◇第138回 新宿セミナー
1 期日 2019年3月16日(土)13:30~16:30
2 会場 新宿エルタワー 30 階 B1 室
内臓トレーニング協会は、身体が健康であるための条件として、次の2つの前提条件を提案します。
1つ目は、血液が全身に行き届くこと
2つ目は、生体電流が全身に届くこと
人間の身体は約60兆個の細胞から出来上がっていると言います。
それぞれの細胞は、生命を維持するために、様々な仕事を分担して活動しています。
私たちが健康な身体を維持するためには、全ての細胞が元気に働いて、それぞれの使命を果たしてもらわなければなりません。
それには細胞に必要な栄養や酸素が供給され、活動後の二酸化炭素と老廃物がすみやかに回収されなければなりません。
その働きを担っているのが血液です。
血液は、心臓から押し出された後、動脈から毛細血管に入り、細胞に食事を届けた後、静脈を通って、老廃物を腎臓や肺に運び、再び心臓に戻ってきます。
人間の場合、血管の総延長は8万から10万kmといわれ地球の2周半もの長さがあります。
血液は、この距離をたった60秒で一周すると言います。人体には素晴らしい機能が備わっていますね。
この機能を支えているのが血圧です。
血圧は、気温変化や食事の前後、運動しているときや睡眠、ストレスなど日常生活の様々な場面に合わせて常に変化しています。
このように、心や身体の動きに応じて血圧が適切に変動し、全身に血液が循環していれば細胞が元気になり健康を維持することが出来ます。
健康維持には、血圧が心や身体の動きに応じて適切に対応して、全身の血流が円滑に流れることが大切であることをご理解いただけたと思います。
もう一つの条件は自律神経の活動の活性化にあります。
自律神経は、交感神経と副交感神経を駆使して体内のバランスを整えています。
自律神経の活動が衰えると、身体的には慢性的な疲労や、めまい、ほてり、便秘や下痢、その他にも不眠や頻尿など様々な症状が出てきます。
このような症状が続くと精神的にもイライラや不安や焦りが出てきたり、怒りっぽくなったり憂鬱になったりと感情の起伏も激しくなってきます。
しかし、現代の医療では、神経を治療する方法が確立されていません。もちろん自律神経の治療方法もまだまだ研究途上にあります。
今回のセミナーで講師は、腎臓病患者さんの多くが自律神経の活動が衰えていることを指摘していました。ですから、腎臓病の改善には自律神経の活性化が大切です。
自律神経は生体電流を使って内臓や血流の管理を行っています。
この電流は、細胞の活動によって発電されて全身を駆けめぐっています。
この電流が活発に流れていれば体内の情報活動も活発になり細胞が元気になります。
しかし、傷を負ったり、脳の損傷や心臓疾患や腎臓病などを患うと滞ってしまい、最終的には死に繋がります。
では、生体電流の流れを活発にする方法はあるのでしょうか。
この研究に取り組み神経の治療方法を確立したのが、東北大学総長の本川医学博士や東京大学教授の田坂医学博士の確立した「電気生理学」という治療法です。
電気生理学では、大阪大学の五百住教授たちの開発した低周波電流を利用して、脳や自律神経系の治療に成功しました。
それは、生体電流の流れが衰えた部位に強制的に低周波電流を流して生体電流の流れを復活させる方法です。
しかし、この治療法は、その効果が出るまでに長時間を要することや費用が掛かりすぎることなどから、今はなくなり、「幻の治療法」となってしまいました。
内臓トレーニングでは、「電気生理学」の成果にならい低周波電流を活用しています。
これによって生体電流の流れを整え、自律神経の活性化を図っています。
この結果、内臓トレーニング実践者たちからは、自律神経の改善、血圧の正常化、HbA1cやクレアチニン値の改善、尿毒症の改善などうれしい報告が多数届いています。
中には、腎機能を基準値に戻したり、透析をやめるほど元気になったなどの報告もあります。
なお、腎臓病のほかに、高血圧症、低体温症、下肢静脈瘤、脳梗塞、パーキンソン病やアトピー性皮膚炎など様々な病気の改善例も報告されており、毎回のセミナーで皆さんに紹介しています。
このように悩んでいる症状が一つでも改善したり、クレアチニンの数値が下がったりすると闘病生活に張りが出てきて、更なる改善の意欲が湧いてきます。
近年、健康情報溢れる中で、生体電流のことはあまり話題になりません。
しかし、生体電流の流れが大切であることは明らかであり、内臓トレーニング協会では、健康維持の第2の条件として生体電流の活性化を提唱します。
皆さんも、闘病意識の改革のために、健康アドバイザーと一緒に内臓トレーニングに取り組んでみませんか。