日本イーライリリー 渉外・広報部長 平田研氏

 ■医薬品情報をメディアに積極発信

 糖尿病治療薬・インスリンを世界で初めて製剤化したイーライリリー(本社米国、1876年創業)が、日本への輸出を開始したのは1909年。当初は抗生物質など、さまざまな製品を塩野義製薬を通じて販売していた。75年、日本イーライリリーを設立。昨年、30周年を迎えた。同社の製品は100%、医療用医薬品だけに、一般へのなじみは薄い。

 しかし、糖尿病や統合失調症、パーキンソン病、がんなど特定領域で画期的な治療薬を研究開発し、病院での採用率も高いイーライリリーの社員の士気は高く、職場は活気に満ちている。「成長率は2けたを超え順調に推移している」と渉外・広報部長の平田研氏はにこやかに語る。これまで、製薬業界にはさまざまな規制があり、積極的な情報発信ができなかったが、ここにきて大きな展開を見せている。

 米国で、「どういう臨床試験を行い、その結果、どうなったかを04年からオープンするようになった。先鞭(せんべん)をつけたのはイーライリリー」と平田部長。日本でも昨年7月から、公開をスタートさせた。

 日本イーライリリーでは新製品のニュースリリースで、医薬品の有効性と副作用などについてもきちんと公表している。ただ、副作用についてマスコミの反応が過剰過ぎると残念がる。例えば「何年の間に死者何人という表現は誤解されやすい。どんな使用状況で起ったかも書いていただけたら」と平田部長は強調する。

 マスコミ向けのメディアフォーラムが好評だ。「薬の説明というよりも、治療の考え方を理解していただくもの」で、外部の医師を講師に招き、健康情報関連担当記者などを対象に、毎年5−6回開催している。こうした活動を含め、薬を適正に使ってもらうための情報発信を今後とも積極的に展開していく。(エフシージー総合研究所・山本ヒロ子)FujiSankei Business i. 2006/2/10

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【プロフィル】平田研

 ひらた・けん 80年早大文卒。出版社を経て、89年外資系製薬会社に広報担当として入社。97年日本イーライリリー入社。広報課長、広報室長を経て、04年から現職。

【趣 味】ゴルフ、絵画鑑賞

【健康法】ジョギング