり、腎臓の機能が急速に壊れていきます。このように、腎臓の機能を守るためには食事療法が欠かせません。

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食事療法の指導が疎かになってきている
ところで、病院における食事指導は時代と共に変遷しているようです。内臓トレーニング実践者の中には、「昔は食事のことを口すっぱく指導されたけれど、今はあんまりやかましく言われなくなった」と言う人がいます。
最近腎臓病と診断された人のほとんどは、「『塩分を控えろ』と言われた以外、食事のことで指導されたことは無い」といいます。ましてやタンパク制限に言及する医師はほとんどいません。中には、糖尿病性腎症の実践者に対して、腎臓病の栄養指導と称して、以前からの糖尿病の食事指導が行われており腎臓を急激に悪化させている人もいました。昔に比べて、現在の医師は食事指導への関心が薄くなっているように感じます。

食事療法で上手に栄養制限ができても、腎臓の萎縮、機能低下はじわじわと進んでしまいます。クレアチニン値が上がるたびに、栄養制限を厳しくする、この繰り返しでは食べるものが無くなってしまいます。これが、食事療法の限界であり、病院でも重要視されなくなった原因ではないでしょうか。

食事療法と内臓トレーニングは車の両輪
クレアチニンの数値を下げ、腎臓を元気にしていくには食事療法が不可欠です。毒素を減らすことで腎臓の負担を減らすことが出来るからです。しかしそれだけではクレアチニンは下がりません。もうひとつ大切なのは、腎臓の細胞を生かすための血流改善です。 内臓トレーニングの提唱する、

◎全身の血行をよくして体調を整える。
◎腎臓への血流を良くする。
◎腎臓を管理している自律神経の機能を活性化する。

この3つを行うことが大切です。 食事療法と内臓トレーニングは、クレアチニンを下げるための車の両輪と言えます。

 

治すための治療ではない

絶望的な腎移植

腎臓が機能しなくなったとき、透析に代わって他人の腎臓を移植することも出来ます。透析は、血液の管理は出来ますが、ミネラルの管理や排尿の管理などは出来ません。それに対して、腎移植が成功すると透析時間に拘束されることもなく、普通の生活に戻ることがきます。

腎移植は、死体腎移植と生体腎移植に分けることが出来ます。死体腎移植は、生前に、「死亡したら腎臓を提供する」と、約束した人からの提供によって行う移植です。腎移植を希望する人はたくさんいるため、日本では透析患者を優先します。しかし、日本では移植の例が少なく、日本臓器移植ネットワークによれば、2016年の腎移植件数は、移植希望者約12,426人に対して238人で1.9%となっております。このため、移植希望者の平均待機期間は、約14年7ヶ月となっており、ほとんどの患者さんは実現の可能性がありません。

生体腎移植は、生きている親兄弟や夫婦などから提供された腎臓を移植するものです。近年は、良質な免疫抑制剤が開発され、血液型など移植条件が大きく緩和されたことにより、夫婦間の移植が増えてきているそうです。

医師は「透析ありき」、患者は「透析はいやだ

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患者さんは、腎臓の機能が壊れるならば、「透析はいやだ、せめて腎移植を!」と願います。しかし、腎移植の現状を見れば、医師が「透析ありき」と考えるのも無理ありません。この現状を追認しなければならない理由がもう一つあります。

それは、近年になってようやく腎臓病の専門的治療が普及してきたという現実があるからです。厚労省は、2009年から3年間をかけて、「腎疾患重症化予防のための戦略研究」というテーマで、「かかりつけ医や非腎臓病専門医と腎臓病専門医の連携による診療システム」等についての研究を行いました。2009年からの研究ですから、腎臓専門医の研究成果や治療方法が、全国のかかりつけ医に浸透するにはまだまだ日が浅いといわざるをいえません。

内臓トレーニング実践者の主治医の中には、糖尿病と腎臓病の食事療法を混同している方がまだまだたくさんいますし、かかりつけ医が、患者さんを専門医に紹介する時期も大分遅くなっています。まだまだ、全国津々浦々で本格的な腎臓病治療を望むことは難しいようです。

このため、医師からすれば、最初から「透析ありき」であり、患者さんが、「透析はいやだ」と、いくら叫んでも、乖離(かいり)した意識の差は埋まりません。

透析に至る道はたくさんある
また、処方される様々な薬は、副作用が激しく、長期にわたって服用すると腎臓を壊してしまうという矛盾もはらんでいます。 腎臓病患者は腎臓病だけでなく、様々な病気を併発しており、いくつもの病院に通っています。

治療に当たる医師も、心臓病やガンなど命にかかわる病気であればそちらを優先します。手術になれば腎臓にかかるダメージは回避できないので、透析に入ることが前提となります。腎臓は透析があるために他の臓器を守るための安全弁にもなっており、透析を免れるのはなかなか難しいです。

 

腎臓病治療の現状(ガイドラインとの比較)

日本腎臓学会から慢性腎臓病の診療ガイドラインが発表されています。 わかりやすく、eGFRを65歳男性のクレアチニン値に換算してグラフを作成しました。

ガイドラインでは、
 ①eGFRが60未満(クレアチニン値1.00)が続くと、慢性腎臓病と診断され専門医へ紹介する。
 ②その後、食事療法などを指導する教育入院が勧められます。
 ③eGFRが15未満(クレアチニン値3.50)になると、透析のための準備としてのシャント手術。
 ④eGFRが8未満(クレアチニン値6.00)になると透析をすることが望ましい。
と書かれています。

気になるのは、腎臓病と診断されたあとの「②経過観察」です。薬は処方されますが、腎臓の機能低下は止められませんのでまさに腎機能が低下していく“経過”を見守る期間です。 すべての医療機関でガイドラインに沿った診療が行われているわけではないようで、内臓トレーニングを実践している方の経過をまとめると下記のグラフのようになります。 

循環器や泌尿器科などもともと通っている病院での経過観察期間が長く、専門の腎臓内科に紹介されるのはクレアチニン値が2.00~3.00になったころです。その後シャント手術が勧められるのですが、術後から透析に入るまでの期間が非常に短くなっています。

「突然、腎臓内科に行くように紹介状を渡された。初診のときにいきなり透析の説明を受けた」と慌てて協会に駆け込んでくる人、「もっと早い時期に腎臓病と知っていれば、何か対処できたのかも…」と、後悔している人が後を絶ちません。

協会顧問の廣岡医師は、腎臓の残存機能が60%を下回ったときを腎臓病末期の入り口と説明しています。健康診断や社内健診で腎機能の低下を指摘された時には、すでに腎臓の萎縮が始まっています。一度萎縮してしまったところは再生しない臓器なので、機能している部分が少しでも多いうちに腎臓を生かすための血流改善が必要です。

内臓トレーニングをはじめたい方

内臓トレーニングを始める方法をご案内します。あなたに合った方法で始めましょう。

健康教室に参加したい

内臓トレーニングを始める前に、腎臓病との付き合い方、内臓トレーニングでの血流改善の大切さを知っていただく場所として健康教室を開催しています。静岡市にある協会本部(静岡教室)と東京支部(東京教室)で開催しています。時間をかけて内臓トレーニングを体験できますので、分からないことや不安を解消して実践を始めていただけます。

静岡本部

場 所 内臓トレーニング協会本部 1階
〒422-8045 静岡県静岡市駿河区西島620-1
日 時 毎週 月・火・木曜日(祝日は除く)
午前の部 9:00〜12:00 |午後の部 13:30〜16:30
参 加 費 11,000円(税込)
体験者1名分。ご家族・友人など付添や見学は何名様でも無料です。
そ の 他 完全予約制です。
直近の「血液検査表」をお持ちください。

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東京支部

場 所 内臓トレーニング協会 東京教室
〒110-0005 東京都台東区上野5丁目13-11 NIEIビル4階
日 時 不定期
10:00~15:00
参 加 費 5,500円(税込)
体験者1名分。ご家族・友人など付添や見学は何名様でも無料です。
そ の 他 完全予約制です。
直近の「血液検査表」をお持ちください。

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参加された皆さんからは、「腎臓病について、これだけ幅広い知識を教えてもらったのははじめてだ」という感想をいただいています。「腎臓病との付き合い方がわかった」と、漠然とした不安が解消され前向きな気持ちになる方も多いです。

内臓トレーニングについて、健康教室のご予約・お問合せはお電話でも受け付けております

自宅で内臓トレーニングを始めたい

遠方にお住まいで静岡まで行くことが難しい方、仕事や介護で時間が取れない方は自宅で内臓トレーニングをはじめる方法があります。内臓トレーニングを実践されている60%がこの方法で始めていらっしゃいます。また、健康教室を予約されている方でも病状が重い場合は、先に実践を始めて1日でもはやく体の中の血流を改善させることをお勧めします。 

健康教室に参加した場合も、その後は自宅で実践を継続していきますので、同じように協会にご連絡いただければ、対応しています。
体調や検査数値の変化には必ず原因があります。その原因を考え、修正していくことが、自分の腎臓を守っていくことにつながります。1日でも早く「自分で腎臓病をなおす方法」が出来るように、一緒に勉強していきましょう。

内臓トレーニングについてお問合せはお電話でも受け付けております