腎臓病の本質=臓器の萎縮
長い年月を生きてきますと、食事の好みや、姿勢の歪み、ストレスなど様々な要因によって、体の老化が進み、血液の成分が悪くなったり、血管がもろくなるなど、血流に問題が出てきます。
末端の細胞まで酸素と栄養が届かなくなってきます。
この結果、体のあちこちで酸素と栄養が十分届かなくなり、やがて末端の細胞は死を迎えてしまいます。ただ、37兆個の細胞の1つが死んでも命に別状はありません。
しかし、ある一定量が死滅すると、臓器自体が萎縮しはじめ病気へと発展していきます。
本当に自覚症状が出ない
ところが、臓器の萎縮は自覚症状もなく生活に支障も出ないため、機能低下はそのまま放置されてしまいます。ただし、血液の届かない状態を放置し続けますから、病気はどんどん進行し、気づいたときには取り返しのつかない不治の病になってしまっています。
これが一般的に生活習慣病といわれる病気の辿るコースです。
代表的なのが、糖尿病や高血圧ですが、急激に患者数が増えている腎臓病も含まれます。
腎臓病の場合、残存機能が60%を下回ってくると慢性腎臓病と診断されますが、まったくと言っていいほど症状が出ません。「体調が悪くなって病院に駆け込んだ時には、すでに透析を受けなければいけない状態だった」というのは珍しい話ではないのです。
「腎臓病は治らない」と言われているので、早期発見の手段は定期的に受ける健康診断でクレアチニン値をチェックすることが大切になります。
本当に治らない?医学の常識は当てにならない
医師から「腎臓病は治らない」と言われるとあきらめるしかないです。でも、医学の常識が絶対ではないとしたら?医学に携わっていなくても常識を覆すことができるのではないでしょうか。そんな事例を紹介します。
事例1:人体の細胞数について
人体の細胞数について人体を構成する細胞の数は、従来60兆個とずっと言われ続けてきました。
しかし、近年その数は37兆2000億個という学者が出てきました。
これは、2013年に発刊された『人体生物学紀要』(AnnalsofHumanBiology)という雑誌に、イタリアのエヴァ・ビアンコニという生物学者を中心にしたチームが発表したものです。
60兆個も37兆個も実数ではなく、どちらも推定値です。ですが、37兆個の方が現状の最も正確に近い推定値と考えられていますので、協会サイト内は37兆個を使用しています。
事例2:常識がひっくり返った「腎臓病と運動」
今まで、腎臓病患者さんは、筋力アップのような過激な運動は避けるように指導されてきました。
理由は、筋肉に大きな負荷がかかると、筋肉中にあるクレアチンという物質が消費されてクレアチニンが産生されるからです。
もう一つは、過激な運動によって、腎臓が必要とする血液が筋肉に集中して腎臓の活動が弱るから、というものです。
しかし、近年、日本腎臓リハビリテーション学会は、透析前の患者さんは積極的に運動する方が良いと提案しています。もちろん、病気を進行させる運動はいけないとしているが、ウォーキングや筋トレなど、ややきつい運動も積極的に行うことを勧めています。
運動することによって透析が楽になるそうです。詳しいことは日本腎臓リハビリテーション学会のホームページをご覧ください。
クレアチニンが下がる可能性
このように、医学の世界では、常識として定着している知識やエビデンスに基づいた治療方法などが、一夜にしてひっくり返ることが多々あります。
現代医学の進歩が目覚しいとはいえ、心とは何か、どこにあるかに代表されるように、まだまだ人体のほとんどが解明されていないからです。
そうすると、腎臓病は治らないという医学の常識が絶対ではないと言えませんか?医学に携わっていなくても常識を覆すことができるのではないでしょうか。



