パーキンソン病「若年患者」療養生活、平均12年

生活に影響大「仕事断念」52%

パーキンソン病を60歳未満で発病した人の療養生活期間は平均12.9年で、最長では52年にも及ぶことが27日、患者らでつくる特定非営利活動法人(NPO法人)の「オズ」(東京、結城勝巳代表理事)が実施したアンケートで分かった。半数が「就業・キャリアアップをあきらめた」と回答しており、同法人は周囲の理解の重要性を訴えている。

患者である結城さんは「患者は進行性の不安定な病状と向き合いながら、生計の維持や出産、子育てなどの問題を乗り越えていかなければならない」と話している。

パーキンソン病の主な症状は、手足の震えや筋肉のこわばり、運動障害。神経伝達物質の減少で発症するが、十分解明されていない。高齢者に多いが、60歳未満で発症した「若年患者」は「仕事や日常生活への影響が大きい」として9~10月に調査。男女137人(22~75歳、平均52歳)が回答した。病気に気づいた年齢は、30代が33%、40代が34%で平均37歳。療養期間は「5~10年」32%(44人)、「11~20年」31%(43人)で平均12.9年。病気による影響(複数回答)は「就業・キャリアアップをあきらめた」が52%と最多で、ある女性は「発病で出産後の再就職が出来なかった」と回答した。次いで「友人関係に変化があった」30%。心理への影響(同)は「集中力の欠如」(51%)、「自信喪失」(45%)だった。

調査結果は27日、東京・渋谷のフォーラム8で午後2時から開くシンポジウムで発表する。

2010.11.27 日本経済新聞