代替医療、実態を調査

日本経済新聞 2010年8月26日

厚労省 効果などデータ収集も
厚生労働省は欧州などで広がり国内でも利用者が増えている「ホメオパシー」を含む代替医療について、国内外の利用実態調査に乗り出す。漢方や針きゅうも含め幅広く調べる。専門家による研究班を月内に発足、効果の科学的な根拠などに関するデータも収集する。通常の医療に効果的に代替医療を組み合わせる方法を探る参考にする。
ホメオパシーは鉱物や植物成分を極限まで薄めた水を砂糖玉に染み込ませて飲むことで、病気を治療できるとする方法。日本学術会議が科学的根拠がないとする金沢一郎会長の談話を出した。ほかにも様々な代替医療が知られ、効果があると考えられているものもあるが、実態はよくわかっていない。
そこで、厚労省は聖路加国際病院の福井次矢院長を主任研究者とする研究班を設置、来年3月まで調査する。研究費は1200万円。医療機関や家庭での代替医療の利用実態を把握し、研究論文などをもとに効果の有無に関する科学的根拠(エビデンス)を集める。

ホメオパシー「根拠なし」賛成-日本医師会など-
日本医師会と日本医学会は25日、「ホメオパシー」の効果に科学的根拠がないとした日本学術会議会長談話に全面的に賛成するとの声明を発表した。会員らに同治療法を使わないよう呼びかける。日本医学会の高久史磨会長(自治医科大学学長)は「普通の治療を否定してホメオパシーだけを使うと、生命にかかわる(危険がある)ので特に大きな問題だ」と説明。日本医師会の原中勝征会長は「全く根拠のない療法が広まることに危機感を持っている。前もって使わないよう警告し、反する者には注意する」との考えを示した。