1型糖尿病 改善に成功
徳島大大学院 膵臓細胞の破壊抑える
体内にあるT細胞に含まれる酵素の働きを抑えて、1型糖尿病を改善させることに徳島大大学院の林良夫教授らのグループがマウスで28日までに成功した。
1型糖尿病は小児や若年期に発病することが多く、T細胞などが、インスリンをタ出す膵臓のランゲルハンス島を攻撃、破壊し、インスリンが不足して起きる。グループはT細胞では、タンパク質分解酵素の「カテプシンL」の働きを抑える阻害剤を投与したところ、攻撃の為に使われる別の酵素を作るのに必要な物質が出来なかった。その結果、攻撃が抑えられ、血糖値は三分の一、尿糖値はほぼゼロまで改善した。また、特定の遺伝子の発見を抑えるRNA干渉法でカテプシンLを抑制したところ、同様の結果が得られた。林教授は「効果的な治療法がない1型糖尿病にとって朗報。阻害剤は一般に販売されていない特別なもの。薬剤の開発につなげたい。」としている。成果は米科学誌プロスワン電子版に掲載された。
2010.11.28 日本経済新聞
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