<サイクリックAMPが増えた>

電気治療は、薬物を使用しないでアデニルシクラーゼを活性化させ、ATPを促進し、サイクリックAMPを増加させる。サイクリックAMPは、細胞を活性化させていって、新陳代謝を高める力。ステロイドはその新陳代謝をある程度高めたあと、それが消滅して、その作用よりも違う作用が増えていくものですから、良くないですよね。


特徴 1   サイクリックAMP(cAMP)が増加する。
cAMPは細胞内に初めから存在しているのではなく、ホルモンなどの刺激によりアデニレートシクラーゼという酵素が活性化されることにより、生命の源といわれるATP(アデノシン三リン酸)からつくられる。人体の体重に匹敵するだけのATPが毎日生産され、同時にほぼ同じ量だけ消費されています。
cAMPは、細胞の代謝、ホルモン分泌、運動、神経の伝達機能に作用し、各種ホルモン、神経伝達物質の生理作用のセカンドメッセンジャーとして重要な役割をしている。
細胞内で増加したcAMPの一部は血中に流出し、肝臓での異化或いは、尿への排泄をへて消失されます。
cAMPは、中性脂肪やコレステロールエステルを分解し、脂肪酸を遊離させ、細胞内cAMPが増加すると、インスリン分泌が促進されます。

特徴 2   血管内皮細胞の改善。
血管内皮細胞は、非常に重要なもっとも命に係わる物質を出す血管細胞であり、電気刺激は血管内皮細胞が病的になったり、酸化される事を改善します。
血管内皮細胞は、微小循環を円滑に維持し、平滑筋を改善させ、血管緊張、血液凝固、炎症を調節する。糖尿病などで酸化ストレスが増加すると、血管内皮細胞が障害され、一酸化窒素(NO)の産生が低下し、血管拡張作用(降圧作用)、血小板凝集抑制作用(抗動脈硬化作用)が低下したり、炎症を起こし易く、血栓が形成され易い体質になります。

一般的には薬物で、サイクリックAMPを出させようとしていますが、薬物はATPを最初は高める作用があるのですが、量が調整しにくく、調整しても、その患者さんが日によって体調が違うので、感受性が違ってきます。
また、長く投与すると、副作用のようないらない作用が出てきます。電気刺激による自分の身体でのサイクリックAMPの増加は、必要な量を身体が調整するのです。
薬物では吸収がよすぎて細胞は肥満していく、コレステロールも増えていくような悪い方の働きが出てくる事もあります。
このように、電気刺激によるサイクリックAMPの増加は、細胞の代謝を活性化させ、血管内皮細胞の改善などにより、身体の新陳代謝を高めます。


周東 寛先生の博士号  論文の一部より

 電気治療はサイクリックAMPを高くし、サイクリックGAPが下がった。

サイクリックAMPの医学は、私が1983年に研究してそれで1986年に博士号もらった時は、電気治療法によって肩凝りがとれる、しかし肺はどうなるか、という研究をしたものです。     
電気治療の方法として、このつぼを選んだわけです。
チューブと背中、肺。そこを囲んで電気をかけたら、肩凝りはとれるというのは分かっていて、たくさんの喘息の方たちは、肩凝りがあってそれがなくなっている。しかし、なんと楽になっていくと、聴診してみると、喘息のひゅーひゅーという音が消えていく。なるほど、肩の筋肉の緊張がとれたと、解釈して、内臓の筋肉もじゃあ緊張もとれたんだろう、という想像で始めたのですけども、聴診器で聞く音が消えていくと、その夜、たんがたくさん出て、非常に楽になっていく。
たんが出るということは、なんだろう、気道の中に気管支の中に繊毛細胞にあるのです。その繊毛細胞というのはたんを外へ送り出す。たんを外へ送り出す作用があるのですよ。
もしかしてその繊毛細胞の機能が良くなって、たんが出ていく。
電気治療は、高い効果をを持っているかもしれない。そういうことによって少し研究をし始めたんです。
研究は、呼吸機能を前後にやったり、また、24時間後もやってみたりして、心電図などにより、副作用、電気による刺激が心臓に悪いかどうかをチェックしたんですけど、それらの異常は無く、呼吸器機能は全のところが良くなるし、その次の日にもいい調子でいる、と。ということがすごくその研究で分かりました。

電気治療、こんないい効果があるんだな、ということで。動物実験ではどうかということで、平滑筋、または繊毛細胞の運動とか。何頭か動物をね、器官をだして、神経をきらずにただ器官だけ出して、電気をかける前とかけた後と、その比較したんですけども。
見やすいように炭、すすをたらすんですね。そうすると、粘膜にすすをたらしたら、電気かけないときは何分待ってもすすはほとんどちょっとしか動かない。
それで、電気かけだしたらすすがポーンと落ちちゃうんですね。すすが上に上がって落ちる。どんどん液体が上に向って流れていくんです。
それで時間をはかって、その液体をひろったんです。つまり、気管の粘液をひろったんです。そうしたらたまっていくんですね。
それが写真に、論文にのせてあります。そんな現象が起きたものですから、
繊毛運動をさらにいろんな動物使って、鹿児島大学の耳鼻科教授大山先生の医局員の先生たちと一緒に研究して、私の知らないところもいろいろ教わりながら進めたのです。
その現象を起こさせているのは一体生体の中ではなんだろう、っと。それで今度、私はサイクリックAMPに着目して調べてですね、なんと電気治療はサイクリックAMPを高くするという結果を得たんです。

同じ血液の中で同時にサイクリックGAPっていうのがある。
GAPっていうのは喘息にとっては、AMPは良くてGAPは悪いのです。データが高くなると、GAPが高い場合は喘息の人にとっては悪いので、治療によってGAPを下げたい。
同じ血液でAMPはあげたいGAPは下げたいということで、両方してあげたいのですが、電気治療をやったらなんと血液検査の結果はですね、私が望んでいるAMPが高くてGAPが下がってきたのです。
そこで、やる前とやった後、変化が大きいということが分かってきました、ステロイド、ホルモン剤は、与えると、サイクリックAMPは上がるけど、GAPは下げない。下げたいのに影響されてない。
電気治療のほうが効果が結構出てくると。ただし、当時は、15分間しか電気治療をやっていないのです。ステロイドをたくさん使えないし。1日何回かという話になる。筋肉疲労とかいろいろ、考えたものですから、長くやれませんでした。

  追考
当時、フットスキッパーのような機器がありませんし、研究も成されていませんでした。 少し、長めにやれる機械があるといいなー、と思い、それも場所にもよると、胸だから時間は制限があるけども、足の裏とか、足とか、どうだろうと、それで結構私は電気治療に対する研究をやったものですから、理学療法もね、さらに進めていって、たくさんの治療機械をそろえて患者さんにやってあげている。
鎮痛効果もあるし、快適にする作用もあるし、あと、疲労をとる作用もある。
血流も改善させられる。

このサイクリックAMPは、これからクローズアップされるものである。血管内皮細胞の血栓においてすでに注目されてきている。

 新陳代謝を高めていくためにサイクリックAMPを増やすことが重要である。
 これをいかによくするか。これをするためには、サイクリックAMPはATPから変わってくるもの、ATPは酸素を利用して好気的代謝で産生されたもの、だから人の体には酸素が欠乏してはならないのだ。だから有酸素運動もサイクリックAMPを増やすこと。

 周知のように赤血球のヘモグロビン(Hb)が酸素を運ぶ役割をなしている。
赤血球を健康にすることも、サイクリックAMPを増やすことである。だから赤血球をよくするためには、体を疲れない。疲労した人間は、赤血球が連銭したドロドロの状態になっている。

 血液が酸性化すると赤血球がドロドロになる。だから疲労させない健康な体にすることが赤血球をよくする事になるわけだ。健康な赤血球とヘモグロビンによって酸素が全身にいきわたりATPを産生してサイクリックAMPをつくり血管内皮細胞をはじめとして全身の体細胞を活性するのだから健康になるための秘訣としてさらに次のことも必要だ。

 バランスの良い栄養素も必要である。栄養素が不足していると、赤血球のはたらきが低下してしまう。赤血球を元気にさせるにはいろんな要素が必要となるのだ。
 赤血球の中のヘモグロビンがポイントなんです。実は酸素を運んでいるのはヘモグロビンなんですね。で、ヘモグロビンがいい状態でなきゃいけないということもこれで分かると思うんですけども。
 皆さんがご存知のように、ヘモグロビンA1cっていうのがありまして、ヘモグロビンA1cっていうものは、糖尿病の時に指標として有名である。
 これは糖化ヘモグロビンとも呼ばれている、糖化ヘモグロビンになるというわけである。

 これが多いとヘモグロビンの役割がうまく働かなくなる。つまり酸素を運びにくくなる。だから、糖尿病の人っていうのは、手足がしびれやすく、血管が堅くなりやすく、それはこのヘモグロビンと非常に関わっているからだ。酸素とのかかわりがここにあって、そしてサイクリックAMPが作られにくく糖尿病がひどくなると、酸素をうまく運べなくなる、そしてサイクリックAMPが増えにくくなる。その理由は、ATPが少なくなっている。

 ATPからサイクリックAMPにしていく、これがともないうまくサイクリックAMPを増やすこと。だからどんどんしびれていくんですね。サイクリックAMPをつくるために、糖尿病になってはいけないことが理解していただいたと思う 
 次に述べるのは、人の体は毎日に、ある程度の刺激が必要である。すなわち、刺激されることによって細胞がいきいきと活性化するのだ。


                                    健身会南越谷クリニック 理事長
                                         医学博士 周東 寛