メタボ検診:無料化も受診率31% 5年後目標達成「厳しい」−−大口 /鹿児島
今年度から始まったいわゆる「メタボ検診」の受診料を無料化した大口市で、4月の集団検診を終えた時点で、検診受診率が目標の25%を上回り、昨年の約2倍の約31%に上った。ただ国は5年後に受診率65%未満の市町村に“罰則金”を課すとしており、同市では「相当努力をしないと5年後の達成は厳しい」と話している。【福岡静哉】
メタボ検診は、メタボリック症候群を減らすため、今年度から40〜74歳を対象に始まった特定検診制度。メタボ該当者や予備軍を早期治療することで該当者を減らし、医療費を抑制する狙い。従来の基本検診に「胴回りの計測」が加わった。
市町村には、自営業者など国民健康保険加入者の保健指導が義務づけられているが、厚労省の方針で受診率が2012年度で65%を達成できない場合、後期高齢者医療制度で負担する支援金が最大10%増やされる。
大口市の場合、この“罰則金”は最大で約2700万円が見込まれるため、受診率向上を狙い検診を無料化。県内46市町村では他に6市6町4村が同様の措置を取った。
大口市では4月14〜25日に集団検診を実施し、対象者約5000人の31・3%に当たる1565人が受診。昨年の40〜74歳の基本検診受診率(17・4%)から倍増した。市は8月末まで個別検診を実施するが例年、集団検診以外の受診者は少ない。今年度の受診率は最終的に「35%程度」(同市市民生活課)とみられている。
同課は「無料化の広報に努め無料送迎バスも走らせたので、今年度の目標は達成できた。だがこのままでは5年後の65%達成は難しく、新たな対策が必要」と厳しい表情だ。
毎日新聞 2008年6月7日 地方版