受診率、3割にとどまる 約1%が「陽性」

 誰でも感染するおそれがあったウイルス。「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓に襲いかかったその対策として、国は検診で潜在患者の発見を進める。二〇〇二年度から年数十億円単位の大型予算を組んでいるが、思ったように検診は進んでいない。四十歳以上が対象のウイルス検診の受診率は、〇二年度からの五年間で約三割にとどまっている。

 検診は老人保健法に基づき四十−七十歳の主婦や自営業者など国民健康保険の加入者が中心。五年ごとの節目に受診できることになっている。〇二−〇六年度の対象は、約二千三百八十万人だったが、受診したのは約八百六十万人だった。「陽性」の人の割合は毎年一%前後。
 厚労省は「感染に気付かなければ、肝臓がんに進行する恐れがある。自覚症状がなくてもぜひ、受けてほしい」と呼び掛けている。老人保健法に基づく検診以外でも、全国の保健所で昨年四月から、無料でウイルス検診を受けられるようになったほか、各企業の健康保険組合も個別で検診を実施している。
日本経済新聞 2007年11月4日