視野欠損 8割が眼の病気を疑わず ―緑内障兆候 眼科受診62%止まりー

 視神経の損傷で視野が欠けていき、治療が遅れると失明にも至る緑内障。緑内障と診断される前に、視野欠損の可能性のある「見えずらさ」があったにも関らず80%の人が眼の病気では無いと考えていることが患者団体「緑内障フレンド・ネットワーク」の調べで分かった。 緑内障患者の会員を対象にした調査で、約740人から回答を得た。「診断前に視野欠損の可能性のある見えづらさがあった」のは全体の56%。その内容は「思いがけない見落としをすることがあった。」「ボールなど動いているものを突然見失うことがあった。」などだった。「思いがけない見落とし」としては「信号や標識、看板など」「電柱など路上の障害物」「走行中の自転車や車」といった危険な見落としを経験している人も少なくなかった。

   緑内障の疑いのある「見えづらさ」やその兆候
   ・本や新聞を読むと文字がちらつく
   ・信号や標識、看板、電柱を見落とす
   ・階段の最初や最後の一歩を踏みはずす
   ・卓球や野球などでボールを見失う
   ・公園で木の枝が顔にあたり怪我をする
   ・床に物を落とすと見つけにくい
   ・食卓のコップに手が当たり倒してしまう
   ・台所で鍋などに手が触れて火傷をする
   ・人が横から急に出てきてぶつかりそうになる
          緑内障フレンド・ネットワークなどによる

 こうした見えずらさを感じた約400人のうち、27%が「視力の低下」のせいだと思うなど、眼の病気ではないと感じた人は80%にものぼった。
 眼に不調を感じて眼科を受診したのは62%に留まり、受診をしなかった130人のうち79%が「緑内障の発見が遅れたと思う」と回答した。
 同ネットワークは「見えづらさがあった場合は、緑内障などの眼の病気を疑うと共に、年に1度は眼科専門医による眼底検査を受けることを勧める」と助言している。

協会からのコメント
 緑内障は白内障と共に腎臓病・糖尿病の人をはじめ、高齢者に見られる病気です。手術はそんなに難しくはありませんが、どちらの病気の手術も腎臓に大きな負担が掛かるため、自分が腎臓病患者であることを手術する医師にしっかり伝えておくことが大切です。
静岡新聞2010.6.14