10月20日開催 第22回 新宿講演会報告 「高血圧基準値、特に上限値の変遷」

◇第22回 新宿講演会報告
1 期日 2018年10月20日(土) 13:30~16:30
2 会場 新宿エルタワー 30 階 B 室

血圧の上限値は年とともに低くなってきた

①昔は上の血圧は「年齢+90」が目安とされ、昔の町医者はおおよそ160までは正常値とみなしてきました。
 中には180までは大丈夫と豪語するお医者さんもいました。
②1987年には、旧厚生省が「180/100」という診断基準を打ち出しました。
③2000年には、日本高血圧学会が「140/90」という厳しい基準値を打ち出してきました。
 そして、70代は150未満、80代は160未満と年齢ごとに治療目標を定めました。
 しかし、4年後の2004年には65歳以上の高齢者は一律に「140/90」に収めるよう指導方針を転換しました。
④ところが、2014年4月、日本人間ドック学会は約150万人のデータをもとに、日本高血圧学会の示す「140/90」に対し「147/94」という新たな基準値を発表しました。
 しかし、日本高血圧学会や動脈硬化学会、更に製薬会社などからの猛反発により、せっかくデータに基づいた数値を「あくまで健康の目安であり、病気のリスクを示したものではない」とトーンダウンさせてしまいました。
 現在、その数値は黙殺されてしまっています。
⑤現在、日本高血圧学会は、「140/90」の基準値はそのままにしながら、実際の治療では「130/80」を守るよう指導しています。

  

今まで以上に厳しくなる基準値

 医学界では、血圧を低く抑えることによって確実に病気の発症率が低くなり、長生きが出来るというということは共通理解が出来ています。
しかし、理想の血圧については議論百出で、どの数字についても異論があって、なかなか合意は得られていません。
日本高血圧学会は、現在の基準値「140/90」を、来年から「130/80」に改訂するそうです。

  

アメリカでも、今年の5月に「130/80」に改訂した

 アメリカでも高血圧の定義には様々な議論がなされています。
そんな中で2015年にアメリカの国立心肺血液研究所から画期的な研究が発表されました。
50歳以上の約9,400人の高血圧患者を追跡調査したところ、血圧の上限値を140未満まで下げた群よりも、120未満に下げた群のほうが心臓発作や脳卒中のリスクが低く、総死亡率も低いという結果が示されました。
その結果を受けてアメリカでは今年の5月から血圧の基準値を「130/80」に改定しました。
日本高血圧学会も来年から「130/80」に数値を下げるのだそうです。

上の表をご覧下さい、もしこの数値で治療が行われるようになると、60歳以上の日本人の80%以上が、高血圧と診断されて血圧降下剤を一生のみ続けることになります。

  

望ましい血圧の数値にエビデンスはない

 しかし、アメリカ国内でも「130/80」という数値に異論を唱える医師がいるし、日本の中にも学会によって望ましい数値が違っています。
ですから、今回改訂され「130/80」が本当に正しい数値かどうか分かりません。
いわゆるエビデンスがないのです。
今までの治療経験を踏まえて何度も数値を改訂してきましたが、暗中模索の中で出された数値です。
今回の数値も試行錯誤の中の一つの数字といえましょう。

  

高血圧になってしまう体のしくみを治しましょう

 ただ、たとえ血圧が高くても生活に支障がないからといって、高血圧を放置していてはいけません。
数値が高い人は、様々な病気のリスクを背負っているからです。
血圧の薬を飲んでも血圧を下げることは出来ません。
理由は、高血圧になる原因を治しているわけではないからです。だから、一生飲み続けなければならないのです。
高血圧になる体の仕組みを治しましょう。それには薬を飲むより、自律神経のバランスを整え、全身の血流を活性化する生活習慣をつくることが大切です。

  

内臓トレーニングを実践すると血圧は下がる

 ちなみに、内臓トレーニングの実践者の中には、薬に頼らずに血圧を下げている人がたくさんいます。
協会のホームページの「実践者の声」の中の「症状の改善→高血圧」をご覧下さい。

  

新宿講演会会場 新宿エルタワー 30 階から見た景色

【参加された方の感想】












◆お名前 : 匿名希望 様
腎臓の機能を現状より低下させない、或いは未だ死んでない細胞を活性化?させることも出来る可能性があるという、人間の根源的な細胞レベルのトレーニングのお話だと理解しました。
広岡先生と望月先生の連携は説得力があり、素晴らしいと講習だと感じました。
内容も、一部の批判はあまんじて堂々と受け、「正しいものは正しいのです。」という信念と真摯な姿勢は出席者の好感を得たと思います。
機会があれば静岡にも行きたいと思います。貴重なご講演ありがとうございました。

  

◆お名前 : 匿名希望 様
大変有意義でした。私は糖尿もあります、
現在は食事、運動、薬でA1Cは6.8程度で安定しています。
タンパクも出でいませんがクレアチニンが高めです。
教えていただいたその他の数値も基準内値内ですので改善と予防に向けて挑戦したいと思っています。
血流と代謝改善しバランスのとれた食事をすることによって改善できるのだろうと思います。
仕事もしてますし遠方ですので静岡までは伺えません。
装置を購入し在宅で運動を行いたいと思いますのでご相談したいと思っています。

  

◆お名前 : 大庭 様
運動と食事が重要であることは、分かってはいたが、今回再確認した。
現在、フェブリク10mgを一日1錠とっているだけなので、薬害は無いと思っている。
ただ、タンパク質とカリウム制限の食事献立の雛形メニューが欲しかった。

  
  

◆お名前 : 匿名希望 様
先ずは会場で、たぶん同じ悩みを抱えた方々が多数おられ驚きました。
内容は非常に問題に直結した内容で、しっかりと吸収致しました。
帰宅後早速、自分で治療するために必要なフットスキッパーを購入しました。
腎臓の機能が少しでも上向けば、投資の意味もあります。
今日は早速、足裏のトレーニングを始めました。
今後の成果が楽しみです。

  

◆お名前 : 匿名希望 様
尿酸値の値が高く尿酸の薬”フェブリン”を服用しております。
クレアチニンの値が基準値より若干高く”1.15”となっております。
主治医は問題ないと言っておりますが、心配なので今回の講習会に参加いたしました、
両先生のご講演をお聞きし腎臓の仕組み等大変よく理解できました。ありがとうございました。
なお当日紹介のあった”腎臓病を自分でなおす”の著書を買いそびれました、
ご購入についてどのようにしたらよろしいでしょうか?

  

◆お名前 : 匿名希望 様
現在腎臓内科にて月1回の診察を受け、食事療法中です。
先日の講演会に参加して見て、内蔵トレーニングを併用して実施した方が、より効果的になるのかなと感じました。
静岡までは遠いので、東京支部での健康教室を先ず受けて見ようかと思いました。
尚先日の講演会に参加して座る席が悪かったのか前の人の頭に遮られてスクリーンが良く見えませんでした。
椅子或はスクリーンの位置を見える様に配慮すると良いと思います。

  

◆お名前 : 一柳 様
約30年ぐらい前から痛風治療を続け、定期的に血液検査をしています。
クレアチニンは常時1.2~1.3台で推移していましたが直近の検査で1.45となり上昇したので気にはかけていました。
講演会を聞きクレアチニンの重要性を認識し、一度「内臓トレーニング」を体験したくなり、申し込みをしました。
よろしくお願いします。

 

◆お名前 : 三浦 様
クレアチニン値上昇おさえたい
痛風治療13年
今まで医師任せ、クレアチニン値上昇しこのままでは将来大変な事になる前に治療をうけたい
腎臓を悪化させない方法が有る事に今は感激しています。
  
 

◆お名前 : 匿名希望 様
以前から人間ドックでの腎臓、肝臓の個別数値評価の悪い点は相変わらずで、分かっているが具体的な改善もなおざりでした。
昨年から腰痛で整形外科でMRI検査と度重なる痛み止め薬の試飲で副作用の平衡運動障害が起こり、専門病院で脳神経や血流等検査結果は、医者のデーター上は異常無し。
内服薬は一切止めて、軽い運動の自己流リハビリの日々。
2回めのセミナーは目からウロコ。
大事な腎臓の役目と特に下半身の血流改善を柱に健康増進が自覚出来ました。
感謝です。

◆お名前 : 匿名希望 様
血流を改善し、身体の仕組みを元に戻す、という基本の話はその通りだと理解することができました。
腎臓病は治らない病気と言っても、改善できる方法があるということは心の支えとなります。
ただ、こんな基本的な話なのに、なぜ多くの病院に周知されないのでしょうか?
悩んでる患者が一杯いるのにどうしてこの治療方法が採用されないのでしょうか?
そのことが非常に気になっています。
講演会を聞いた後に今通院している病院の先生に内臓トレーニングのことを聞いてみましたが、全く知りませんでした。
TVで病気、健康関係の番組は数多くあります。
こういう番組に取り上げられるといいかも知れませんね。
 

10月20日 内臓トレーニング講演会に出席して
名  前 匿名希望 様
感  想
・久しぶりで廣岡先生、望月先生の講義を拝聴し、腎臓がいかに重要な役割を担っている臓器なのか、改めてその腎臓が機能不全を生じたときの怖さと大変さ、「不治の病」と言われる、腎臓病を再認識しました。
・腎臓病の改善には、血流を良くすることが効果的であること、この治療法を具体化し「内臓トレーニング治療法」を発明された望月先生より、「ふくらはぎ、足裏マッサージ、自律神経系」治療と実施例を詳しく説明頂き、難病と言われる腎臓病の改善・治療ができる希望を持つことができました。
・腎臓病では、毒の3点セット(クレアチニン、尿素窒素、尿酸、eGFR)の管理が大切で、食事(カロリー、タンパク質、塩分、カリウム、りん)運動等日頃の生活の管理が大切であること、
・腎臓病の改善には、他人任せにせず自発的に「自分で治す」ことが大切であることが認識できました。
ありがとうございました。
・腎臓病の改善に重要な血流改善のほか、生活習慣、食事、運動など総合的な治療についてご指導いただけるとありがたいのですが…!!
平成30年10月28日 〇〇市 〇〇〇〇

◆お名前 : 加藤 様
廣岡先生のお話を聞いて、食事と運動は大切なんだなと改めて感じました。
また、自分をコントロールする大切さと、自己管理の重要性を改めて感じた次第です。
現状、クレアチニンは0.6前後で推移しているので、食生活や運動を心がけていきたいと思いました。
ありがとうございます。
東京でも健康教室が開かれているようですので、参加を検討してみたいと思います。