メタボ対策、最も“していない”のは30代

内閣府は平成20年(2008年)2月28日から3月9日にかけて、全国の20歳以上の男女3,000人を対象に、個別面接形式での「食育に関する意識調査」を行った。

その中で、「メタボリックシンドロームの認知度」と、「メタボリックシンドロームの予防や改善のための食事・運動の実践度」を聞いたところ、次のような結果となった。

メタボリックシンドロームの認知度
メタボリックシンドロームという言葉やその意味を知っていたか聞いたところ、「言葉も意味も良く知っていた」人は58.5%、「言葉も知っていたし、意味も大体知っていた」人は29.1%という結果になった。これらをあわせると、「意味まで知っていた」という人の割合は87.6%にのぼり、平成19年(2007年)の調査結果(「意味まで知っていた」人77.3%)に比べ、大幅に上昇した。

「意味」は問わず、「言葉は知っていた」人の割合は、96.2%(「言葉も意味もよく知っていた」58.5%+「言葉も知っていたし、意味も大体知っていた」29.1%+「言葉は知っていたが、意味はあまり知らなかった」6.9%+「言葉は知っていたが、意味は知らなかった」1.7%)。これも前回調査の91.8%を上回った。

また、「言葉も意味も知らなかった」という人の割合は、前回の8.2%から、3.8%に減少。


メタボリックシンドロームの認知度
いずれの結果をみても、メタボリックシンドロームの認知度が相当あがっているということがうかがえる。

メタボリックシンドロームの予防や改善のための食事・運動の実践度
メタボリックシンドロームの予防や改善のために、適切な食事または定期的な運動を継続的に実践しているかを聞いたところ、「実践して、半年以上継続している」と回答した人は30.3%。


メタボリックシンドロームの予防や改善のための食事・運動の実施度
メタボリックシンドロームの予防や改善のための食事・運動の実施度
(性・年齢別)これを性・年齢別にみると、男性では70歳以上が46.8%、女性は60〜69歳が45.7%と最も多く、最低はいずれも30代(男性16.2%、女性12.7%)であった。


若いうちから、食生活の改善と運動の習慣化を
今年からメタボ健診が始まり、食品や健康機器など、メタボ対策をうたった商品も数多く登場しています。その影響もあってか、メタボの認知度は年々高まってきています。

メタボ予防のための食事や運動の実践度は、健康を気にしている60代、70代では高いのですが、30代ではずいぶんと意識が低いのが気になります。

わたくしはこの調査結果を見て、男性が短命化してきている沖縄の現状を思い浮かべてしまいました。長寿県として知られる沖縄ですが、長寿一位をキープしているのは、女性と、男性ではお年寄りだけ。35〜44歳の男性の死亡率は、全国でも最下位なのです。

この世代は戦後生まれ。第2次世界大戦後、米軍の施政下にあった沖縄は、本土より食の欧米化が早く進みました。ちょうどポーク缶やステーキ、ハンバーグなどが出回った時期に育ち、とくに男性は社会に出ると外食の機会も増えるため、動物性脂肪や塩分の摂取量が増え、生活習慣病が増加したと考えられます。また、鉄道や地下鉄がない沖縄では(モノレールはできましたが)、移動はもっぱら自家用車で、運動不足にもなりがち。

今後、こうした状況が沖縄だけでなく、日本全体に広がるのではないかと心配しています。沖縄を教訓に、若いうちからの食生活の改善、運動の習慣化を心がけていただきたいものです。

(食生活ジャーナリスト 岸 朝子)